TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024073902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184880
出願日2022-11-18
発明の名称車両の下部車体構造
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20240523BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】前突およびSORBのときの衝突荷重に耐える耐衝撃性能に加え、サスペンションから車体への振動エネルギーの伝達抑制を達成することが可能な車両の下部車体構造を提供する。
【解決手段】車体1は、前後端部がフロントサイドフレーム2の後端とフロアパネル6の下面にそれぞれ固定され、車両のサスペンションが固定される固定部7cを有するフロア下フレーム7と、前後端部がダッシュパネル3とフロアパネル6の上面にそれぞれ固定され、フロア下フレーム7に沿って延びる第1フロア上フレーム8と、フロントサイドフレーム2の後方でダッシュパネル3とヒンジピラー5とを連結する第2フロア上フレーム9と、フロアパネル6の上方において第1フロア上フレーム8とサイドシル4の前端部4aとを車幅方向に連結する連結部材10とを備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車体前部の車幅方向両側において車両前後方向に延びる一対のフロントサイドフレームと、
前記一対のフロントサイドフレームの後方に位置し、車室の内外を区画するダッシュパネルと、
前記ダッシュパネルの後方側において車体の両側部に配置され、車両前後方向に延びる一対のサイドシルと、
前記一対のサイドシルのそれぞれの前端部において上下方向に延びる一対のヒンジピラーと、
前記一対のサイドシルの間に配置されるとともに当該一対のサイドシルにそれぞれ固定されたフロアパネルと、
前記一対のフロントサイドフレームのそれぞれの後端に固定された前端部と、前記フロアパネルの下方で後方に延びて当該フロアパネルの下面に固定された後端部と、前記前端部と前記後端部の間に配置され、車両のサスペンションが固定される固定部とを有するフロア下フレームと、
前記フロントサイドフレームの後方で前記ダッシュパネルに固定された前端部と、前記フロアパネルの上面に固定された後端部とを有し、前記フロアパネルの上方に位置して前記フロア下フレームに沿って延びる第1フロア上フレームと、
前記フロントサイドフレームの後方で前記ダッシュパネルと前記ヒンジピラーとを連結する第2フロア上フレームと、
前記フロアパネルの上方において第1フロア上フレームと前記サイドシルの前端部とを車幅方向に連結する連結部材と、
を備えていることを特徴とする車両の下部車体構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記フロア下フレームおよび前記第1フロア上フレームは、それぞれの前記前端部から後方へ向かうにつれて車幅方向中央に向かって傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の後端から車両前後方向に沿って後方に延びる直線部とをそれぞれ有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の下部車体構造。
【請求項3】
前記フロアパネルの車幅方向中央において上方へ膨出するとともに車両前後方向に延びるフロアトンネルをさらに備え、
前記フロア下フレームおよび前記第1フロア上フレームのそれぞれの前記直線部は、フロアトンネルの両側端に沿って車両後方に延びるトンネルサイドメンバによって構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両の下部車体構造。
【請求項4】
前記フロア下フレームおよび前記第1フロア上フレームは、それぞれ前記フロアパネルと協働して閉断面を形成する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造。
【請求項5】
前記ダッシュパネルは、上下方向にのびる本体部と、前記本体部の下端部から後方かつ下方に延びるキックアップ部と、を有し、
前記第1フロア上フレームの前記前端部と前記第2フロア上フレームの前端部は、互いに重なった状態で前記本体部に固定されている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造。
【請求項6】
前記ダッシュパネルの前面に沿って車幅方向に延びるダッシュクロスメンバをさらに備え、
前記ダッシュクロスメンバの車幅方向両側の端部と前記第2フロア上フレームにおける前記ダッシュパネルに固定された前端部とは、正面視で重複して設けられている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造。
【請求項7】
前記ダッシュクロスメンバの車幅方向両側の端部は、前記フロントサイドフレームの後端部と正面視で重複して設けられている、
ことを特徴とする請求項6に記載の車両の下部車体構造。
【請求項8】
前記第1フロア上フレームと前記第2フロア上フレームと前記連結部材とは平面視において三角形状になるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造。
【請求項9】
前記ヒンジピラーは、中空筒状の部材であり、
前記ヒンジピラーの内部の空間部における下端付近の位置には、当該空間部を上下方向に仕切るように節部材が設けられ、
前記第2フロア上フレームの後端部は、前記ヒンジピラーにおける前記節部材が設けられた高さ位置において固定されている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造。
【請求項10】
前記第1フロア上フレームの前記前端部と前記第2フロア上フレームにおける前記ダッシュパネルに固定された前端部とが車両前後方向に重なっている、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の下部車体構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の下部車体構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両前方から相対的に車両に接近する障害物と車両との衝突(以下、前突)時における衝突荷重を分散させる構造として種々の車両車体構造が提案されている。例えば、特許文献1には、車両前部のフロントサイドフレームから入力される荷重をフロアパネル下部のサイドフレームエクステンションを介して車幅方向中央側のトンネルサイドメンバと車両両側部のサイドシルに分散させることにより、当該荷重をフロアパネルの面内方向に分散させる車両下部構造が開示されている。
【0003】
具体的には、特許文献1記載の車両下部構造は、基本構成として、車体前部の幅方向両側で車両前後方向に延びる一対のフロントサイドフレームと、フロントサイドフレームの後側で車幅方向に広がって車室の内外を区画するダッシュボードと、該ダッシュボードの後側でかつ各フロントサイドフレームよりも車幅方向外側に位置して車両前後方向に延びる一対のサイドシルと、一対のサイドシル間に張られてダッシュボードの後下部から後方へ延びるフロアパネルと、フロアパネルの幅方向中央において上方へ膨出するとともに車両前後方向に延びるフロアトンネルと、フロアトンネルの両側部に沿って車両前後方向に延びる一対のトンネルサイドメンバとを備えている。
【0004】
さらに、この車両下部構造は、一対のフロントサイドフレームのそれぞれの後端に固定されるとともにダッシュボードの下面およびフロアパネルの下面に沿って後方へ延びる一対のサイドフレームエクステンションを備える。各サイドフレームエクステンションは、ダッシュボードの下方に配置され、サイドシル側エクステンション部分と、トンネル側エクステンション部分と、これらの部分に分岐する分岐部とを有する。サイドシル側エクステンション部分は、分岐部から車幅方向外側へかつ後方へ傾斜しつつ延びてサイドシルに接合される。また、トンネル側エクステンション部分は、分岐部から車幅方向内側へかつ後方へ傾斜しつつ延びて、トンネルサイドメンバに接合されている。
【0005】
各分岐部には、車体下部のサスペンションのサブフレームを取り付けるためのサブフレーム取付部が配置されている。
【0006】
さらに、各サイドシルの前端とサイドフレームエクステンションの分岐部との間は、車幅方向に延びる連結部材(いわゆるトルクボックス)によって連結されている。この連結部材によって、車体側方からの衝突荷重を受けることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2011/055695号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の構造では、サイドシルとサイドフレームエクステンションとが連結部材によって連結されている。このような連結部材を有することにより、スモールオーバーラップ衝突(以下、SORBという)、すなわち、車幅方向に偏った位置における部分的な正面衝突のときにサイドシル前方に車幅方向の衝撃荷重が入力された際には、サイドシルは、当該サイドシルに連結する連結部材およびサイドフレームエクステンションから衝撃荷重に対する車幅方向の反力を得て衝突荷重に耐えることが可能である。
【0009】
しかし、このようなサイドシルとサイドフレームエクステンションとが連結部材によって連結された構造では、通常走行時では、サスペンションから生じる車幅方向の振動エネルギーは、サスペンションが取り付けられるフロアパネル下側のサイドフレームエクステンションから連結部材を介してサイドシルに伝達され、さらに当該サイドシルを介して車体全体に伝達される。そのため、車両走行時の快適性を害する要因(騒音(Noise)、振動(Vibration)、不快さ(Harshness)など、いわゆるNVH)を悪化させる。
【0010】
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、前突およびSORBのときの衝突荷重に耐える耐衝撃性能に加え、サスペンションから車体への振動エネルギーの伝達抑制を達成することが可能な車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

マツダ株式会社
車両
27日前
マツダ株式会社
回転電機
7日前
マツダ株式会社
車室構造
1か月前
マツダ株式会社
車室構造
1か月前
マツダ株式会社
車室構造
1か月前
マツダ株式会社
車室構造
1か月前
マツダ株式会社
二次電池
1か月前
マツダ株式会社
車両の前部構造
1か月前
マツダ株式会社
車両の前部構造
1か月前
マツダ株式会社
車両の下部構造
28日前
マツダ株式会社
試料の測定方法
15日前
マツダ株式会社
ヘッドガスケット
15日前
マツダ株式会社
車載電池の冷却装置
1か月前
マツダ株式会社
ドライバ状態判定装置
14日前
マツダ株式会社
電気駆動車両の冷却装置
1か月前
マツダ株式会社
車両およびエアバッグ装置
14日前
マツダ株式会社
ロータリーピストンエンジン
6日前
マツダ株式会社
車両の制御装置及び制御方法
14日前
マツダ株式会社
車両の制御装置及び制御方法
14日前
マツダ株式会社
エンジンの燃料系異常診断装置
6日前
マツダ株式会社
電磁比例制御弁駆動用の制御装置
14日前
マツダ株式会社
電池セル、及び、電池セルの製造方法
1か月前
マツダ株式会社
車載空調制御装置、該方法および該プログラム
14日前
トヨタ自動車株式会社
通信装置及び通信装置の動作方法
1か月前
マツダ株式会社
樹脂製部材、樹脂製部材の成形用金型及び樹脂製部材の製造方法
21日前
ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド
デファレンシャル装置
1か月前
個人
重量物移動台車
10か月前
個人
折り畳み自転車
2か月前
個人
自転車用傘捕捉具
3か月前
個人
車両用横転防止装置
11か月前
井関農機株式会社
作業機
11か月前
個人
体重掛けリフト台車
3か月前
個人
自転車用荷台
6か月前
個人
自転車用荷物台
3か月前
個人
アタッチメント
3か月前
三甲株式会社
保護具
11か月前
続きを見る