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公開番号2024055674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162775
出願日2022-10-07
発明の名称脱酸素剤の供給装置
出願人株式会社フジキカイ
代理人個人,個人
主分類B65B 61/20 20060101AFI20240411BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】包装製品の生産能力が低い場合でも、脱酸素剤の効能低下を防いで供給することができる脱酸素剤の供給装置を提供する。
【解決手段】内部を気密状態とすることができるカバー部材14の内部に、複数の脱酸素剤が連なる連包品10をロール巻きした集合体12を、連包品10の引き出しを可能に支持する支持シャフト16が設けられる。カバー部材14に、連包品10が外部に引き出し可能な開口28が設けられる。カバー部材14の外部に、集合体12から連包品10を引き出して包装機に供給する繰出しローラ20が設けられる。カバー部材14の内部に、ガス供給手段22から供給される窒素ガスを噴出するガスノズル18が配設される。カバー部材14の内部に窒素ガスを供給して低酸素濃度雰囲気とすることで、脱酸素剤が包装機に供給されるまでの間で大気に晒される時間を短かくすることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
脱酸素剤の連包品をロール巻き体又はつづら折り体とした集合体の周囲を覆うカバー部材と、
該カバー部材から前記脱酸素剤の連包品を引き出し可能に、カバー部材に設けた引き出し口と、
前記カバー部材内に不活性ガスを供給し、脱酸素剤の前記集合体の周りの環境を大気より低酸素濃度に維持する気体ノズルと、を備えた
ことを特徴とする脱酸素剤の供給装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記気体ノズルは、前記引き出し口から外れた向きに不活性ガスを噴出可能な複数の噴出口を備えたことを特徴とする請求項1記載の脱酸素剤の供給装置。
【請求項3】
前記引き出し口に対して上下方向に横切るよう延在し、当該引き出し口を塞ぐ姿勢と、引き出し口を開く姿勢とに変位可能に支持された複数の遮蔽部材を備え、
各遮蔽部材は、前記集合体から解きほどかれる連包品が左右に変位しながら引き出し口を通過するのに合わせて前記開く姿勢に変位すると共に、連包品の通過後には前記塞ぐ姿勢に戻るよう構成したことを特徴とする請求項1記載の脱酸素剤の供給装置。
【請求項4】
前記不活性ガスは、窒素ガスであって、前記気体ノズルには、圧縮エアから窒素ガスを精製して供給するガス供給手段を接続したことを特徴とする請求項1記載の脱酸素剤の供給装置。
【請求項5】
前記カバー部材内には、脱酸素剤の前記集合体の周りの酸素濃度を検出する検出部を配設したことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の脱酸素剤の供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品や医薬品などに添付されて包装される脱酸素剤の供給装置に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
食品や医薬品等の物品の酸化による品質劣化を防ぐため、小袋となった脱酸素剤を物品に添付して包装袋などの包装容器により密封包装される。包装容器に脱酸素剤を供給する自動供給装置は、ロール状に巻かれた連包品の脱酸素剤が、支持部から連包品として引き出された後に、包装機に付設された小袋供給部により個々の小袋に切断される。そして脱酸素剤の小袋は、包装フイルムに貼り付けたり、物品に添えて供給されたりするなどによって、包装容器内に添付された状態で密封包装される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-43808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
包装機に付設される脱酸素剤の自動供給装置には、例えば、1000個の脱酸素剤を連包品としてロール状に巻回したロール巻品が、メーカーから密封袋に脱気状態にして収容されて納品される。そして、納品された新品の脱酸素剤を、袋から取り出して、包装機に付設される脱酸素剤の自動供給装置に装着し、ロールから引き出された連包品が個々の脱酸素剤の小袋として切り離されて、食品と共に密封容器内に収容されるように、例えば製袋充填機などからなる包装機により自動包装される。ここで、脱酸素剤は、大気中の酸素を吸収して効能が低下してしまうことから、大気中に晒されても効能が低下しない、許容し得る作業時間として、例えば、1000個/1時間以内、などとして脱酸素剤のメーカーから保証時間が示されている。このため、食品メーカーにおいて、包装前に大気に晒される時間が適正に管理されて、脱酸素剤の効能を低下させることが無いように取り扱われる。このため、例えば、包装能力が低い包装機による包装時には、前記1000個の連包品が巻回された、新しい脱酸素剤のロール巻品を自動供給装置に装着してから、すべての脱酸素剤を消費し終わるまでに、前記メーカーの指定時間を超えてしまう場合がある。そのような比較的低い能力での生産時には、それまで大気に晒されたままロール巻品として装着されていて、残った脱酸素剤は、酸素吸収効能が低下してしまっている。そのために、そのような残りの脱酸素剤は、使用することなく廃棄されるなど、不良品として取り扱われる。また、指定時間内に生産を終えた場合には、引き出し済みの脱酸素剤の連包品をロール巻品として巻き取って、次の包装において使用されるまでの間は、密封袋に脱気した状態で収納しておき再利用するようにしている。そして、そのような場合に対応して、生産中に脱酸素剤が大気中に置かれていた時間を常に計測するための時間管理を行うことが求められるなど、脱酸素剤の取り扱い上の手間と管理が煩雑となることが指摘される。
【0005】
本発明の目的は、例えば、包装能力が低い生産時などの作業時間でも、食品に添付される脱酸素剤の効能低下を抑制する脱酸素剤の供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の請求項1に係る発明の脱酸素剤の供給装置は、
脱酸素剤(10a)の連包品(10)をロール巻き体又はつづら折り体とした集合体(12)の周囲を覆うカバー部材(14)と、
該カバー部材(14)から前記脱酸素剤(10a)の連包品(10)を引き出し可能に、カバー部材(14)に設けた引き出し口(28)と、
前記カバー部材(28)内に不活性ガスを供給し、脱酸素剤(10a)の前記集合体(12)の周りの環境を大気より低酸素濃度に維持する気体ノズル(18)と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、供給装置に装着された脱酸素剤の集合体の周囲の酸素濃度を大気中の酸素濃度(約21%)よりも低い環境下におくことで、脱酸素剤の効能低下を抑制することができる。すなわち、包装製品の製造中に脱酸素剤が大気中に置かれている時間を短くすることができるので、脱酸素剤のメーカーが定めた許容時間を延ばすことができ、例えば、包装能力が低い包装機での作業時間においても、食品メーカーが保証できる品質保持期限を維持することができる。
【0007】
請求項2に係る発明では、前記気体ノズル(18)は、前記引き出し口(28)から外れた向きに不活性ガスを噴出可能な複数の噴出口(18a)を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、気体ノズルから噴出する不活性ガスが引き出し口から外れた方向に向けて噴き出されるので、吹き出し直後に引き出し口から不活性ガスが逃げ出るのを防止でき、カバー部材の内部を低酸素濃度に維持できる。
【0008】
請求項3に係る発明では、前記引き出し口(28)に対して上下方向に横切るよう延在し、当該引き出し口(28)を塞ぐ姿勢と、引き出し口(28)を開く姿勢とに変位可能に支持された複数の遮蔽部材(32)を備え、
各遮蔽部材(32)は、前記集合体(12)から解きほどかれる連包品(10)が左右に変位しながら引き出し口(28)を通過するのに合わせて前記開く姿勢に変位すると共に、連包品(10)の通過後には前記塞ぐ姿勢に戻るよう構成したことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、集合体から解きほどかれる連包品が引き出し口で左右に変位しながら引き出されるのに対応して引き出しを許容しつつ、引き出し口の他の引き出し領域を塞ぐので、ケース部材内に充填した不活性ガスが引き出し口から逃げ出したり、ケース部材内に外気が侵入したりするのを抑制して、ケース部材内の酸素濃度を低く抑えることができる。
【0009】
請求項4に係る発明では、前記不活性ガスは、窒素ガスであって、前記気体ノズル(18)には、圧縮エアから窒素ガスを精製して供給するガス供給手段(22)を接続したことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、ガス供給手段により圧縮エアから窒素ガスを精製して供給できるので、窒素ガスボンベを購入してガス供給するものに比べて、ランニングストを低く抑えることができる。
【0010】
請求項5に係る発明では、前記カバー部材(14)内には、脱酸素剤の前記集合体(12)の周りの酸素濃度を検出する検出部(46)を配設したことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、ケース部材内の酸素濃度を知って、ケース部材内の酸素濃度を適正値に保つよう対応することができる。例えば、酸素濃度変化に対応して、ガスの噴出量を変更設定するなどにより、ケース部材内の酸素濃度を適正値に保つようにするなどの対応を図ることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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