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公開番号2024057866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164830
出願日2022-10-13
発明の名称食品組成物
出願人国立大学法人 香川大学,まんのう町
代理人個人,個人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20240418BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】原料植物から得られる油と水溶性の有用成分を簡単に摂取することができる食品組成物を提供する。
【解決手段】本発明の食品組成物は、油層部と、水層部と、を有する食用の組成物であり、前記油層部が、植物の種子から得られた食用油であり、前記水層部が、植物を水または熱水で抽出処理して得られた水溶性抽出物であり、該水層部の原料となる植物が、前記油相部の原料となる植物と同種の植物である。開油層部が植物から得られる油であり、水層部が植物から得られる水溶性抽出物であるので、植物の親油性の有用成分と水溶性の有用成分の両者を一緒に摂取することができる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
油層部と、水層部と、を有する食用の組成物であり、
前記油層部が、
植物の種子から得られた食用油であり、
前記水層部が、
植物から水または熱で抽出処理して得られた水溶性抽出物であり、
前記水層部の原料となる植物が、
前記油相部の原料となる植物と同種の植物である
ことを特徴とする食品組成物。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記水溶性抽出物が、
原料の植物から少なくとも一部の油分を分離した固形分を水または熱水で抽出処理して得られたものである
ことを特徴とする請求項1記載の食品組成物。
【請求項3】
前記固形分が、
前記食用油を搾油した後の種子残渣である
ことを特徴とする請求項2記載の食品組成物。
【請求項4】
前記油層部の原料となる植物が、
ヒマワリ、ごま、オリーブ、べに花、大豆、こめ、トウモロコシ、えごま、亜麻仁、または菜種である
ことを特徴とする請求項1または2記載の食品組成物。
【請求項5】
調味料、ドレッシング、マヨネーズ、ディップソース、ビネグレット、サプリメントまたは飼料用添加物である
ことを特徴とする請求項1または2記載の食品組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
食用油の用途としては、揚げ物用が一般的であるが、近年、食用油に含まれる不飽和脂肪酸や飽和脂肪酸などを適度に摂取することが健康に良いことが報告されていることから、その用途も変化してきており、例えば、食用油をそのまま摂取したり、サラダ等にかけて摂取されたりしている。
一方、食用油の原料となる植物(以下、原料植物という)には、様々な有用成分が含まれていることが報告されている(例えば、特許文献1~3)。例えば、特許文献1には、大豆の種子を熱水抽出することにより水溶性の多糖類を抽出する方法が開示されており、得られた水溶性の多糖類を飲料に添加することが記載されている。特許文献2には、ヒマワリの種子を熱水抽出することによりクロロゲン酸を抽出する方法が開示されており、食品等に添加して使用できることが記載されている。特許文献3には、ゴマの種子から水溶性のリグナン配糖体を抽出する方法が開示されており、得られた水溶性リグナン配糖体を飲料に添加することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2007/139057号公報
特開平3-221587号公報
特開平8-317775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~3の技術では、抽出物から所定の物質を精製する方法であり、抽出物中に存在する目的物質以外の成分は除去されている。また、特許文献1~3に記載されるような水溶性の抽出物は、食品等に添加し易いように水分等を除去して粉末状やタブレット状に加工されている。つまり、特許文献1~3の技術は、所定の物質を原料植物から精製して抽出することを目的とする技術であり、目的とする抽出物が他の成分を含有するようなクルードな状態のものは想定していない。言い換えれば、原料植物から熱水抽出等により抽出されたクルードな抽出物は、あくまでも特許文献1~3の製造工程の一過程における状態であり最終製品ではない。しかも、特許文献1~3の技術では粉末状やタブレット状に加工することから、水分が多い状態(例えば、熱水抽出等により抽出された状態)での使用も当然に想定されていない。また、現状において、原料植物から熱水抽出等で抽出された水分を含んだクルードな状態の抽出物を原料植物から得られた食用油と混ぜて摂取するという報告もない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑み、原料植物から得られる油と水溶性の有用成分を簡単に摂取することができる食品組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明の食品組成物は、油層部と、水層部と、を有する食用の組成物であり、前記油層部が、植物の種子から得られた食用油であり、前記水層部が、植物を水または熱水で抽出処理して得られた水溶性抽出物であり、前記水層部の原料となる植物が、前記油相部の原料となる植物と同種の植物であることを特徴とする。
第2発明の食品組成物は、第1発明において、前記水溶性抽出物が、原料の植物から少なくとも一部の油分を分離した固形分を水または熱水で抽出処理して得られたものであることを特徴とする。
第3発明の食品組成物は、第2発明において、前記固形分が、前記食用油を搾油した後の種子残渣であることを特徴とすることを特徴とする。
第4発明の食品組成物は、第1発明又は第2発明において、前記油層部の原料となる植物が、ヒマワリ、ごま、オリーブ、べに花、大豆、こめ、トウモロコシ、えごま、亜麻仁、または菜種であることを特徴とする。
第5発明の食品組成物は、第1発明又は第2発明において、前記組成物が、調味料、ドレッシング、マヨネーズ、ディップソース、ビネグレット、サプリメントまたは飼料用添加物であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の食品組成物によれば、油層部が植物から得られる油であり、水層部が植物から得られる水溶性抽出物であるので、そのまま調味料等として使用することができる。しかも、植物の親油性の有用成分と水溶性の有用成分の両者を一緒に摂取することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(A)は本実施形態の食品組成物の概略製造フロー図であり、(B)は本実施形態の食品組成物を容器に収容した状態の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の食品組成物は、植物から得られる食用油と、植物から得られる水溶性抽出物を水層として含有しているので、そのまま調味料等として使用することができる。しかも植物の親油性の有用成分と水溶性の有用成分の両者を一緒に摂取することができるようにした食品用の組成物である。
【0010】
本実施形態の食品組成物は、そのまま調味料等として使用することができ、かつ植物の親油性の有用成分と水溶性の有用成分の両者を一緒に摂取できるようにするために、植物から得られた植物油の油層部と、植物から得られた水溶性抽出物である水層部と、を有するように調整された液体の組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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