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公開番号2024085560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200137
出願日2022-12-15
発明の名称流体殺菌装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類A61L 2/10 20060101AFI20240620BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】小型で軽量な流路管を備えた流体殺菌装置を提供する。
【解決手段】流体殺菌装置は、内部に流体を流す流路管20と、流路管20の内部に紫外線を照射する光源部30と、を有する。流路管20は、紫外線を透過する透明管21と、透明管21の外周面に接して設けられ、透明管21を透過した紫外線を反射させ、PTFE未焼成膜である反射体22と、を有する。反射体22は、複数のPTFE未焼成膜を積層させた積層体であり、内側に位置するPTFE未焼成膜の表面と外側に位置するPTFE未焼成膜の裏面とが密着した状態で配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に流体を流す流路管と、前記流路管の内部に紫外線を照射する光源部と、を有した流体殺菌装置であって、
前記流路管は、
前記紫外線を透過する透明管と、
前記透明管の外周面に接して設けられ、前記透明管を透過した前記紫外線を反射させ、PTFE未焼成膜である反射体と、を有する、流体殺菌装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記反射体は、複数の前記PTFE未焼成膜を積層させた積層体であり、内側に位置する前記PTFE未焼成膜の表面と外側に位置する前記PTFE未焼成膜の裏面とが密着した状態で配置されている、請求項1に記載の流体殺菌装置。
【請求項3】
前記PTFE未焼成膜は、自己融着テープである、請求項2に記載の流体殺菌装置。
【請求項4】
前記反射体の厚さは、0.02mm以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項5】
前記反射体の厚さは、前記透明管よりも薄い、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項6】
前記透明管は、屈折率が1.3~1.5であり、
前記流体は、水を主とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項7】
前記透明管は、石英管である、請求項6に記載の流体殺菌装置。
【請求項8】
前記反射体は、
前記透明管の外周面に直接密着し、前記透明管を透過した前記紫外線を反射させる直接密着部位と、
前記透明管の外側面との間に部分的に空気層を介在して配置され、前記透明管および前記空気層を透過した前記紫外線を反射させる空気層介在部位と、を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項9】
筒状に形成され、前記流路管および前記光源部を軸方向に配列して収容する筐体と、
前記筐体の内部に収容され、前記流路管の軸方向の一端面および他端面のそれぞれに接して配置され、前記筐体の内周面と前記透明管の外周面との間に前記流体の進入を規制するシールリングと、をさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は流体殺菌装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線の照射によって流水中の細菌やウイルスを殺菌する殺菌装置が知られている。光源には水銀ランプが広く用いられている。水銀ランプは水銀を用いているため毒性が強く、環境負荷が大きいという問題がある。また、水銀ランプを用いると殺菌装置が大型になる問題もある。そこで水銀ランプの紫外LEDへの置き換えが進められている。
【0003】
特許文献1-4には、紫外LEDを用いた水の殺菌装置が示されている。特許文献1-3には、水を導通させる管の一端に紫外線を透過可能な窓を設け、その窓越しに紫外線放射のLEDパッケージを配置した構成が示されている。
【0004】
また、流路管として紫外線反射率の高いPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を用い、流路管の内部で紫外線を反射させることで殺菌効率を向上させることが知られている。特許文献1、2には、樹脂材料や金属材料などの管の内面にPTFE材料を設けた流路管が示されている。また、特許文献3には、内側を紫外線透過部材とし外側をPTFEとした流路管が示されている。
【0005】
また、特許文献4には、流路管の内部に金属の台座を突出させ、台座上に紫外発光素子を実装した実装基板を配置し、紫外発光素子を覆う金属のキャップを設け、キャップに紫外線透過の窓を設けた構造が記載されている。また、台座やキャップは流路に露出しており、台座やキャップから液体に熱を逃がすことが可能であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2016-523594号公報
特開2022-69596号公報
国際公開第2018/143304号
特開2021-41382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、流路管にはPTFEバルクが広く用いられていた。しかし、PTFEバルクは成形、加工が難しく、加工時間が長くなり高コストとなっていた。また、PTFEバルクでは反射率と強度を維持したまま薄くすることが困難であり、流路管を小型化することが困難であった。
【0008】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、小型の流路管を備えた流体殺菌装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、
内部に流体を流す流路管と、前記流路管の内部に紫外線を照射する光源部と、を有した流体殺菌装置であって、
前記流路管は、
前記紫外線を透過する透明管と、
前記透明管の外周面に接して設けられ、前記透明管を透過した前記紫外線を反射させ、PTFE未焼成膜である反射体と、を有する流体殺菌装置にある。
【発明の効果】
【0010】
上記流体殺菌装置では、反射体がPTFE未焼成膜の積層体であり、透明管にPTFE未焼成膜を巻き付けることで簡便に作製可能である。また、未焼成膜は非常に薄くできるので、流路管を小型化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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