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公開番号2024063391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-13
出願番号2022171296
出願日2022-10-26
発明の名称パンツ型吸収性物品
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類A61F 13/496 20060101AFI20240502BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】廃棄方法を容易に認識することができ、力が弱い着用者や介護者であっても廃棄時に容易に外装体を破ることが可能なパンツ型吸収性物品を提供する。
【解決手段】本開示に係るパンツ型吸収性物品10は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する腹側領域31と、着用者の背部の後方に位置する背側領域32と、着用者の股下に位置する股下領域33とを有する外装体30と、外装体30の少なくとも股下領域33に配置される吸収性本体20と、を備え、腹側領域31の左右の両端部と背側領域32の左右の両端部とは、互いに接合されて左右のサイドシール部36を構成し、外装体30の腹側領域31及び背側領域32の少なくとも一方は、左右のサイドシール部36の近傍に形成された破断誘導構造40と、破断誘導構造40の位置の目印となる目印部50とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着用時に着用者の腹部の前方に位置する腹側領域と、着用者の背部の後方に位置する背側領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを有する外装体と、
前記外装体の少なくとも前記股下領域に配置される吸収性本体と、を備え、
前記腹側領域の左右の両端部と前記背側領域の左右の両端部とは、互いに接合されて左右のサイドシール部を構成し、
前記外装体の前記腹側領域及び前記背側領域の少なくとも一方は、前記左右のサイドシール部の近傍に形成された破断誘導構造と、前記破断誘導構造の位置の目印となる目印部とを有する
ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記破断誘導構造は、前記腹側領域及び前記背側領域の双方に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項3】
前記外装体の前記腹側領域及び前記背側領域の上端縁は、ウエスト開口を区画し、
前記外装体の前記股下領域の左右の両端縁は、左右の脚開口を区画し、
前記破断誘導構造は、複数の切断部と複数の非切断部とを交互に配置したミシン目状に形成され、前記ウエスト開口から前記左右の脚開口にかけて設けられる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項4】
前記ウエスト開口から前記左右の脚開口にかけての前記破断誘導構造の総長さに対する前記複数の切断部の長さの総和の割合は、50%以上80%以下である
ことを特徴とする請求項3に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項5】
前記破断誘導構造と前記サイドシール部との間の距離は、2mm以上12mm以下である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項6】
前記目印部は、前記破断誘導構造の上端部及び下端部の少なくとも一方の近傍に設けられる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
【請求項7】
前記目印部は、前記破断誘導構造の上端部及び下端部の双方の近傍に設けられる
ことを特徴とする請求項6に記載のパンツ型吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、パンツ型吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パンツ型の使い捨ておむつが開示されている。このおむつの左右両側には、ウエスト開口部からレッグ開口部にかけて着用者の背丈方向に延びるサイドシール部が設けられる。また、おむつの胴回り部の肌面側には、一対の帯材(腹側帯材、背側帯材)が胴回り方向にその長手方向を向け延在している。サイドシール部は、外装シート腹側部、腹側帯材、背側帯材、外装シート背側部の順で4層構造となっており、これらをまとめてヒートエンボス加工により接合一体化している。腹側帯材のサイドシール部に挟持接合された部分の近傍には、ミシン目状の破断誘導切込構造が形成されている。使用後のおむつを廃棄するためにサイドシール部を引き裂く場合、着用者ないし介助者は、手指でサイドシール部の両側を摘んで、徐々にウエスト開口部側のサイドシール部上端縁から下方へ向けサイドシール部を引き裂く。そして、帯材の上端縁の部分にさしかかったとき、そこで帯材がそのまま残ってしまうことなく破断誘導切込構造をなすミシン目状の切込みが破断され、帯材が破断される。
【0003】
特許文献2には、使い捨ておむつが開示されている。この使い捨ておむつの外装体は、装着者の腹側に対向する前身頃に位置する前身頃シートと背側に対向する後身頃に位置する後身頃シートで形成され、前身頃シートと後身頃シートの幅方向の両側部はヒートシールによって溶着固定されサイドシール部を形成する。外側体の前身頃シートにおけるサイドシール部の外面には、複数の係合ピンからなる係合部が形成されている。前身頃シートにおけるサイドシール部の内側の近傍には、上端部から下端部に向かって延在するミシン目が設けられている。これにより、使い捨ておむつのサイズが大きい場合には、ミシン目を切断して、サイドシール部を前身頃シートの幅方向の中心部に向かって折曲げて、前身頃シートにサイドシール部を係合部で係合することによって、テープタイプの使い捨ておむつとして使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-136787号公報
特開2018-51078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、パンツ型吸収性物品は、交換の際に外装体の両脇のサイドシール部を裂いて脱ぐ方法が一般的である。しかし、従来のパンツ型吸収性物品は、比較的大きな力が必要となるので、力が弱い着用者(例えば、身体機能が衰え始めた着用者)や介護者にとって、サイドシール部を裂くために大きな力が必要であり、裂く箇所も分かり難いという課題があった。
【0006】
特許文献1に記載のパンツ型の使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)では、使用後のパンツ型吸収性物品を脱ぐ際に、サイドシール部を上端縁から下方へ向け引き裂く。帯材に破断誘導切込構造が設けられているものの、力が弱い着用者や介護者にとっては、サイドシール部を上端縁から下方へ向け引き裂くこと自体が難しい場合がある。
【0007】
特許文献2に記載の使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)では、前身頃シートにおけるサイドシール部の内側の近傍のミシン目で引き裂き可能となっているが、これはサイズ調節可能なテープタイプの吸収性物品として使用するためのものである。また、このパンツ型吸収性物品を使用後に廃棄する際には、ミシン目の存在又は位置が一見して分からず、通常通りサイドシール部を裂くこととなる。この場合、力が弱い着用者や介護者にとっては、このパンツ型吸収性物品の外装体を裂いて破棄することが難しい。
【0008】
そこで、本開示は、廃棄方法を容易に認識することができ、力が弱い着用者や介護者であっても廃棄時に容易に外装体を破ることが可能なパンツ型吸収性物品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様のパンツ型吸収性物品は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する腹側領域と、着用者の背部の後方に位置する背側領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを有する外装体と、前記外装体の少なくとも前記股下領域に配置される吸収性本体と、を備え、前記腹側領域の左右の両端部と前記背側領域の左右の両端部とは、互いに接合されて左右のサイドシール部を構成し、前記外装体の前記腹側領域及び前記背側領域の少なくとも一方は、前記左右のサイドシール部の近傍に形成された破断誘導構造と、前記破断誘導構造の位置の目印となる目印部とを有する。
【0010】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のパンツ型吸収性物品であって、前記破断誘導構造は、前記腹側領域及び前記背側領域の双方に設けられる。
(【0011】以降は省略されています)

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