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公開番号2024072988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022183932
出願日2022-11-17
発明の名称空調用レジスタ
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60H 1/34 20060101AFI20240522BHJP(車両一般)
要約【課題】空調用レジスタにおいて、発光可能な領域を拡大し、視認性や意匠性を向上させる技術を提供する。
【解決手段】車両(VH)に用いられる空調用レジスタ(100)は、リテーナ通風路(30S)を規定するリテーナ内壁(30W)と、リテーナ通風路(30S)の下流端に設けられたリテーナ開口部(306)とを有する筒状のリテーナ(30)と、リテーナ(30)の内部に設けられる蓋部材(60)であって、リテーナ開口部(306)から露出する露出面(606)、およびリテーナ開口部(306)と対向してリテーナ開口部(306)との間に吹出口を規定するリテーナ対向面を有する蓋部材(60)と、を備える。露出面(606)は、蓋部材(60)の外部に向かって発光可能に構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に用いられる空調用レジスタであって、
リテーナ通風路を規定するリテーナ内壁と、前記リテーナ通風路の下流端に設けられたリテーナ開口部とを有する筒状のリテーナと、
前記リテーナの内部に設けられる蓋部材であって、前記リテーナ開口部から露出する露出面、および前記リテーナ開口部と対向して前記リテーナ開口部との間に吹出口を規定するリテーナ対向面を有する蓋部材と、を備え、
前記露出面は、前記蓋部材の外部に向かって発光可能に構成される、
空調用レジスタ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の空調用レジスタであって、
さらに、前記露出面を発光させるための光を出射する発光部を備える、
空調用レジスタ。
【請求項3】
請求項2に記載の空調用レジスタであって、
前記発光部は、前記蓋部材の内部に配置され、
前記露出面は、出射された前記光を前記蓋部材の外部に向かって透過可能に構成される、
空調用レジスタ。
【請求項4】
請求項2に記載の空調用レジスタであって、
前記露出面は、導光体を有し、
前記発光部は、出射した前記光を前記導光体に導入可能な位置に配置される、
空調用レジスタ。
【請求項5】
請求項2に記載の空調用レジスタであって、
さらに、前記発光部を制御する発光制御部と、
空調に関する空調情報を取得するための空調情報取得部と、を備え、
前記発光制御部は、前記空調情報に関連付けて前記発光部を発光させる、
空調用レジスタ。
【請求項6】
請求項5に記載の空調用レジスタであって、
前記空調情報は、前記吹出口から吹き出される空気の風向を含み、
前記発光制御部は、前記風向に関連付けた発光方向に従って前記発光部を発光させる、
空調用レジスタ。
【請求項7】
請求項5に記載の空調用レジスタであって、
前記空調情報は、空調温度と気温との少なくともいずれかを含む温度情報を含み、
前記発光制御部は、前記温度情報に関連付けた色で前記発光部を発光させる、
空調用レジスタ。
【請求項8】
請求項2に記載の空調用レジスタであって、
さらに、前記発光部を制御する発光制御部と、
前記空調用レジスタが搭載される車両に関する車両情報を取得するための車両情報取得部と、を備え、
前記発光制御部は、前記車両情報に関連付けて前記発光部を発光させる、
空調用レジスタ。
【請求項9】
請求項8に記載の空調用レジスタであって、
前記車両情報は、前記車両の走行方向を含み、
前記発光制御部は、前記走行方向に関連付けた発光方向に従って前記発光部を発光させる、
空調用レジスタ。
【請求項10】
請求項1に記載の空調用レジスタであって、
前記リテーナ開口部は、一辺と、前記一辺と対向する他辺とを有し、
前記リテーナ対向面は、前記吹出口として、前記リテーナ開口部の一辺との間の第一吹出口と、前記リテーナ開口部の他辺との間の第二吹出口とを規定し、
前記第一吹出口および前記第二吹出口は、前記第一吹出口から吹き出される気流の方向と、前記第二吹出口から吹き出される気流の方向とが互いに交差するように構成される、
空調用レジスタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空調用レジスタに関する。
続きを表示(約 5,500 文字)【背景技術】
【0002】
ダクトの開閉度を調節するダンパと、ダンパの作動量を調節するノブと、ノブの操作量に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器と、可変抵抗器を利用してノブの操作量に応じて光の明るさや色が変化するように構成された光源と、通風口の周囲に配置された導光体とを備える空調用レジスタが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-104842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、発光可能な領域が通風口の周囲のみに限定されている。空調用レジスタでは、発光可能な領域を拡大したいといった要望がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、車両に用いられる空調用レジスタが提供される。この空調用レジスタは、リテーナ通風路を規定するリテーナ内壁と、前記リテーナ通風路の下流端に設けられたリテーナ開口部とを有する筒状のリテーナと、前記リテーナの内部に設けられる蓋部材であって、前記リテーナ開口部から露出する露出面、および前記リテーナ開口部と対向して前記リテーナ開口部との間に吹出口を規定するリテーナ対向面を有する蓋部材と、を備える。前記露出面は、前記蓋部材の外部に向かって発光可能に構成される。
この形態の空調用レジスタによれば、リテーナ開口部の露出面を発光領域として利用することにより、発光可能な領域を拡大し、視認性や意匠性を向上させることができる。
(2)上記形態の空調用レジスタであって、さらに、前記露出面を発光させるための光を出射する発光部を備えてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、簡易な構成により露出面を発光させることができる。
(3)上記形態の空調用レジスタであって、前記発光部は、前記蓋部材の内部に配置されてよく、前記露出面は、出射された前記光を前記蓋部材の外部に向かって透過可能に構成されてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、蓋部材を発光部の配置領域として利用することにより、発光部の設置に伴う空調用レジスタの大型化を抑制することができる。
(4)上記形態の空調用レジスタであって、前記露出面は、導光体を有してよく、前記発光部は、出射した前記光を前記導光体に導入可能な位置に配置されてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、露出面を面発光させることができ、空調用レジスタの視認性を向上させることができる。
(5)上記形態の空調用レジスタであって、さらに、前記発光部を制御する発光制御部と、空調に関する空調情報を取得するための空調情報取得部と、を備えてよい。前記発光制御部は、前記空調情報に関連付けて前記発光部を発光させてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、発光部の発光処理を空調情報と関連付けることにより、露出面を、空調情報を表示する表示部として機能させることができる。
(6)上記形態の空調用レジスタであって、前記空調情報は、前記吹出口から吹き出される空気の風向を含んでよい。前記発光制御部は、前記風向に関連付けた発光方向に従って前記発光部を発光させてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、露出面を、風向を表示する表示部として利用することができる。
(7)上記形態の空調用レジスタであって、前記空調情報は、空調温度と気温との少なくともいずれかを含む温度情報を含んでよい。前記発光制御部は、前記温度情報に関連付けた色で前記発光部を発光させてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、露出面を、温度情報を表示する表示部として機能させることができる。
(8)上記形態の空調用レジスタであって、さらに、前記発光部を制御する発光制御部と、前記空調用レジスタが搭載される車両に関する車両情報を取得するための車両情報取得部と、を備えてよい。前記発光制御部は、前記車両情報に関連付けて前記発光部を発光させてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、露出面を、車両情報を表示する表示部として利用することができる。
(9)上記形態の空調用レジスタであって、前記車両情報は、前記車両の走行方向を含んでよい。前記発光制御部は、前記走行方向に関連付けた発光方向に従って前記発光部を発光させてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、露出面を、車両の走行方向を表示する表示部として利用することができる。
(10)上記形態の空調用レジスタであって、前記リテーナ開口部は、一辺と、前記一辺と対向する他辺とを有してよい。前記リテーナ対向面は、前記吹出口として、前記リテーナ開口部の一辺との間の第一吹出口と、前記リテーナ開口部の他辺との間の第二吹出口とを規定してよい。前記第一吹出口および前記第二吹出口は、前記第一吹出口から吹き出される気流の方向と、前記第二吹出口から吹き出される気流の方向とが互いに交差するように構成されてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、気流の流量のバランスを調節するという簡易な方法により、空調用レジスタから吹き出される気流の流動方向を調節することができる。
(11)上記形態の空調用レジスタであって、さらに、前記リテーナ内壁のうち前記リテーナ開口部の一辺と連続する第一リテーナ内壁と前記蓋部材との間に規定され、前記第一吹出口に連通する第一リテーナ通風路と、前記リテーナ内壁のうち前記リテーナ開口部の他辺と連続する第二リテーナ内壁と前記蓋部材との間に規定され、前記第二吹出口に連通する第二リテーナ通風路と、前記リテーナの内部に配置され、前記リテーナ通風路を前記第一リテーナ通風路と前記第二リテーナ通風路とに分流するための分流部とを備えてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、簡易な構成により、第一リテーナ通風路および第二リテーナ通風路に空気を分流させることができる。
(12)上記形態の空調用レジスタであって、前記蓋部材は、前記リテーナの内部で回転可能に構成されてよい。前記回転によって、前記第一リテーナ通風路の流路抵抗を大きくし、前記第二リテーナ通風路の流路抵抗を小さくする第一回転状態と、前記第一リテーナ通風路の流路抵抗を小さくし、前記第二リテーナ通風路の流路抵抗を大きくする第二回転状態と、に切り替え可能であってよい。
この形態の空調用レジスタによれば、蓋部材の回転という簡易な方法によって、空調用レジスタから吹き出される空気の流動方向を切り替えることができる。
(13)上記形態の空調用レジスタであって、さらに、光を出射する発光部を備えてよい。前記露出面は、出射された前記光を前記蓋部材の外部に向かって透過可能に構成されてよい。前記発光部は、前記蓋部材の内部に固定されてよく、前記蓋部材の回転とともに回転してよい。
この形態の空調用レジスタによれば、蓋部材の回転という簡易な方法により、空調用レジスタから吹き出される空気の風向と、発光部から出射される光の位置とを関連付けることができる。
(14)上記形態の空調用レジスタであって、前記分流部は、前記第一リテーナ通風路に連通する流路の開度を小さくして前記第二リテーナ通風路に連通する流路の開度を大きくする第一分流状態と、前記第一リテーナ通風路に連通する流路の開度を大きくして前記第二リテーナ通風路に連通する流路の開度を小さくする第二分流状態とに切り替え可能であってよい。
この形態の空調用レジスタによれば、分流部による流量調整という簡易な構成により、空調用レジスタから吹き出される空気の向きを切り替えることができる。
(15)上記形態の空調用レジスタであって、さらに、前記第一リテーナ通風路に設けられ、前記第一リテーナ内壁に交差する中心軸の周りを回転可能に構成される平板状の第一フィンと、前記第二リテーナ通風路に設けられ、前記第二リテーナ内壁に交差する中心軸の周りを回転可能に構成される平板状の第二フィンと、を備えてよい。
この形態の空調用レジスタによれば、第一フィンおよび第二フィンの回転という簡易な方法により、第一吹出口と第二吹出口との空気の流動方向を切り替えることができる。
本開示は、空調用レジスタ以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、空調用レジスタの製造方法、空調用レジスタを備える車両、空調装置、車両の制御方法、空調装置の制御方法、空調用レジスタの制御方法、これらの制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の第1実施形態に係る空調用レジスタの全体構成を示す説明図。
空調用レジスタの外観構成を示す斜視図。
空調用レジスタの各部の構成を示す分解斜視図。
蓋部材の各部の構成を示す分解斜視図。
発光部をオンにした状態の空調用レジスタの外観を示す説明図。
図2のVI-VI位置の断面図。
中立状態の空調用レジスタの内部での空調用空気の流動方向を示す説明図。
第一回転状態の空調用レジスタ内での空調用空気の流動方向を示す説明図。
第2実施形態に係る空調用レジスタの外観構成を示す斜視図。
図9のX-X位置の断面図。
中立状態の空調用レジスタ内での空調用空気の流動方向を示す説明図。
第一分流状態の空調用レジスタ内での空気の流動方向を示す説明図。
第一分流状態で発光部が発光した状態を示す説明図。
発光部の発光状態の他の形態を示す説明図。
第3実施形態に係る空調用レジスタの外観構成を示す斜視図。
第3実施形態の空調用レジスタの発光部が発光した状態を示す説明図。
図15のXVII-XVII位置の断面図。
中立状態の空調用レジスタ内での空調用空気の流動方向を示す説明図。
第一分流状態の空調用レジスタにおける気流の流速のシミュレーション結果を示す説明図。
第二分流状態の空調用レジスタにおける気流の流速のシミュレーション結果を示す説明図。
第4実施形態に係る空調用レジスタの外観構成を示す斜視図。
発光部をオンにした状態の空調用レジスタの外観を示す説明図。
他の実施形態に係る空調用レジスタの外観構成を示す斜視図。
第5実施形態に係る空調用レジスタの外観構成を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、本開示の第1実施形態に係る空調用レジスタ100の全体構成を示す説明図である。図2は、空調用レジスタ100の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、空調用レジスタ100は、車両VHの車室内などに搭載される。図1の例では、空調用レジスタ100は、例えば、車両のハンドル12近傍のインストルメントパネル10に組み込まれている。空調用レジスタ100は、車両VHに備えられる図示しない空調装置から送風ダクトを通じて供給される空調用空気を車室内に吹き出す。なお、図1ならびに図1以降の各図に示すX、Y、Zは、互いに直交する3つの空間軸を表している。本明細書では、これらの軸に沿った方向をX方向、Y方向、及びZ方向とも呼ぶ。向きを特定する場合には、正の方向を「+」、負の方向を「-」として、方向表記に正負の符合を併用し、各図の矢印が向かう向きを+方向、その反対方向を-方向として説明する。本開示では、X方向が、車両の車幅方向と一致し、+X方向が車両を後方から見た右方向と一致し、-X方向が左方向と一致し、Y方向が、車両の進行方向と一致し、+Y方向が後進方向と一致し、-Y方向が前進方向と一致し、Z方向は、鉛直方向と一致し、+Z方向は鉛直下向きと一致し、-Z方向は鉛直上向きと一致する場合を例に説明する。
【0009】
図1に示すように、空調用レジスタ100は、発光部70と、発光部70を制御する制御装置90とを備えている。また、図2に示すように、空調用レジスタ100は、リテーナ30と、ベゼル20と、蓋部材60と、露出面606と、第一吹出口101と、第二吹出口102と、を備えている。
【0010】
発光部70は、露出面606を発光させるための光を出射する光源である。本実施形態では、発光部70は、複数のLED発光素子72が反射基板上にグリッド状に配列された、いわゆるLED照明モジュールである。図2の例では、複数のLED発光素子72は、車幅方向に沿った3つの列L1,L2,L3に配列されている。発光部70は、図2に示すように、空調用レジスタ100の内部、より具体的には、光透過性を有する蓋部材60の内部に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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