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公開番号2024073698
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184538
出願日2022-11-18
発明の名称車両用シート
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60N 2/42 20060101AFI20240523BHJP(車両一般)
要約【課題】座席部に着座している乗員を側面衝突された側から遠ざけることのできる車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シートは、座席部と、座席部と車両のフロアとの間に設けられ、座席部を傾斜させる傾斜機構と、を備える。傾斜機構は、座席部の幅方向において、座席部の一端よりも外側に突出する突出部と、座席部の下面の接触位置に接触することが可能に配置された接触部と、突出部と接触部との間を接続し、突出部に付与される幅方向の外側から内側に向かう内向きの力を上向きの力に変換し、接触部を介して上向きの力を接触位置に伝達する変換機構と、を有する。接触位置は、幅方向において、座席部の幅方向における重心位置と突出部との間に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
座席部と、
前記座席部と車両のフロアとの間に設けられ、前記座席部を傾斜させる傾斜機構と、を備え、
前記傾斜機構は、
前記座席部の幅方向において、前記座席部の一端よりも外側に突出する突出部と、
前記座席部の下面の接触位置に接触することが可能に配置された接触部と、
前記突出部と前記接触部との間を接続し、前記突出部に付与される前記幅方向の外側から内側に向かう内向きの力を上向きの力に変換し、前記接触部を介して前記上向きの力を前記接触位置に伝達する変換機構と、を有し、
前記接触位置は、前記幅方向において、前記座席部の前記幅方向における重心位置と前記突出部との間に位置する、車両用シート。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用シートであって、
前記変換機構は、
前記フロアに配置された固定位置に回動可能に固定され、前記固定位置から前記幅方向において前記突出部に向かいつつ上方に延びる第1アームと、
前記突出部を含む連結部を介して前記第1アームに回動可能に連結され、前記連結部と前記接触部との間を接続し、前記連結部から前記幅方向において前記突出部の反対側に向かいつつ上方に延びる第2アームと、を有する、
車両用シート。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用シートであって、
前記突出部の先端は、前記幅方向に垂直な平面によって構成されている、車両用シート。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用シートであって、
前記座席部と前記フロアとの間に設けられ、前記座席部を前記フロアに接続する接続部を備え、
前記接続部は、前記座席部に設けられた第1係合部に係合する第2係合部を有する第1接続部材と、前記幅方向において前記第1接続部材との間に前記重心位置を挟んで配置され、前記座席部と前記フロアとを接続する第2接続部材と、を有し、
前記第1接続部材は、前記突出部と前記重心位置との間に配置され、
前記第1係合部と前記第2係合部とは、前記傾斜機構によって前記座席部が傾斜する場合に、係合が解除されるように構成されている、車両用シート。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用シートであって、
前記第1接続部材と、前記第2接続部材とは、それぞれ、前記座席部の前後方向に沿って延びるスライドレールとして構成され、
前記接続部は、前記第1接続部材と前記第2接続部材とによって、前記座席部を、前記フロアに対して前記前後方向に沿ってスライド移動可能に前記フロアに接続する、車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、側壁パネルへの衝撃入力によって、車両の側壁パネルと係合されたインナトリムの下部が車両の内側に屈曲すること、および、屈曲したインナトリムが座部の側部に接触した際に、座部の側部の上方に車両の内側へ傾斜する傾斜部が形成されることが開示されている。このような構成によれば、車両が他の車両に側面衝突された際に、インナトリムの屈曲によって座部を車室内側に傾斜させることでき、座部に着座している乗員を車両の内側に移動させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-46179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、衝撃入力によって屈曲するようにインナトリムの外形や中身を設計することや、座部に傾斜部が形成されるように座部を設計することを要する。このように、特許文献1の技術では、座部だけでなく車両の側壁パネルをも、座部を車室内側に傾斜させることができるように構成することが必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の第1の形態によれば、車両用シートが提供される。この車両用シートは、座席部と、前記座席部と車両のフロアとの間に設けられ、前記座席部を傾斜させる傾斜機構と、を備える。前記傾斜機構は、前記座席部の幅方向において、前記座席部の一端よりも外側に突出する突出部と、前記座席部の下面の接触位置に接触することが可能に配置された接触部と、前記突出部と前記接触部との間を接続し、前記突出部に付与される前記幅方向の外側から内側に向かう内向きの力を上向きの力に変換し、前記接触部を介して前記上向きの力を前記接触位置に伝達する変換機構と、を有する。前記接触位置は、前記幅方向において、前記座席部の前記幅方向における重心位置と前記突出部との間に位置する。
このような形態であれば、車両が突出部側から側面衝突を受けた際に、座席部とフロアとの間に設けられた傾斜機構によって、突出部に付与される側面衝突による内向きの力を上向きの力に変換し、接触部を介して上向きの力を座席部の接触位置に伝達できる。接触部を介して上向きの力を接触位置に伝達することで、座席部を突出部の反対側に傾けることができ、座席部に着座している乗員を衝突された側から遠ざけることができる。このように、座席部とフロアとの間に設けられた傾斜機構によって、側面衝突時に、乗員を衝突された側から遠ざけることができる。
(2)上記形態において、前記変換機構は、前記フロアに配置された固定位置に回動可能に固定され、前記固定位置から前記幅方向において前記突出部に向かいつつ上方に延びる第1アームと、前記突出部を含む連結部を介して前記第1アームに回動可能に連結され、前記連結部と前記接触部との間を接続し、前記連結部から前記幅方向において前記突出部の反対側に向かいつつ上方に延びる第2アームと、を有していてもよい。このような形態であれば、変換機構を簡易に構成できる。
(3)上記形態において、前記突出部の先端は、前記幅方向に垂直な平面によって構成されていてもよい。このような形態であれば、突出部の先端が平面によって構成されていない場合と比較して、突出部において、側面衝突による内向きの力をより効果的に受けることができる。
(4)上記形態において、前記座席部と前記フロアとの間に設けられ、前記座席部を前記フロアに接続する接続部を備え、前記接続部は、前記座席部に設けられた第1係合部に係合する第2係合部を有する第1接続部材と、前記幅方向において前記第1接続部材との間に前記重心位置を挟んで配置され、前記座席部と前記フロアとを接続する第2接続部材と、を有し、前記第1接続部材は、前記突出部と前記重心位置との間に配置され、前記第1係合部と前記第2係合部とは、前記傾斜機構によって前記座席部が傾斜する場合に、係合が解除されるように構成されていてもよい。このような形態であれば、接続部によって座席部をフロアに接続することと、側面衝突時に傾斜機構によって座席部を突出部の反対側に傾斜させることとを、簡易に実現できる。
(5)上記形態において、前記第1接続部材と、前記第2接続部材とは、それぞれ、前記座席部の前後方向に沿って延びるスライドレールとして構成され、前記接続部は、前記第1接続部材と前記第2接続部材とによって、前記座席部を、前記フロアに対して前記前後方向に沿ってスライド移動可能に前記フロアに接続してもよい。このような形態であれば、接続部によって座席部を前後方向にスライド移動させることができるので、車両用シートの利便性を高めることができる。
【0007】
本開示は、上述した車両用シートとしての形態以外にも、例えば、車両用シートを備える車両などの種々の形態で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態における車両用シートの概略構成を示す第1の正面図。
第1実施形態における車両用シートの概略構成を示す第2の正面図。
第1実施形態における車両用シートを示す側面図。
第2実施形態における車両用シートの概略構成を示す第1の正面図。
第2実施形態における車両用シートの側面図。
第2実施形態における第1係合部と第2係合部とを示す説明図。
第2実施形態における車両用シートの概略構成を示す第2の正面図。
他の実施形態における第1係合部および第2係合部の例を示す説明図。
第3実施形態における第1傾斜機構を説明する図。
第4実施形態における第1傾斜機構を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における車両用シート100の概略構成を示す第1の正面図である。図1には、互いに直交するX,Y,Z方向に沿った矢印が表されている。X,Y,Z方向は、互いに直交する3つの空間軸であるX軸、Y軸、Z軸に沿った方向であり、それぞれ、X軸、Y軸、Z軸に沿う一方側の方向と、その反対方向とを、両方含む。X軸は、車両用シート100の左右方向に沿った座標軸であり、X軸を表す矢印の指し示す方向は右方である。Y軸は、車両用シート100の前後方向に沿った座標軸であり、Y軸を表す矢印の指し示す方向は後方である。Z軸は、鉛直線に沿った座標軸であり、Z軸を表す矢印の指し示す方向は上方である。図1におけるX,Y,Z方向と、他の図におけるX,Y,Z方向とは、同じ方向を表している。以下では、左右方向のことを、「車両用シート100の幅方向」や、単に「幅方向」とも呼ぶ。また、+Z方向のことを「上」、-Z方向のことを「下」とも呼ぶ。
【0010】
図1には、車両Va内に配置された車両用シート100に乗員Crが着座している様子が示されている。本実施形態における車両Vaは、駆動用バッテリによって駆動されるBEV(Battery Electric Vehicle)として構成されている。より詳細には、車両Vaは、バッテリ駆動式の1人乗りの低速電気自動車(LSEV:Low Speed Electric Vehicle)として構成されている。本実施形態では、車両Vaの前後方向と、車両用シート100の前後方向とは、それぞれ同じ方向であり、車両Vaの幅方向と車両用シート100の幅方向とは、それぞれ同じ方向である。
(【0011】以降は省略されています)

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