TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024056924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024022125,2023511737
出願日2024-02-16,2022-03-31
発明の名称円環状ガラス基板の製造方法、円環状ガラス基板、及び磁気ディスク用ガラス基板の製造方法
出願人HOYA株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C03B 33/04 20060101AFI20240416BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、ガラス素板から円環状のガラス基板をより確実に分離できる技術を提供する。
【解決手段】
円環状ガラス基板(1)の製造方法は、ガラス素板(20)の表面(20a)に所定の円(C1)に沿ってレーザ光(L)を照射することにより、ガラス素板(20)に、円(C1)に沿って複数の欠陥(D)を含む分離線(C1)を形成することと、分離線(C1)が形成されたガラス素板(20)の、分離線(C1)の外側の部分(21)を内側の部分(22)よりも高温で加熱することにより、外側の部分(21)と内側の部分(22)とを分離することと、を含む。分離線(C1)は、隣り合う二つの欠陥が第1の間隔を隔てて周期的に形成される第1の領域と、隣り合う二つの欠陥が前記第1の間隔より短い間隔を隔てて形成される第2の領域とを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
円環状ガラス基板の製造方法であって、
ガラス素板の表面に所定の円に沿ってレーザ光を照射することにより、前記ガラス素板に、前記所定の円に沿って複数の欠陥を含む分離線を形成することと、
前記分離線が形成されたガラス素板の、前記分離線の外側の部分を、前記分離線の内側の部分よりも高温で加熱することにより、前記外側の部分と前記内側の部分とを分離することと、を含み、
前記分離線は、隣り合う二つの欠陥が第1の間隔を隔てて周期的に形成される第1の領域と、隣り合う二つの欠陥が前記第1の間隔より短い間隔を隔てて形成される第2の領域とを含む、円環状ガラス基板の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2の領域の長さは、前記所定の円の周長の12.5%以下である、請求項1に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項3】
前記第1の間隔より短い間隔は、前記第1の間隔の70%以下である、請求項1又は2に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項4】
前記所定の円の周長は前記第1の間隔の整数倍ではない、請求項1~3のいずれか一項に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項5】
前記ガラス素板の前記表面に、前記所定の円と同心且つ前記所定の円よりも径が短い第2の円に沿ってレーザ光を照射することにより、前記ガラス素板の前記分離線よりも内側に、前記第2の円に沿って複数の欠陥を含む第2の分離線を形成することをさらに含み、
前記第2の分離線は、隣り合う二つの欠陥が第2の間隔を隔てて周期的に形成される第3の領域と、隣り合う二つの欠陥が前記第2の間隔よりも短い間隔を隔てて形成される第4の領域とを含み、
前記第2の間隔は前記第1の間隔よりも小さい、請求項1~3のいずれか一項に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項6】
前記所定の円に沿って1周を超えるように前記レーザ光を一定周期で照射することにより前記分離線を形成する、請求項1~5のいずれか一項に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項7】
円環状ガラス基板の製造方法であって、
ガラス素板の表面に所定の円に沿ってレーザ光を照射することにより、前記ガラス素板に、前記所定の円に沿って複数の欠陥を含む分離線を形成することと、
前記分離線が形成されたガラス素板の、前記分離線の外側の部分を、前記分離線の内側の部分よりも高温で加熱することにより、前記外側の部分と前記内側の部分とを分離することと、を含み、
前記複数の欠陥が、前記所定の円上で所定間隔を隔てて周期的に形成された複数の第1の欠陥と、少なくとも一組の隣り合う二つの前記第1の欠陥の間に位置する、第2の欠陥とを含む、円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項8】
前記所定の円に沿って1周を超えるように前記レーザ光を一定周期で照射することにより前記分離線を形成する、請求項7に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項9】
前記複数の欠陥は、複数組の隣り合う二つの前記第1の欠陥の間にそれぞれ位置する、複数の前記第2の欠陥を含み、
複数の前記第2の欠陥は、前記レーザ光が前記所定の円に沿って1周を超えて照射されるときに形成され、前記所定間隔を隔てて周期的に形成されたものである、請求項8に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
【請求項10】
前記所定間隔は、前記所定の円の周長が前記所定間隔の整数倍にならないように設定される、請求項7~9のいずれか一項に記載の円環状ガラス基板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ光を用いて形状を加工することにより円環状ガラス基板を製造する円環状ガラス基板の製造方法、当該製造方法により製造された円環状ガラス基板、及び磁気ディスク用ガラス基板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
今日、パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、DVD(Digital Versatile Disc)記録装置、あるいはクラウドコンピューティングのデータセンター等には、データを記録するためのハードディスク装置が用いられる。ハードディスク装置では、円環状の非磁性体の磁気ディスク用ガラス基板に磁性層が設けられた磁気ディスクが用いられる。
【0003】
従来、このような磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、ガラス素板から円環状ガラス基板を分離する技術が知られている(特許文献1)。この技術では、まず、ガラス基板の元となるガラス素板の面に、所定の円環形状に沿ってレーザ光を照射することにより、前記所定の円環形状に沿った欠陥を形成する。これにより、前記ガラス素板の面には、前記所定の円環形状に対する外側部分と内側部分とが形成される。そして、前記ガラス素板の前記外側部分を、前記内側部分よりも高温で加熱することにより、前記ガラス素板の前記外側部分が、前記内側部分に対して相対的に熱膨張し、前記外側部分と前記内側部分との間に隙間が形成される。この結果、前記ガラス素板の前記外側部分と前記内側部分とを分離することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/022510号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記技術では、前記ガラス素板の前記外側部分を前記内側部分よりも高温で加熱しても、前記外側部分と前記内側部分との間に前記隙間が形成されず、前記外側部分と前記内側部分とを分離できない場合があった。また、前記外側部分と前記内側部分との間に隙間が形成され、前記外側部分と前記内側部分とを分離できたとしても、前記外側部分の端面及び前記内側部分の端面の少なくとも一部に欠け(チッピング)が生じる場合があった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、磁気ディスク用ガラス基板の製造方法において、ガラス素板から円環状のガラス基板をより確実に分離できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に従えば、円環状ガラス基板の製造方法であって、
ガラス素板の表面に所定の円に沿ってレーザ光を照射することにより、前記ガラス素板に、前記所定の円に沿って複数の欠陥を含む分離線を形成することと、
前記分離線が形成されたガラス素板の、前記分離線の外側の部分を、前記分離線の内側の部分よりも高温で加熱することにより、前記外側の部分と前記内側の部分とを分離することと、を含み、
前記分離線は、隣り合う二つの欠陥が第1の間隔を隔てて周期的に形成される第1の領域と、隣り合う二つの欠陥が前記第1の間隔より短い間隔を隔てて形成される第2の領域とを含む、円環状ガラス基板の製造方法が提供される。
【0008】
本発明の第1の態様に従う円環状ガラス基板の製造方法において、前記第2の領域の長さは、前記所定の円の周長の12.5%以下であってもよい。
【0009】
本発明の第1の態様に従う円環状ガラス基板の製造方法において、前記第1の間隔より短い間隔は、前記第1の間隔の70%以下であってもよい。
【0010】
本発明の第1の態様に従う円環状ガラス基板の製造方法において、前記所定の円の周長は前記第1の間隔の整数倍ではなくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

HOYA株式会社
内視鏡
17日前
HOYA株式会社
光学ガラスおよび光学素子
24日前
HOYA株式会社
内視鏡及び内視鏡システム
29日前
HOYA株式会社
レンズ及びレンズの製造方法
7日前
HOYA株式会社
X線CT装置、プログラム及び情報処理方法
1か月前
HOYA株式会社
電子内視鏡用プロセッサ、電子内視鏡システム
24日前
HOYA株式会社
内視鏡
16日前
HOYA株式会社
蛍光薬剤用内視鏡照明システム
9日前
HOYA株式会社
プレス成形装置及びプレス成形方法、ガラスレンズブランク及びガラスレンズ並びにその製造方法
3日前
HOYA株式会社
光学ガラス、プレス成形用ガラス素材、光学素子ブランクおよび光学素子
9日前
HOYA株式会社
円環状ガラス基板の製造方法、円環状ガラス基板、及び磁気ディスク用ガラス基板の製造方法
24日前
日本電気硝子株式会社
封着材料
1か月前
AGC株式会社
化学強化ガラス
1か月前
日本電気硝子株式会社
無アルカリガラス板
1か月前
AGC株式会社
ガラス成形装置
1か月前
日本山村硝子株式会社
導体添加用ガラス
1か月前
株式会社フジクラ
光ファイバの製造装置
2か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
1か月前
日本電気硝子株式会社
結晶性ガラス粉末及び焼結体
1か月前
AGC株式会社
ガラス積層体とその製造方法
2か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
17日前
AGC株式会社
車両用フロントガラスの製造方法
17日前
HOYA株式会社
フツリン酸ガラス及び光学素子
1か月前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
4日前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
信越化学工業株式会社
光ファイバ母材とその製造方法
1か月前
日本山村硝子株式会社
ガラス、及びガラスの製造方法
2か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスとその製造方法
2か月前
住友電気工業株式会社
樹脂塗布装置
1か月前
AGC株式会社
ディスプレイ用ガラス
22日前
株式会社ジーシー
ガラス組成物及び歯科用組成物
1か月前
株式会社オハラ
結晶化ガラス
1か月前
ヘラクレスガラス技研株式会社
電波透過型遮熱複層ガラス
今日
信越化学工業株式会社
光ファイバ用ガラス母材の製造方法
3日前
株式会社フジクラ
ガラス母材の製造方法
2か月前
清水建設株式会社
ガラス支持構造
2か月前
続きを見る