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公開番号2024078719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191217
出願日2022-11-30
発明の名称電池ケースの樹脂成形方法および樹脂成形型
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類B29C 33/42 20060101AFI20240604BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】コストの高騰を抑制しつつ、大きさの異なる複数種の電池ケースを製造し得る技術を提供する。
【解決手段】成形型として、ケース部を成形するための成形領域を複数有し、第1成形領域31と、前記成形領域の他の一つである第2成形領域32と、前記第1成形領域と前記第2成形領域とを連絡する連絡領域33を有するキャビティと、前記連絡領域に進入、退出可能である遮断スライドコアと、を具備するものを用い、大型成形モードは、前記連絡領域から前記遮断スライドコアを退出させて、前記第1成形領域、前記連絡領域および前記第2成形領域に流動樹脂材料を注入し、小型成形モードは、前記連絡領域に前記遮断スライドコアを進入させて、前記第1成形領域に前記流動樹脂材料を注入し、前記連絡領域および前記第2成形領域に前記流動樹脂材料を注入しない、電池ケースの樹脂成形方法。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電池を収容するためのケース部を有する電池ケースを成形する方法であって、
成形型として、
前記ケース部を成形するための成形領域を複数有し、かつ、前記成形領域の一つでありゲートに連絡する第1成形領域と、前記成形領域の他の一つであり前記第1成形領域に隣り合う第2成形領域と、の間に、前記第1成形領域と前記第2成形領域とを連絡する連絡領域を有するキャビティと、
前記連絡領域に進入可能でありかつ前記連絡領域から退出可能である遮断スライドコアと、を具備するものを用い、
大型成形モードにおいては、前記連絡領域から前記遮断スライドコアを退出させて、前記第1成形領域、前記連絡領域および前記第2成形領域に流動樹脂材料を注入し、
小型成形モードにおいては、前記連絡領域に前記遮断スライドコアを進入させて、前記第1成形領域に前記流動樹脂材料を注入しつつ前記連絡領域および前記第2成形領域に前記流動樹脂材料を注入しない、電池ケースの樹脂成形方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記成形型は、前記電池ケースの厚さ方向に突出する立体構造を成形するための立体構造成形領域を前記キャビティに有し、かつ、前記立体構造成形領域に進入可能でありかつ前記立体構造成形領域から退出可能であるサブ遮断スライドコアを有し、
立体構造成形モードにおいては、前記立体構造成形領域から前記サブ遮断スライドコアを退出させて、前記立体構造成形領域に前記流動樹脂材料を注入し、
立体構造非成形モードにおいては、前記立体構造成形領域に前記サブ遮断スライドコアを進入させて、前記立体構造成形領域に前記流動樹脂材料を注入しない、請求項1に記載の電池ケースの樹脂成形方法。
【請求項3】
電池を収容するためのケース部を有する電池ケースを成形する成形型であって、
前記ケース部を成形するための成形領域を複数有し、かつ、前記成形領域の一つでありゲートに連絡する第1成形領域と、前記成形領域の他の一つであり前記第1成形領域に隣り合う第2成形領域と、の間に、前記第1成形領域と前記第2成形領域とを連絡する連絡領域を有するキャビティと、
前記連絡領域に進入可能でありかつ前記連絡領域から退出可能である遮断スライドコアと、を具備する、樹脂成形型。
【請求項4】
前記成形型は、前記電池ケースの厚さ方向に突出する立体構造を成形するための立体構造成形領域を前記キャビティに有し、かつ、前記立体構造成形領域に進入可能でありかつ前記立体構造成形領域から退出可能であるサブ遮断スライドコアを有する、請求項3に記載の樹脂成形型。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池を収容するための電池ケースを樹脂成形する方法、および、当該電池ケースを樹脂成形するための樹脂成形型に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電池を収容するための電池ケースは、収容される電池の大きさや数に応じて、種々の大きさをとり得る。しかし種々の大きさの電池ケースを製造するには、当該電池ケースの大きさ毎に別々の成形型が必要であり、コスト面で不利である。このため従来から、電池ケース用の成形型に要するコストを低減するための取り組みが為されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、電池ケース用の成形型に要するコストを低減すべく、種々の大きさの電池ケース1におけるアッパー部材111とロア部材112とを共通化する電池ケースの製造方法が紹介されている。
【0004】
詳しくは、特許文献1に紹介されている電池ケースの製造方法では、大型かつその長手方向(方向X)に沿った断面形状が一定であるアッパー部材111およびロア部材112(第1の部位11)と、当該第1の部位11の断面形状に対応した仕切り板(第2の部位22および第3の部位23)とを別々に成型している。そして、製造すべき電池ケース1の大きさに応じた位置で第1の部位11を切断し、得られた第1の部位11の切断品の端面(両端の開口)に、各々、第2の部位22および第3の部位23を組み付けることで、種々の大きさの電池ケースを製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-126775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に紹介されている技術によると、種々の大きさの電池ケース1において、第1の部位11、第2の部位22および第3の部位23を共通化することで、これらを成型する成形型を共通化できる。このため特許文献1に紹介されている技術は、成形型に要するコスト面で有利である。
【0007】
しかしこのような特許文献1の技術によっても、製造すべき電池ケースの大きさが上記した第1の部位の大きさよりも小さい場合には、第1の部品のうち使用しない領域、すなわち、第1の部品の切断により生じた残部が無駄になる。
したがってこの場合には、電池ケースの材料に要するコストが必要以上に高騰し、電池ケースの製造に要するコストを十分に低減することが依然として難しい問題が残る。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コストの高騰を抑制しつつ、大きさの異なる複数種の電池ケースを製造し得る技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の電池ケースの樹脂成形方法は、
電池を収容するためのケース部を有する電池ケースを成形する方法であって、
成形型として、
前記ケース部を成形するための成形領域を複数有し、かつ、前記成形領域の一つでありゲートに連絡する第1成形領域と、前記成形領域の他の一つであり前記第1成形領域に隣り合う第2成形領域と、の間に、前記第1成形領域と前記第2成形領域とを連絡する連絡領域を有するキャビティと、
前記連絡領域に進入可能でありかつ前記連絡領域から退出可能である遮断スライドコアと、を具備するものを用い、
大型成形モードにおいては、前記連絡領域から前記遮断スライドコアを退出させて、前記第1成形領域、前記連絡領域および前記第2成形領域に流動樹脂材料を注入し、
小型成形モードにおいては、前記連絡領域に前記遮断スライドコアを進入させて、前記第1成形領域に前記流動樹脂材料を注入しつつ前記連絡領域および前記第2成形領域に前記流動樹脂材料を注入しない、電池ケースの樹脂成形方法である。
【0010】
また、上記課題を解決する本発明の樹脂成形型は、
電池を収容するためのケース部を有する電池ケースを成形する成形型であって、
前記ケース部を成形するための成形領域を複数有し、かつ、前記成形領域の一つでありゲートに連絡する第1成形領域と、前記成形領域の他の一つであり前記第1成形領域に隣り合う第2成形領域と、の間に、前記第1成形領域と前記第2成形領域とを連絡する連絡領域を有するキャビティと、
前記連絡領域に進入可能でありかつ前記連絡領域から退出可能である遮断スライドコアと、を具備する、樹脂成形型である。
(【0011】以降は省略されています)

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