TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024058758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166053
出願日2022-10-17
発明の名称コネクタ付き電線及びその製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/52 20060101AFI20240422BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電線の端末部に水が浸入することを抑制することが可能なコネクタ付き電線を提供する。
【解決手段】コネクタ付き電線1では、電線10の第2部分14bの全周囲が接着剤60で囲い込まれており、連結部23の全周囲が接着剤60で囲い込まれており、第1ケース40及び第2ケース50の少なくともいずれか一方には凹部34が設けられており、凹部34によって形成され、第1ケース40と第2ケース50と接着剤60とで周囲全体が囲い込まれた空間S内には導体接続部21が密封されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
導体と前記導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、前記導体が前記絶縁被覆から露出した導体露出部と、前記導体が前記絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線と、
前記導体露出部と接続された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、前記導体接続部と前記端子接続部とを連結する連結部とを含む端子と、
第1ケースと第2ケースとを含み、前記第1ケースの縁部全周と前記第2ケースの縁部全周との間に接着剤が設けられたハウジングと、
を備え、
前記導体被覆部の第1部分と前記端子接続部とは前記ハウジングから露出しており、
前記第1部分よりも前記導体露出部側に設けられた前記導体被覆部の第2部分は前記第1ケースの前記縁部の一部と前記第2ケースの前記縁部の一部との間に前記接着剤を介して挟み込まれ、前記電線の前記第2部分の全周囲が前記接着剤で囲い込まれることにより、前記ハウジングと前記電線との間から水が浸入するのが抑制されており、
前記連結部は前記第1ケースの前記縁部の一部と前記第2ケースの前記縁部の一部との間に前記接着剤を介して挟み込まれ、前記連結部の全周囲が前記接着剤で囲い込まれることにより、前記ハウジングと前記連結部との間から水が浸入するのが抑制されており、
前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくともいずれか一方には凹部が設けられており、
前記凹部によって形成され、前記第1ケースと前記第2ケースと前記接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内には前記導体接続部が密封されており、前記接着剤によって前記第1ケースと前記第2ケースとの間から水が浸入するのが抑制されている、コネクタ付き電線。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
導体と前記導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、前記導体が前記絶縁被覆から露出した導体露出部と、前記導体が前記絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線の前記導体露出部を、前記導体露出部と接続するように構成された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、前記導体接続部と前記端子接続部とを連結する連結部とを含む端子の前記導体接続部と接続する工程と、
第1ケースの縁部全周に設けられ、自着性を有する接着剤と、前記導体被覆部が取り付けられる第2ケースの少なくとも縁部に設けられた前記接着剤と、前記連結部が取り付けられる前記第2ケースの少なくとも縁部に設けられた前記接着剤とで前記導体被覆部の全周囲と前記連結部の全周囲とを挟み込み、かつ、前記第1ケースの前記縁部に設けられた前記接着剤と前記第2ケースの前記縁部に設けられた前記接着剤とにより、前記第1ケースと前記第2ケースとを含むハウジングと前記電線との間、前記ハウジングと前記連結部との間、及び、前記第1ケースと前記第2ケースとの間から水が浸入するのを抑制し、前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくともいずれか一方に設けられた凹部によって形成され、前記第1ケースと前記第2ケースと前記接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内に前記導体接続部を密封する工程と、
を含む、コネクタ付き電線の製造方法。
【請求項3】
前記第1ケースの前記縁部にシール剤を塗布及び硬化して前記接着剤を形成する工程と、
前記第2ケースの前記縁部に前記シール剤を塗布及び硬化して前記接着剤を形成する工程と、
をさらに含む、請求項2に記載のコネクタ付き電線の製造方法。
【請求項4】
前記シール剤のチクソトロピーインデックス値は2以上である、請求項3に記載のコネクタ付き電線の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ付き電線及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電線と、電線の導体と接続された端子とを備える端子付き電線が知られている。このような端子付き電線を、水が浸入するおそれがある自動車のエンジンルーム内のような場所で用いる場合、端子と電線の導体との接続部分に水が付着し、端子及び導体が腐食するおそれがある。そのため、端子と導体との接続部分に水が浸入しないように、接続部分を熱収縮チューブで被覆した端子付き電線が知られている。
【0003】
特許文献1には、自動車用アース端子の防水構造が開示されている。当該構造は、芯線が芯線圧着バレルで加締め圧着されると共に、電線の絶縁被覆が絶縁被覆圧着バレルで加締め圧着されている。熱収縮チューブの一端側は芯線圧着バレルで加締め圧着された芯線を完全に被覆していると共に他端側は電線に密着している。そして、熱収縮チューブは内周面に接着剤が塗布されており、接着剤がアース端子及び電線に接着して隙間を無くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-285983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1によれば、熱収縮チューブの内周面の接着剤が芯線間の隙間を埋めることによって、複数の素線間に水が浸入するのを抑制している。しかしながら、各素線径及び導体径のばらつきなどにより、接着剤が導体の中心部まで十分に浸透しないおそれがある。特に、導体間に空隙が残っている状態で電線を屈曲して用いる場合、芯線間の隙間が大きくなり、電線の端部に水が浸入しやすくなるおそれがある。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、電線の端末部に水が浸入することを抑制することが可能なコネクタ付き電線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に係るコネクタ付き電線は、導体と導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、導体が絶縁被覆から露出した導体露出部と、導体が絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線を備えている。コネクタ付き電線は、導体露出部と接続された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、導体接続部と端子接続部とを連結する連結部とを含む端子を備えている。コネクタ付き電線は、第1ケースと第2ケースとを含み、第1ケースの縁部全周と第2ケースの縁部全周との間に接着剤が設けられたハウジングを備えている。導体被覆部の第1部分と端子接続部とはハウジングから露出している。第1部分よりも導体露出部側に設けられた導体被覆部の第2部分は第1ケースの縁部の一部と第2ケースの縁部の一部との間に接着剤を介して挟み込まれ、電線の第2部分の全周囲が接着剤で囲い込まれることにより、ハウジングと電線との間から水が浸入するのが抑制されている。連結部は第1ケースの縁部の一部と第2ケースの縁部の一部との間に接着剤を介して挟み込まれ、連結部の全周囲が接着剤で囲い込まれることにより、ハウジングと連結部との間から水が浸入するのが抑制されている。第1ケース及び第2ケースの少なくともいずれか一方には凹部が設けられている。凹部によって形成され、第1ケースと第2ケースと接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内には導体接続部が密封されており、接着剤によって第1ケースと第2ケースとの間から水が浸入するのが抑制されている。
【0008】
本発明の他の態様に係るコネクタ付き電線の製造方法は、導体と導体の外周を被覆する絶縁被覆とを含み、導体が絶縁被覆から露出した導体露出部と、導体が絶縁被覆で被覆された導体被覆部とが設けられた電線の導体露出部を、導体露出部と接続するように構成された導体接続部と、相手方端子と接続するように構成された端子接続部と、導体接続部と端子接続部とを連結する連結部とを含む端子の導体接続部と接続する工程と、第1ケースの縁部全周に設けられ、自着性を有する接着剤と、導体被覆部が取り付けられる第2ケースの少なくとも縁部に設けられた前記接着剤と、連結部が取り付けられる第2ケースの少なくとも縁部に設けられた接着剤とで導体被覆部の全周囲と連結部の全周囲とを挟み込み、かつ、第1ケースの縁部に設けられた接着剤と第2ケースの縁部に設けられた接着剤とにより、第1ケースと第2ケースとを含むハウジングと電線との間、ハウジングと連結部との間、及び、第1ケースと第2ケースとの間から水が浸入するのを抑制し、第1ケース及び第2ケースの少なくともいずれか一方に設けられた凹部によって形成され、第1ケースと第2ケースと接着剤とで周囲全体が囲い込まれた空間内に導体接続部を密封する工程とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電線の端末部に水が浸入することを抑制することが可能なコネクタ付き電線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係るコネクタ付き電線の一例を概略的に示す斜視図である。
本実施形態に係るコネクタ付き電線の一例を概略的に示す側面図である。
図2のIII-III線で切断した概略断面図である。
図3のIV-IV線で切断した概略断面図である。
図4のV-V線で切断した断面図である。
電線の絶縁被覆を剥いだ状態の一例を示す概略的な側面図である。
電線の導体に端子を接続した状態の一例を示す概略的な断面図である。
第1ケースの縁部にシール剤を塗布する様子を概略的に示す側面図である。
第1ケースの縁部にシール剤を塗布した状態を概略的に示す平面図である。
第2ケースの縁部にシール剤を塗布する様子を概略的に示す側面図である。
第2ケースの縁部にシール剤を塗布した状態を概略的に示す平面図である。
第2ケースの縁部にシール剤を塗布した状態の別の例を概略的に示す平面図である。
第2ケースの縁部にシール剤を塗布した状態の別の例を概略的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
端子
6日前
矢崎総業株式会社
端子台
4日前
矢崎総業株式会社
端子台
4日前
矢崎総業株式会社
端子台
4日前
矢崎総業株式会社
収容箱
6日前
矢崎総業株式会社
収容箱
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
6日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
27日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
電子装置
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
固定構造
1日前
矢崎総業株式会社
固定構造
1日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
今日
矢崎総業株式会社
コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
端子構造
5日前
矢崎総業株式会社
配線基板
6日前
矢崎総業株式会社
回転センサ
4日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
27日前
矢崎総業株式会社
電子ミラー
12日前
矢崎総業株式会社
電流センサ
12日前
矢崎総業株式会社
樹脂成形品
4日前
矢崎総業株式会社
嵌合コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
電源制御回路
4日前
矢崎総業株式会社
車載アンテナ
11日前
矢崎総業株式会社
端子接続構造
4日前
矢崎総業株式会社
無線通信装置
4日前
矢崎総業株式会社
端子付き電線
今日
矢崎総業株式会社
端子付き電線
今日
矢崎総業株式会社
冷却システム
12日前
矢崎総業株式会社
端子付き電線
今日
矢崎総業株式会社
端子付き電線
今日
続きを見る