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公開番号2024052002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158429
出願日2022-09-30
発明の名称流体圧機器
出願人カヤバ株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F15B 21/045 20190101AFI20240404BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】ポンプの容量制御の応答性を向上させる。
【解決手段】バルブ装置100は、自らが吐出する自己圧Ppsと供給される負荷圧Plsとに応じて吐出容量が制御される可変容量型のポンプに対して負荷圧Plsを導く負荷圧通路15が設けられるハウジング10を備え、ハウジング10には、タンクからポンプが吸い込んで吐出した作動油を導くポンプ通路11と、ポンプから吐出された作動油をタンクに戻すタンク通路12と、両端がタンク通路12に連通する連通路17と、がさらに設けられ、連通路17の少なくとも一部は、負荷圧通路15に対して、作動油を導く他の通路を間に挟まずにハウジング10の壁部のみにより隔てられて隣接する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
自らが吐出する自己圧と供給される信号圧とに応じて吐出容量が制御される可変容量型のポンプに対して前記信号圧を導く信号圧通路が設けられるハウジングを備えた流体圧機器であって、
前記ハウジングには、
タンクから前記ポンプが吸い込んで吐出した作動流体を導くポンプ通路と、
前記ポンプから吐出された作動流体を前記タンクに戻すタンク通路と、
両端が前記タンク通路に連通する連通路と、がさらに設けられ、
前記連通路の少なくとも一部は、前記信号圧通路に対して、作動流体を導く他の通路を間に挟まずに前記ハウジングの壁部のみにより隔てられて隣接することを特徴とする流体圧機器。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
請求項1に記載の流体圧機器であって、
前記流体圧機器は、流体圧アクチュエータに対する前記ポンプ及び前記タンクの連通を制御するバルブ装置であって、所定の一方向に連結される三つのバルブブロックを有し、
前記バルブブロックは、それぞれ独立した前記ハウジングを有し、
前記連通路は、一つの前記バルブブロックにおいて、隣接する二つの前記バルブブロックの前記ハウジングとの合わせ面のそれぞれに開口する貫通孔を有することを特徴とする流体圧機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体圧機器に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、可変容量油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御手段と、可変容量油圧ポンプの吐出圧力とアクチュエータの負荷圧力との差圧を検出する差圧検出手段と、油圧ポンプの吐出圧力とアクチュエータの負荷圧力との差圧の目標値を目標差圧として設定する目標差圧設定手段と、差圧検出手段から出力される信号に応じて可変容量油圧ポンプの吐出圧力とアクチュエータの負荷圧力との差圧が上記目標差圧に一致するように流量制御手段に駆動信号を出力する制御手段と、を備えた油圧作業機の油圧駆動装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-187411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される流体圧機器では、アクチュエータの負荷圧力が信号圧として差圧検出手段に導かれ、信号圧と自己圧としてのポンプの吐出圧力とに基づいてポンプの吐出容量が制御される。通常、信号圧を導く信号圧通路は、信号として圧力が伝達されればよいため、自己圧を導くポンプ通路と比較して信号圧通路における作動流体の流量は低く抑えられる。
【0005】
一方、流体圧機器においては、動作の応答性を確保するために、ポンプを駆動した暖気運転によって作動流体を温めることがある。しかしながら、上述のように信号圧通路は積極的に作動流体の流れが生じるように構成されていないため、暖気運転を行っても信号圧通路の作動流体を充分に温めることは困難である。このため、自己圧と信号圧との応答性に差が生じ、その結果としてポンプの容量制御の応答性の低下をまねくおそれがある。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ポンプの容量制御の応答性を向上させる流体圧機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、自らが吐出する自己圧と供給される信号圧とに応じて吐出容量が制御される可変容量型のポンプに対して信号圧を導く信号圧通路が設けられるハウジングを備えた流体圧機器であって、ハウジングには、作動流体を貯留するタンクに連通するタンク通路と、ポンプがタンクから吸い込んで吐出した作動流体を導くポンプ通路と、両端がタンクに連通する連通路と、がさらに設けられ、連通路の少なくとも一部は、信号圧通路に対して、作動流体を導く他の通路を間に挟まずにハウジングの壁部のみにより隔てられて隣接することを特徴とする。
【0008】
この発明では、タンクから吸い込まれポンプから吐出されてタンク通路に導かれる作動流体が暖機運転によって温められる。このため、タンク通路に連通する連通路内の作動流体も温められた作動流体となる。連通路の少なくとも一部は、他の通路を間に介さずに信号圧通路と隣接するため、隣接する部分において連通路内の作動流体の熱が信号圧通路に伝達される。これにより、信号圧通路内の作動流体を温めることができる。
【0009】
また、本発明は、流体圧機器が、流体圧アクチュエータに対するポンプ及びタンクの連通を制御するバルブ装置であって、所定の一方向に連結される三つのバルブブロックを有し、バルブブロックは、それぞれ独立したハウジングを有し、連通路が、一つのバルブブロックにおいて、隣接する二つのバルブブロックのハウジングとの合わせ面のそれぞれに開口する貫通孔を有することを特徴とする。
【0010】
この発明では、隣接するバルブブロックとの合わせ面に貫通孔を形成することで、連通路を容易に形成することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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