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公開番号2024069861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180114
出願日2022-11-10
発明の名称ガラス製造装置およびガラス製造方法
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 35/18 20060101AFI20240515BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラスに付着する異物の数を低減すると共に、搬送ロールの振動を抑制する、技術を提供する。
【解決手段】ガラス製造装置は、ガラスを搬送する搬送ロールと、前記搬送ロールに接触して、前記搬送ロールに付着する異物を除去する第1除去部材と、前記第1除去部材を前記搬送ロールに向けて付勢する付勢部材と、前記第1除去部材に設けられ、前記第1除去部材とは異なる位置で前記搬送ロールに接触して、前記搬送ロールに付着する異物を除去する第2除去部材と、を備える。前記第2除去部材は、前記第1除去部材よりも軟質な材質を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガラスを搬送する搬送ロールと、
前記搬送ロールに接触して、前記搬送ロールに付着する異物を除去する第1除去部材と、
前記第1除去部材を前記搬送ロールに向けて付勢する付勢部材と、
前記第1除去部材に設けられ、前記第1除去部材とは異なる位置で前記搬送ロールに接触して、前記搬送ロールに付着する異物を除去する第2除去部材と、
を備え、
前記第2除去部材は、前記第1除去部材よりも軟質な材質を有する、ガラス製造装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記搬送ロールの回転方向に、前記第2除去部材が前記搬送ロールに接触する第1位置と、前記第1除去部材が前記搬送ロールに接触する第2位置と、前記ガラスが前記搬送ロールに接触する第3位置とがこの順番で並ぶ、請求項1に記載のガラス製造装置。
【請求項3】
前記第1除去部材はカーボンブロックであり、前記第2除去部材は耐熱繊維の集合体である、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
【請求項4】
前記第1除去部材は、前記ガラスの搬送方向下流側に向かうほど下方に傾斜する第1平面を有し、
前記第2除去部材は、前記第1平面から突出し、前記第1除去部材よりも前記ガラスの搬送方向下流側で前記搬送ロールと接触する、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
【請求項5】
前記第1除去部材は、前記付勢部材の付勢方向に対して傾斜した第1平面と、前記第1平面と鈍角で交わる第2平面と、前記第1平面と前記第2平面の境界線と、を有し、前記境界線で前記搬送ロールと接触し、
前記第2除去部材は、前記第1平面から突出して前記搬送ロールと接触する、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
【請求項6】
前記搬送ロールの回転中心線と、前記第1除去部材の前記境界線とを結ぶ直線は、前記搬送ロールの回転中心線から遠くなるほど、前記ガラスの搬送方向上流側に向かう、請求項5に記載のガラス製造装置。
【請求項7】
前記付勢部材の付勢方向は、鉛直上方向である、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
【請求項8】
前記付勢部材を冷却する冷却部材を備える、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
【請求項9】
前記付勢部材の付勢力を調節する調節部材を備える、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
【請求項10】
前記搬送ロールは、溶融金属の上で成形された前記ガラスを、前記溶融金属から引き上げるリフトアウトロールである、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラス製造装置およびガラス製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1~3に記載のガラス製造装置は、ガラスを搬送する搬送ロールに付着する異物を除去することで、ガラスの欠陥(異物または傷)を低減する。これらのガラス製造装置は、搬送ロールに接触して異物を除去する除去部材を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-113273号公報
実用新案登録第3234026号公報
特開2009-046366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、時間の経過とともに、搬送ロールに付着した異物が除去部材をすり抜けやすくなり、ガラスに付着する異物の数が増加することがあった。
【0005】
本開示の一態様は、ガラスに付着する異物の数を低減すると共に、搬送ロールの振動を抑制する、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るガラス製造装置は、ガラスを搬送する搬送ロールと、前記搬送ロールに接触して、前記搬送ロールに付着する異物を除去する第1除去部材と、前記第1除去部材を前記搬送ロールに向けて付勢する付勢部材と、前記第1除去部材に設けられ、前記第1除去部材とは異なる位置で前記搬送ロールに接触して、前記搬送ロールに付着する異物を除去する第2除去部材と、を備える。前記第2除去部材は、前記第1除去部材よりも軟質な材質を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、第1除去部材と第2除去部材の両方が異物のすり抜けを制限することで、第1除去部材のみが異物のすり抜けを制限するよりも、ガラスに付着する異物の数を低減できる。また、第2除去部材が第1除去部材よりも軟質な材質を有することで、第1除去部材と第2除去部材の両方が搬送ロールに接触するように第2除去部材が変形する。それゆえ、両方の部材の寸法精度を高める必要がなく、寸法誤差を第2除去部材の変形によって吸収できる。その結果、搬送ロールの振動を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係るガラス製造装置を示す断面図である。
図2は、図1の第1除去部材と第2除去部材を拡大して示す断面図である。
図3は、変形例に係る第1除去部材と第2除去部材を拡大して示す断面図である。
図4は、第2除去部材の有無による、ガラスに付着する異物の数の変化の一例を示す図である。
図5は、第1除去部材と第2除去部材の寸法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。各図面において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は互いに垂直な方向であって、X軸方向及びY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。X軸方向がガラスGの搬送方向であり、Y軸方向がガラスGの幅方向である。明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
図1を参照して、一実施形態に係るガラス製造装置1について説明する。ガラス製造装置1は、例えば、フロート法でガラスを製造する装置である。なお、本開示の技術は、フロート法以外の方法、例えばフュージョンダウンドロー法、又はスロットダウンドロー法等でガラスを製造する装置にも適用可能である。ガラス製造装置1は、ガラスを搬送する搬送ロールを備える装置であればよい。ガラスを搬送する方向は、水平方向には限定されず、鉛直方向であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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