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公開番号2024063697
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-13
出願番号2022175673
出願日2022-11-01
発明の名称紙おむつ
出願人日本製紙クレシア株式会社,栗田工業株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類A61F 13/15 20060101AFI20240502BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】使用後に効率的にマテリアルリサイクルすることが可能な紙おむつを提供する。
【解決手段】本開示に係る紙おむつ10は、使用後に洗浄し分離してリサイクル可能な紙おむつ10であって、着用した際に紙おむつ10の外形形状を構成する外装体30と、外装体30に支持される吸収体と、伸縮性を付与する複数の弾性部材50と、を備え、複数の弾性部材50は、非伸長状態での1本あたりの長さが100mm以上200mm以下である複数の短尺弾性部材である弾性部材24b,35を含み、紙おむつ10に使用されているホットメルト接着剤には、軟化点が60℃以上90℃以下の低軟化点ホットメルト接着剤が含まれ、吸収体は、生分解性の高吸収性ポリマーである生分解性高吸収性ポリマーを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
使用後に洗浄し分離してリサイクル可能な紙おむつであって、
着用した際に前記紙おむつの外形形状を構成する外装体と、
前記外装体に支持される吸収体と、
伸縮性を付与する複数の弾性部材と、を備え、
前記複数の弾性部材は、非伸長状態での１本あたりの長さが１００ｍｍ以上２００ｍｍ以下である複数の短尺弾性部材を含み、
前記紙おむつに使用されているホットメルト接着剤には、軟化点が６０℃以上９０℃以下の低軟化点ホットメルト接着剤が含まれ、
前記吸収体は、生分解性の高吸収性ポリマーである生分解性高吸収性ポリマーを含む
ことを特徴とする紙おむつ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、紙おむつに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、パンツ型吸収性物品が開示されている。このパンツ型吸収性物品の外装体は、腹側部及び背側部（ウエスト領域、腸骨領域、胴周り領域）に対応する部分に、複数の胴周りギャザー形成用弾性部材が横方向に伸縮可能に配置されている。複数の弾性部材は、外装体を構成する外層シートと内層シートとの間において横方向に伸長可能に接着剤により固定され、且つ縦方向に間欠配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－０４８１１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、紙おむつの使用量、廃棄量は、社会の高齢化の進行に伴って年々増加傾向にある。使用済みの紙おむつは、現状大部分が焼却処理されており、一部がリサイクルされている。リサイクルの内訳は、ＲＰＦ（Refuse derived paper and plastics densified Fuel）等に加工してサーマルリサイクルされているものが主流で、マテリアルリサイクルされている分は少ない。
【０００５】
一般に、使用済みの紙おむつをマテリアルリサイクルする場合、水中で紙おむつを撹拌して汚物を除去し、紙おむつの構成材料を分離して洗浄し、再利用可能な原料を回収する。しかし、水中で紙おむつを撹拌する際に、紙おむつに伸縮性を付与する為に使用されている弾性材料（特に糸状の弾性材料）が撹拌機や排水ポンプ等（以下、「撹拌機等」という。）に絡み付くことが散発するため、撹拌機等を停止して、絡みついた弾性材料を撹拌機等から除去しなければならず、効率が悪い。また、紙おむつの各構成材料を貼り合わせているホットメルト接着剤が水中や温水中で剥がれ難く、各構成材料の分離が難しい。また、紙おむつの吸収体に配合されている高吸収性ポリマーを排水から完全に除去することが難しく、高吸収性ポリマーが排水中に残留してしまい、環境に影響を抑えてしまう可能性がある。これらのことは、使用済みの紙おむつのマテリアルリサイクルの効率を悪くする要因となっており、マテリアルリサイクルされる量が少ない一因となっている。
【０００６】
そこで、本開示は、使用後に効率的にマテリアルリサイクルすることが可能な紙おむつの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するため、本発明の第１の態様は、使用後に洗浄し分離してリサイクル可能な紙おむつであって、着用した際に前記紙おむつの外形形状を構成する外装体と、前記外装体に支持される吸収体と、伸縮性を付与する複数の弾性部材と、を備え、前記複数の弾性部材は、非伸長状態での１本あたりの長さが１００ｍｍ以上２００ｍｍ以下である複数の短尺弾性部材を含み、前記紙おむつに使用されているホットメルト接着剤には、軟化点が６０℃以上９０℃以下の低軟化点ホットメルト接着剤が含まれ、前記吸収体は、生分解性の高吸収性ポリマーである生分解性高吸収性ポリマーを含む。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、使用後の紙おむつを効率的にマテリアルリサイクルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の一実施形態に係る紙おむつの前方からの外観斜視図である。
図１の紙おむつを展開した状態を示す肌側からの平面図である。
図２の概略的なIII－III矢視断面図である。
リサイクル処理に使用する回転式ドラム装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る紙おむつ１０について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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