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公開番号2024056220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022162958
出願日2022-10-11
発明の名称給紙装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B65H 7/14 20060101AFI20240416BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】効率的に、ロール紙がスプールにセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる給紙装置。
【解決手段】先端検知センサ93とコロ部92とを配置した支持部材91を備える。ロール紙は内側に紙管99を有し、紙管の内側にスプール98が挿通されて給紙装置に備えられる。コロ部はロール紙の円周方向においてセンサと異なる位置に配置される。センサはロール紙の先端の段差を検知可能である。スプールは表面に凹部又は凸部を有する。凹部又は凸部は、スプールに用紙及び紙管がない状態でスプールが給紙装置に備えられて回転したときに、センサ又はコロ部と接触する位置に設けられている。制御部はセンサのセンサ信号に基づいて、ロール紙の先端の有無を判断するとともに、ロール紙がスプールに備えられているか判断する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
先端検知センサとコロ部とを配置し、前記先端検知センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、
前記先端検知センサのセンサ信号を取得する制御部と、を備え、
前記ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて当該給紙装置に備えられ、前記スプールの回転と連動して回転し、
前記先端検知センサと前記コロ部とは、前記スプールの軸中心に向かって配置され、
前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記先端検知センサと異なる位置に配置され、
前記先端検知センサは、前記ロール紙の先端の段差を検知可能であり、
前記スプールは、表面の一部に凹部又は凸部を有しており、
前記凹部又は前記凸部は、前記スプールに前記用紙及び前記紙管がない状態で前記スプールが当該給紙装置に備えられて回転したときに、前記先端検知センサ又は前記コロ部と接触する位置に設けられており、
前記制御部は、前記先端検知センサのセンサ信号に基づいて、前記ロール紙の先端の有無を判断するとともに、前記ロール紙が前記スプールに備えられているかどうかを判断する
ことを特徴とする給紙装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記制御部は、時間に対する、前記ロール紙の先端が前記コロ部を通過する際のセンサ信号の出力強度の変化量を表すグラフの傾きK1と、時間に対する、前記ロール紙の先端が前記先端検知センサを通過する際のセンサ信号の出力強度の変化量を表すグラフの傾きK2とを検出することにより、前記ロール紙の先端の有無を判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記凹部又は前記凸部の形状は、前記先端検知センサのセンサ信号において、使用可能な最大紙厚の先端を検知するときのセンサ信号の出力強度よりも大きい出力強度になるように定められた形状であり、
前記制御部は、使用可能な最大紙厚の先端を検知するときのセンサ信号の出力強度よりも大きい出力強度を検出した場合、前記ロール紙が前記スプールに備えられていないと判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記先端検知センサのセンサ信号において、使用可能な最大紙厚の先端が前記コロ部を通過する際のセンサ信号の傾きをK1maxとし、使用可能な最大紙厚の先端が前記先端検知センサを通過する際のセンサ信号の傾きをK2maxとしたとき、あらかじめK1maxとK2maxを求めておき、
前記制御部は、判断対象の前記スプールを回転させて得られたセンサ信号において、K1maxと同じ符号の傾きとなる傾きのうち、絶対値がK1maxよりも大きい傾きを検出した場合、及び/又は、K2maxと同じ符号の傾きとなる傾きのうち、絶対値がK2maxよりも大きい傾きを検出した場合、前記ロール紙が前記スプールに備えられていないと判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記K1maxの絶対値に所定の許容値を加えた値と、前記K2maxの絶対値に所定の許容値を加えた値とのうち大きい方をKSとしたとき、
前記制御部は、判断対象の前記スプールを回転させて得られたセンサ信号において、絶対値が前記KSよりも大きくなる傾きを検出した場合、前記ロール紙が前記スプールに備えられていないと判断する
ことを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
【請求項6】
前記凹部又は前記凸部は、前記スプールの表面に2以上設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ロール紙の一回転分以上の時間、判断対象の前記スプールを回転させ、前記ロール紙の先端の有無を判断するとともに、前記ロール紙が前記スプールに備えられているかどうかを判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項8】
前記スプールがスプール軸受台に備えられたことを検知するスプール検知センサと、
給紙画面を表示可能な表示部と、を備え、
前記制御部は、前記スプール検知センサにより前記スプールが備えられたことを検知した場合、前記給紙画面を表示部に表示する前に、前記スプールを回転させて前記ロール紙が前記スプールに備えられているかどうかを判断し、前記ロール紙が前記スプールに備えられていないと判断した場合、前記給紙画面を表示部に表示しない
ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記ロール紙が前記スプールに備えられていないと判断した場合、前記表示部に警告を表示する
ことを特徴とする請求項8に記載の給紙装置。
【請求項10】
前記凹部又は前記凸部は、前記スプールに前記用紙及び前記紙管がない状態で前記スプールが当該給紙装置に備えられて回転したときに、前記先端検知センサに接触する位置と、前記コロ部に接触する位置との両方に設けられており、
前記制御部は、前記スプールが回転したときに、前記コロ部が前記凹部又は前記凸部を通過する際のセンサ信号の傾きと、前記先端検知センサが前記凹部又は前記凸部を通過する際のセンサ信号の傾きとの両方を検出することにより、前記ロール紙が前記スプールに備えられていないと判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給紙装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
ロール紙を用いる画像形成装置では、ロール紙をスプールにセットして給紙装置の保持部へ載置した後、給紙装置が給紙動作を行うことが知られている。このような装置では、ロール紙の先端を検知する技術が知られている。
【0003】
特許文献1では、ロール紙の用紙先端を検知する目的で、ロール紙を巻き取る方向に回転させて剥離した用紙をセンサ(剥離した用紙までの距離に応じて出力値が変化する)を用いて用紙の先端を検知する構成が開示されている。特許文献1によれば、装着されたロールの自動給紙をより確実に行うことができるとしている。
【0004】
特許文献2では、センサとコロ部を配置した支持部材を備え、前記センサはロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有する給紙装置が開示されている。特許文献2によれば、ロール紙の用紙の先端を安定して検知して給紙部へ搬送できるとしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、ロール紙がセットされていないスプールを給紙装置にセットした場合に、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされた場合の処理を行うことがあった。また、検知を効率的に行うことが求められている他、検知精度の向上が求められていた。
【0006】
そこで本発明は、効率的に、ロール紙がスプールにセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる給紙装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の給紙装置は、
長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
先端検知センサとコロ部とを配置し、前記先端検知センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、
前記先端検知センサのセンサ信号を取得する制御部と、を備え、
前記ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて当該給紙装置に備えられ、前記スプールの回転と連動して回転し、
前記先端検知センサと前記コロ部とは、前記スプールの軸中心に向かって配置され、
前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記先端検知センサと異なる位置に配置され、
前記先端検知センサは、前記ロール紙の先端の段差を検知可能であり、
前記スプールは、表面の一部に凹部又は凸部を有しており、
前記凹部又は前記凸部は、前記スプールに前記用紙及び前記紙管がない状態で前記スプールが当該給紙装置に備えられて回転したときに、前記先端検知センサ又は前記コロ部と接触する位置に設けられており、
前記制御部は、前記先端検知センサのセンサ信号に基づいて、前記ロール紙の先端の有無を判断するとともに、前記ロール紙が前記スプールに備えられているかどうかを判断する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、効率的に、ロール紙がスプールにセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る画像形成装置の概略構成例を示す図である。
一実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す断面概略図である。
従来のロール紙のセット方法を説明する図である。
ロール紙をスプールにセットする方法を説明する図である。
一実施形態の給紙装置の構成例の要部を説明する側面図である。
一実施形態の給紙装置の機能例を説明する機能ブロック図である。
一実施形態のアームの構成例を説明する図である。
ロール紙の先端を検知する動作例を説明する図である。
コロとセンサとの位置関係による違いを説明する図である。
コロ、センサ、ロール紙先端の位置関係の一例を示す図(A)及びセンサ信号の波形の一例を示す図(B)である。
ロール紙先端の位置が変化した場合のコロ、センサ、アームの動きの一例を説明するための図(A)~(C)である。
図11におけるセンサ信号の波形の一例を示す図である。
ロール紙先端の位置が変化した場合のコロ及びアームの動きの一例を説明するための図(a)~(d)である。
図13のようにロール紙先端の位置が変化した場合のセンサの動きの一例を説明するための図(a)~(d)である。
図14からロール紙先端の位置が更に変化した場合のセンサの動きの一例を説明するための図(e)~(h)である。
図12に示すセンサ信号の波形について詳細を説明する図である。
検知動作を繰り返した場合のセンサ信号の波形の一例を説明する図である。
ロール紙をセットしてから用紙搬送動作を行うまでの一例を説明するフローチャートである。
図18のAの部分を説明するフローチャートである。
図19のEの部分を説明するフローチャートである。
図19、図20及び図27に示すフローチャートで使用される記号を説明する図である。
ロール紙がなく、紙管がセットされている場合の一例を示す図(A)及び(B)である。
空スプールの状態でセットされている場合の一例を示す図(A)及び(B)である。
空スプールの状態でセットされている場合の他の例を示す図(A)及び(B)である。
凹凸部とコロ及びセンサとの位置関係の一例を示す図(A)~(C)である。
凹凸部とコロ及びセンサとの位置関係の一例を示す図(D)~(F)である。
凹部の一例を示す図(A)及び(B)並びに凸部の一例を示す図(C)及び(D)である。
紙管の表面に接している場合のセンサ信号の出力例を示す図である。
コロが凹部を通過する際の動きの一例を説明するための図である。
図29におけるコロの当接例(A)、コロが凹部を通過する時のセンサ信号の出力例(B)及び(B)におけるセンサ信号の傾きの例(C)である。
空スプールを検知する場合のセンサ信号の出力例を示す図であり、凹部が一つの場合の例を示す図である。
空スプールを検知する場合のセンサ信号の出力例を示す図であり、凹部が二つの場合の例を示す図である。
空スプールを検知する場合のセンサ信号の出力例を示す図であり、凹部が一つの場合の例S1と、使用可能な最大紙厚時の例S2とを示す図(A)である。(B)は(A)に補足説明を加えた図である。
ロール紙先端を検出する場合のセンサ信号の出力例を示す図である。
ロール紙の先端検知動作と空スプールの検知動作を行う場合のフローチャートの一例である。
ロール紙の先端検知動作と空スプールの検知動作を行う場合のフローチャートの他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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