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公開番号2024069857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180108
出願日2022-11-10
発明の名称歩行型斜面草刈機
出願人株式会社アテックス
代理人
主分類A01D 34/86 20060101AFI20240515BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】全車輪に設けた各々のトルクリミッタと、全車輪の駆動を一括で遮断できるトルクリミッタを設け、走破性を犠牲にすることなく車輪への駆動伝動系路の部品の破損を防ぐことができる草刈機を提供することを課題とする。
【解決手段】原動機4の駆動力を、伝動部18を介して前輪2,2及び後輪3,3の全ての車輪Aを駆動する4輪駆動形態に構成し、車輪Aに掛かる過負荷による破損を防ぐ第一トルクリミッタT1を各々の全車輪Aに設けるとともに、全車輪Aへの伝動を一括で遮断可能な伝動系路に、各々の第一トルクリミッタT1の作動トルク値よりも大きなトルクが掛かった際に伝動を遮断する第二トルクリミッタT2を設けた歩行型斜面草刈機の構成とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
原動機(4)と、該原動機(4)の駆動力を伝達する伝動部(18)と、車体(1)の前部、及び、後部に左右一対の前輪(2),(2)、及び、後輪(3),(3)と、車体(1)から立設し後方へ向け延設するハンドル杆(8)を設け、該ハンドル杆(8)を車体(1)に対して旋回、及び上下回動可能に設けた歩行型斜面草刈機において、原動機(4)の駆動力を、伝動部(18)を介して前輪(2),(2)及び後輪(3),(3)の全ての車輪(A)を駆動する4輪駆動形態に構成し、車輪(A)に掛かる過負荷による破損を防ぐ第一トルクリミッタ(T1)を各々の全車輪(A)に設けるとともに、全車輪(A)への伝動を一括で遮断可能な伝動系路に、各々の第一トルクリミッタ(T1)の作動トルク値よりも大きなトルクが掛かった際に伝動を遮断する第二トルクリミッタ(T2)を設けたことを特徴とする歩行型斜面草刈機。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
後輪(3),(3)の左右中間部に、原動機(4)を取着したギヤボックス(G)を設け、ギヤボックス(G)の後輪(3),(3)の左右駆動軸(7),(7)の一方から前輪駆動軸(14)を駆動するチェーン(15)を備えた伝動ケース(16)を設け、車体(1)左右一側方を前記伝動ケース(16)で構成し、他方をフレームパイプ(17)で構成して平面視井桁状のフレーム(1a)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の歩行型斜面草刈機。
【請求項3】
各々の車輪(A)の第一トルクリミッタ(T1)をボール式とし、第二トルクリミッタ(T2)を摩擦板式とし、該第二トルクリミッタ(T2)をギヤボックス(G)内の駆動軸(7)に設けたことを特徴とする請求項2に記載の歩行型斜面草刈機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行型斜面草刈機の伝動部に関するものであり、詳しくは、4輪駆動形態の歩行型斜面草刈機の走行伝動系路におけるトルクリミッタの構成に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載された草刈機(作業機)が知られており、この草刈機は、左右一対の前輪と後輪の全ての車輪を駆動可能の4輪駆動形態であり、この4輪全ての車輪への走行伝動を一括で遮断できる伝動系路にトルクリミッタを設けた構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-11882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の伝動系路に設けたトルクリミッタは、各々の4輪の車輪に掛かる負荷を合計したトルクがトルクリミッタの設定トルク以上になると作動する構成のため、例えば4つの車輪の内、2つの車輪には過負荷が加わっていない状態であっても、他の2つの車輪に大きな負荷が加わることにより全4輪の車輪の合計トルクがトルクリミッタの設定トルクを超えるとトルクリミッタが作動し、4輪全ての車輪の駆動が遮断されることとなる。従って、負荷的に余裕のある車輪が駆動していれば継続して走行できる場合であっても全4輪の駆動が遮断されてしまい走行不能になる可能性がある。本発明は、全車輪に設けた各々のトルクリミッタと、全車輪の駆動を一括で遮断できるトルクリミッタを設け、走破性を犠牲にすることなく車輪への駆動伝動系路の部品の破損を防ぐことができる草刈機を提供することを課題とする。
【0005】
原動機4と、該原動機4の駆動力を伝達する伝動部18と、車体1の前部、及び、後部に左右一対の前輪2,2、及び、後輪3,3と、車体1から立設し後方へ向け延設するハンドル杆8を設け、該ハンドル杆8を車体1に対して旋回、及び上下回動可能に設けた歩行型斜面草刈機において、原動機4の駆動力を、伝動部18を介して前輪2,2及び後輪3,3の全ての車輪Aを駆動する4輪駆動形態に構成し、車輪Aに掛かる過負荷による破損を防ぐ第一トルクリミッタT1を各々の全車輪Aに設けるとともに、全車輪Aへの伝動を一括で遮断可能な伝動系路に、各々の第一トルクリミッタT1の作動トルク値よりも大きなトルクが掛かった際に伝動を遮断する第二トルクリミッタT2を設けた歩行型斜面草刈機の構成とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
又、後輪3,3の左右中間部に、原動機4を取着したギヤボックスGを設け、ギヤボックスGの後輪3,3の左右駆動軸7,7の一方から前輪駆動軸14を駆動するチェーン15を備えた伝動ケース16を設け、車体1左右一側方を前記伝動ケース16で構成し、他方をフレームパイプ17で構成して平面視井桁状のフレーム1aを形成した歩行型斜面草刈機の構成とする。
【0007】
又、各々の全車輪Aの第一トルクリミッタT1をボール式とし、第二トルクリミッタT2を摩擦板式とし、該第二トルクリミッタT2をギヤボックスG内の駆動軸7に設けた歩行型斜面草刈機の構成とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明は、4輪駆動形態の歩行型斜面草刈機において、全車輪Aの各々に第一トルクリミッタT1を設け、更に、第一トルクリミッタT1の作動トルク値よりも大きなトルクが掛かった際に全車輪Aへの伝動を一括で遮断する第二トルクリミッタT2を設けているので、各々の車輪Aの内、過負荷が掛かった車輪Aの第一トルクリミッタT1が作動しても、他の車輪Aに掛かる負荷が第一トルクリミッタT1の作動トルク未満の場合は、この車輪Aが継続して駆動されるので走破性が良く、各車輪Aの強度や耐久性に応じた第一トルクリミッタT1の作動トルク設定が可能である。又、全車輪Aに大きな過負荷が掛かった際には第二トルクリミッタT2が作動し、全車輪Aの駆動を一括で遮断するので、伝動系路の部品の破損、折損等を確実に防ぐことができ、耐久性も向上させることができる。特に容易に想定できるチェーン15切断時に伝動ケース16内で噛み込んでロックした場合や第一トルクリミッタT1が固着し伝動系路に過大な駆動トルクが掛かった場合には第二トルクリミッタT2が作動し、ギヤボックスGのケース自体やギヤボックスG内のギヤ等の破損を防止することができるので、伝動系路の部品強度や耐久性を上げる必要がなく重量を軽くすることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、後輪3,3の左右中間部に、原動機4を取着したギヤボックスGを設け、ギヤボックスGの後輪3,3の左右駆動軸7,7の一方から前輪駆動軸14を駆動するチェーン15を備えた伝動ケース16を設け、車体1の左右一側方の伝動ケース16をフレーム1aの一部として構成し、他方をフレームパイプ17で構成して平面視井桁状のフレーム1aを形成してあるので、伝動ケース16側には別途フレーム部材を設ける必要がなく、他側のフレームパイプ17とともに強固で安価な車体1を構成することが可能である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、各々の車輪Aの第一トルクリミッタT1をボール式とし、第二トルクリミッタT2を摩擦板式とし、該第二トルクリミッタT2をギヤボックスG内の駆動軸7に設けているので、正、逆転が繰り返され作動頻度も多く、高い精度の作動トルク設定が要求される車輪Aにボール式の第一トルクリミッタT1により、確実な過負荷保護が可能であり、作動頻度が少なく、ボール式に比べて安価、コンパクトに構成できる摩擦板式の第二トルクリミッタT2は、ギヤボックスG内への配置が容易な上に、コスト削減が可能である。更に、第二トルクリミッタT2をギヤボックスG内に設けているので、刈草や草屑、塵埃等が第二トルクリミッタT2に悪影響を与えることがなく、第一トルクリミッタT1と第二トルクリミッタT2とにより、伝動経路の部品の破損、折損等を確実に防ぐことができ、耐久性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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