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公開番号2024061196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168979
出願日2022-10-21
発明の名称育苗培土の製造方法、育苗培土及び植物の栽培方法
出願人株式会社レゾナック・テクノサービス
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類A01G 24/20 20180101AFI20240425BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物育成用容器からの取り出し性に優れる固化培土を製造可能な育苗培土の製造方法、該製造方法で得られる育苗培土、及び該育苗培土を用いた植物の栽培方法を提供する。
【解決手段】培土基材(A)、アルギン酸の多価カチオン塩(B)、クエン酸の多価カチオン塩(C)及びアルギン酸の1価カチオン塩(D)を配合する育苗培土の製造方法、該製造方法で得られる育苗培土、及び該育苗培土を用いた植物の栽培方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
培土基材(A)、アルギン酸の多価カチオン塩(B)、クエン酸の多価カチオン塩(C)及びアルギン酸の1価カチオン塩(D)を配合する育苗培土の製造方法。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)が、繊維の形態で配合されてなる、請求項1に記載の育苗培土の製造方法。
【請求項3】
前記繊維の平均繊維長が、1~50mmであり、平均繊維径が、0.01~3mmである、請求項2に記載の育苗培土の製造方法。
【請求項4】
下記工程A1及びA2を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の育苗培土の製造方法。
工程A1:前記培土基材(A)と前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)と前記クエン酸の多価カチオン塩(C)と、を混合して、培土混合物を得る工程
工程A2:前記培土混合物に前記アルギン酸の1価カチオン塩(D)水溶液を添加して、前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)及び前記クエン酸の多価カチオン塩(C)の少なくとも一部の多価カチオンを、前記アルギン酸の1価カチオン塩(D)が有する1価カチオンとイオン交換させてなる固化剤を形成し、該固化剤で前記培土基材(A)が固化された育苗培土を得る工程
【請求項5】
前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)が、アルギン酸カルシウム塩である、請求項1~3のいずれか1項に記載の育苗培土の製造方法。
【請求項6】
前記クエン酸の多価カチオン塩(C)が、クエン酸カルシウム塩である、請求項1~3のいずれか1項に記載の育苗培土の製造方法。
【請求項7】
前記アルギン酸の1価カチオン塩(D)が、アルギン酸ナトリウム塩である、請求項1~3のいずれか1項に記載の育苗培土の製造方法。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の育苗培土の製造方法によって製造される育苗培土。
【請求項9】
請求項8に記載の育苗培土を用いる、植物の栽培方法。
【請求項10】
培土基材(A)、クエン酸の多価カチオン塩(C)及びアルギン酸の1価カチオン塩(D)を配合する育苗培土の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は、育苗培土の製造方法、育苗培土及び植物の栽培方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、農業分野及び園芸分野においては、作業効率の向上を目的として、各種作業の機械化及び自動化が進展しつつある。その中の1つとして、播種、苗の植付け等を自動で行う機械移植がある。機械移植は、培土を充填した育苗ポット内で播種及び育苗して得られた土付苗を移植機によって取り出した後、植付けるという手順により行われる。
【0003】
機械移植を行う際には、上記の通り、移植作業中に土付苗を育苗ポットから取り出すが、その際、土付苗が崩壊することなく良好な固化状態が保たれていることが望ましい。そのため、培土を固化するための種々の方法が検討されている。培土を固化する際には、良好な固化性に加えて、その材料が農地に残留しない生分解性、乾燥又は保水状態でも土付苗が崩壊しない強度、育苗ポットからの離型性、水の浸透性、通気性、良好な作業性等の性能が求められる。
【0004】
特許文献1には、生分解性に優れる材料からなり、優れた作業性と優れた固化性とを両立する育苗培土の製造方法として、培土基材(A)と、アルギン酸の多価カチオン塩(B)と、アルギン酸の1価カチオン塩(C)と、を配合する育苗培土の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-92420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術によって形成される固化培土は固化性に優れるものの、植物育成用容器への貼り付き力が強くなり過ぎることがあり、植物育成用容器から固化培土を取り出す際の作業効率が低下する場合がある。
【0007】
本実施形態は、上記課題を解決するためになされたものであり、植物育成用容器からの取り出し性に優れる固化培土を製造可能な育苗培土の製造方法、該製造方法で得られる育苗培土、及び該育苗培土を用いた植物の栽培方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、下記の本実施形態によって、上記課題を解決できることを見出した。
[1]培土基材(A)、アルギン酸の多価カチオン塩(B)、クエン酸の多価カチオン塩(C)及びアルギン酸の1価カチオン塩(D)を配合する育苗培土の製造方法。
[2]前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)が、繊維の形態で配合されてなる、上記[1]に記載の育苗培土の製造方法。
[3]前記繊維の平均繊維長が、1~50mmであり、平均繊維径が、0.01~3mmである、上記[2]に記載の育苗培土の製造方法。
[4]下記工程A1及びA2を含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載の育苗培土の製造方法。
工程A1:前記培土基材(A)と前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)と前記クエン酸の多価カチオン塩(C)と、を混合して、培土混合物を得る工程
工程A2:前記培土混合物に前記アルギン酸の1価カチオン塩(D)水溶液を添加して、前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)及び前記クエン酸の多価カチオン塩(C)の少なくとも一部の多価カチオンを、前記アルギン酸の1価カチオン塩(D)が有する1価カチオンとイオン交換させてなる固化剤を形成し、該固化剤で前記培土基材(A)が固化された育苗培土を得る工程
[5]前記アルギン酸の多価カチオン塩(B)が、アルギン酸カルシウム塩である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の育苗培土の製造方法。
[6]前記クエン酸の多価カチオン塩(C)が、クエン酸カルシウム塩である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の育苗培土の製造方法。
[7]前記アルギン酸の1価カチオン塩(D)が、アルギン酸ナトリウム塩である、上記[1]~[6]のいずれかに記載の育苗培土の製造方法。
[8]上記[1]~[7]のいずれかに記載の育苗培土の製造方法によって製造される育苗培土。
[9]上記[8]に記載の育苗培土を用いる、植物の栽培方法。
[10]培土基材(A)と、クエン酸の多価カチオン塩(C)と、アルギン酸の1価カチオン塩(D)と、を配合する育苗培土の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本実施形態によると、植物育成用容器からの取り出し性に優れる固化培土を製造可能な育苗培土の製造方法、該製造方法で得られる育苗培土、及び該育苗培土を用いた植物の栽培方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
例えば、数値範囲「X~Y」(X、Yは実数)という表記は、X以上、Y以下である数値範囲を意味する。そして、本明細書における「X以上」という記載は、X及びXを超える数値を意味する。また、本明細書における「Y以下」という記載は、Y及びY未満の数値を意味する。
本明細書中に記載されている数値範囲の下限値及び上限値は、それぞれ他の数値範囲の下限値又は上限値と任意に組み合わせられる。
本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の下限値又は上限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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