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公開番号2024074240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2023127679
出願日2023-08-04
発明の名称ステアリング装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B62D 1/10 20060101AFI20240523BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】把持部に当たる光の割合を、高くすることができる第1光照射部を備えるステアリング装置の技術の提供。
【解決手段】移動体に対して回転可能に取り付けられる回転部と、回転部に接続されており回転部をはさんで対称に構成される把持部とを備え、回転部は、把持部の少なくとも一部に向かって光を射出する光照射部を備え、光照射部は予め定められた角度範囲で光を射出する発光素子と発光素子が射出する光の角度範囲を狭めるレンズとを備え、把持部のうち光が射出される少なくとも一部が伸びている方向を第1方向とし、光照射部が射出する光の光軸の方向と第1方向とに垂直な方向を第2方向とし、光軸と第1方向とを含む面を第1面とし、光軸と第2方向とを含む面を第2面としたとき、レンズは、第1面内における角度範囲である第1角度範囲が第2面内における角度範囲である第2角度範囲よりも大きくなるように発光素子が射出する光の角度範囲を狭める。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
移動体に設けられるステアリング装置であって、
移動体に対して回転可能に取り付けられる回転部と、
ユーザによって把持される把持部であって、前記回転部に接続されており、前記回転部をはさんで対称に構成される把持部と、を備え、
前記回転部は、前記把持部の少なくとも一部に向かって光を射出する第1光照射部を備え、
前記第1光照射部は、
予め定められた角度範囲で光を射出する発光素子と、
前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭めるレンズと、を備え、
前記把持部のうち前記光が射出される前記少なくとも一部が伸びている方向を第1方向とし、前記第1光照射部が射出する光の光軸の方向と前記第1方向とに垂直な方向を第2方向とし、前記光軸と前記第1方向とを含む面を第1面とし、前記光軸と前記第2方向とを含む面を第2面としたとき、
前記レンズは、前記第1光照射部が射出する前記光の前記第1面内における角度範囲である第1角度範囲が、前記第1光照射部が射出する前記光の前記第2面内における角度範囲である第2角度範囲よりも大きくなるように、前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭める、ステアリング装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記ステアリング装置が前記移動体に取りつけられた状態において、
前記レンズは、前記レンズに入射した光を反射させることにより前記光の角度範囲の前方の一端を画定する反射面を備え、
前記第2面内において、前記第2角度範囲で射出される前記光のうち前方の端の光は、前記把持部に当たる、ステアリング装置。
【請求項3】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記レンズは、入射する光の光軸の向きを、前記把持部に向かう向きに変えて射出するように構成されている、ステアリング装置。
【請求項4】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記把持部は、前記回転部の周りを囲むように配されており、
前記ステアリング装置が前記移動体に取りつけられた状態において、
前記第1光照射部は、前記回転部が基準の角度位置にあるとき、前記把持部のうち、前記回転部に対して鉛直方向の上側に位置する部分に対して光を照射するように構成されている、ステアリング装置。
【請求項5】
請求項4記載のステアリング装置であって、
前記第1光照射部が射出する光は、前記光軸から離れた角度位置であるほど強度が低下する強度分布を備え、
前記回転部は、さらに、前記第1光照射部と同じ構成を備える第2光照射部を備え、
前記第1光照射部と前記第2光照射部とは、
それぞれが射出した光の一部が重複し、
前記ステアリング装置が前記移動体に取りつけられた状態であって、前記回転部が基準の角度位置にあるとき、前記重複した光が、前記把持部のうち、前記回転部に対して鉛直方向の上側に位置する部分に当たるように構成されている、ステアリング装置。
【請求項6】
請求項1に記載のステアリング装置であって、
前記ステアリング装置は、自動運転または前記ユーザによる手動運転が可能な車両内に取り付けられ、
前記回転部は、さらに、前記第1光照射部と同じ構成を備える第2光照射部を備え、
前記ステアリング装置は、さらに、
前記第1光照射部と前記第2光照射部とを制御する制御部を備え、
前記制御部は、
前記車両が前記自動運転から前記手動運転に移行するときに、前記第1光照射部と前記第2光照射部から交互に前記光を射出させる、ステアリング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、移動体に設けられるステアリング装置に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1において、車両のステアリングホイールのパッド部とスポーク部に装着されたLEDによって、ステアリングホイールに可視光を照射するステアリングホイール照明装置が開示されている。運転手がステアリングホイールに照射された光を視認することにより、車両が自動運転から手動運転に移行する際に、運転手にステアリングホイールのホイール部を把持するように促すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-111440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、ステアリング装置の、車両の前後方向における寸法は、車両の左右方向における寸法よりも小さい。特許文献1の技術においては、車両の左右方向においてホイール部をある程度以上の輝度で照らすことができるLEDで、ホイール部に光を照射すると、ホイール部に当たらなかった光がホイール部の前後を通過する。すなわち、LEDが消費するエネルギーが、ホイール部の照射に効率的に使用されない。そのため、ホイール部に対して入射する光の割合を高めることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、ステアリング装置が提供される。このステアリング装置は、移動体に設けられるステアリング装置であって、移動体に対して回転可能に取り付けられる回転部と、ユーザによって把持される把持部であって、前記回転部に接続されており、前記回転部をはさんで対称に構成される把持部と、を備え、前記回転部は、前記把持部の少なくとも一部に向かって光を射出する第1光照射部を備え、前記第1光照射部は、予め定められた角度範囲で光を射出する発光素子と、前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭めるレンズと、を備え、前記把持部のうち前記光が射出される前記少なくとも一部が伸びている方向を第1方向とし、前記第1光照射部が射出する光の光軸の方向と前記第1方向とに垂直な方向を第2方向とし、前記光軸と前記第1方向とを含む面を第1面とし、前記光軸と前記第2方向とを含む面を第2面としたとき、前記レンズは、前記第1光照射部が射出する前記光の前記第1面内における角度範囲である第1角度範囲が、前記第1光照射部が射出する前記光の前記第2面内における角度範囲である第2角度範囲よりも大きくなるように、前記発光素子が射出する前記光の前記角度範囲を狭める。
このような態様においては、第1角度範囲が第2角度範囲と等しい態様や、第1角度範囲が第2角度範囲よりも小さい態様に比べて、第1光照射部から射出される光のうち把持部に当たる光の割合を、高くすることができる。
(2)上記形態のステアリング装置において、前記ステアリング装置が前記移動体に取りつけられた状態において、前記レンズは、前記レンズに入射した光を反射させることにより前記光の角度範囲の前方の一端を画定する反射面を備え、前記第2面内において、前記第2角度範囲で射出される前記光のうち前方の端の光は、前記把持部に当たってもよい。
このような態様においては、第2角度範囲で射出される光のうち前方の端の光が把持部を通り過ぎることなく、把持部に当たる。そのため、第2角度範囲で射出される光において、把持部に当たる光の割合を、さらに高くすることができる。
(3)上記形態のステアリング装置において、前記レンズは、入射する光の光軸の向きを、前記把持部に向かう向きに変えて射出するように構成されていてもよい。
このような態様においては、第1光照射部によって射出された光の光軸の向きが、把持部に向かう向きとは異なる向きとなるように第1光照射部が配置された場合であっても、光を把持部に入射させることができる。移動体の内部における、第1光照射部の配置の自由度が高まる。
(4)上記形態のステアリング装置において、前記把持部は、前記回転部の周りを囲むように配されており、前記ステアリング装置が前記移動体に取りつけられた状態において、前記第1光照射部は、前記回転部が基準の角度位置にあるとき、前記把持部のうち、前記回転部に対して鉛直方向の上側に位置する部分に対して光を照射するように構成されていてもよい。
このような態様においては、回転部に対して鉛直方向の上側に位置する部分に光が照射されることで、回転部に対して鉛直方向の下側に位置する部分に光が照射される態様に比べて、ユーザが把持部において反射した光を視認しやすくなる。
(5)上記形態のステアリング装置において、前記第1光照射部が射出する光は、前記光軸から離れた角度位置であるほど強度が低下する強度分布を備え、前記回転部は、さらに、前記第1光照射部と同じ構成を備える第2光照射部を備え、前記第1光照射部と前記第2光照射部とは、それぞれが射出した光の一部が重複し、前記ステアリング装置が前記移動体に取りつけられた状態であって、前記回転部が基準の角度位置にあるとき、前記重複した光が、前記把持部のうち、前記回転部に対して鉛直方向の上側に位置する部分に当たるように構成されていてもよい。
このような態様においては、第1光照射部および第2光照射部は、光軸に近い角度位置であるほど、光の強度が大きく、光軸から遠ざかるにつれて強度が小さくなる。光が照射される部位が重複することによって、ユーザによって光が視認されやすくなる。
(6)上記形態のステアリング装置において、前記ステアリング装置は、自動運転または前記ユーザによる手動運転が可能な車両内に取り付けられ、前記回転部は、さらに、前記第1光照射部と同じ構成を備える第2光照射部を備え、前記ステアリング装置は、さらに、前記第1光照射部と前記第2光照射部とを制御する制御部を備え、前記制御部は、前記車両が前記自動運転から前記手動運転に移行するときに、前記第1光照射部と前記第2光照射部から交互に前記光を射出させてもよい。
このような態様においては、第1光照射部と、第2光照射部のそれぞれによって、光が交互に照射されることで、把持部において、交互に点滅させることができる。これにより、ユーザが把持部の光に注意を払っていない状態においても、ユーザが光を気づきやすくなる。
本開示は、上述したステアリング装置としての形態以外にも、例えば、ステアリング装置の製造方法や、ステアリング装置を搭載した車両などの種々の形態で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態のステアリング装置が搭載された車両を示す説明図。
ステアリング装置を示す説明図。
把持部と回転部との接続を説明する図。
図3をX軸の正方向に向かって見た図。
第1光照射部の構成を示す説明図。
第1実施形態のレンズを示す説明図。
図2のVII-VII断面の一部を表した図。
強度分布を説明する図。
制御部を示す説明図。
第2実施形態のレンズを説明する図。
第2実施形態のレンズを第1方向の負方向側に向かって見た図。
第2実施形態の第2光照射部の光が把持部に当たっている状態を示す図。
第3実施形態の第1光照射部の配置を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1.第1実施形態の構成:
図1は、第1実施形態のステアリング装置1が搭載された車両VWを示す説明図である。図1において、互いに直行するX軸、Y軸、Z軸を示している。X軸は、車両VWの左右方向である。紙面の手前から奥側に向かう向きが、X軸の正方向である。Z軸は、第1実施形態のステアリング装置1によって回転される回転軸ARが伸びる方向と平行な方向である。回転軸ARについては、後に説明する。Y軸は、X軸、Z軸と直交する方向である。後述する図2ないし図4、および図7、図12、図13においても同様である。また、図1において、鉛直方向の向きがVU軸で表されている。鉛直方向の上向きが、VU軸の正方向である。
【0009】
本実施形態の車両VWは、自動運転または運転手DRによる手動運転が可能である。車両VWは、測距装置RFと、シートSEと、車両制御部VCと、ステアリング装置1と、を備えている。測距装置RFとステアリング装置1は、それぞれ車両制御部VCと電気的に接続しており、互いに信号を送受信することが可能である。
【0010】
測距装置RFは、車両VWの前方の他車両との距離を取得する。測距装置RFは、取得した距離のデータを、車両制御部VCに送信する。測距装置RFとして、ソナーが使用されている。なお、測距装置RFとして、ミリ派レーダやLIDARセンサ等が使用されることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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