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公開番号2024051717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158023
出願日2022-09-30
発明の名称無機粒子と繊維の複合繊維を含むX線造影材
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 49/04 20060101AFI20240404BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の課題は、優れたX線造影材を提供することである。
【解決手段】本発明によって、硫酸バリウムと繊維との複合繊維を含有するX線造影材が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
硫酸バリウムと繊維との複合繊維を含有するＸ線造影材。
続きを表示（約 300 文字）【請求項２】
シートの形態である、請求項１に記載のＸ線造影材。
【請求項３】
シートの重量が３００～１２００ｇ／ｍ
２
である、請求項２に記載のＸ線造影材。
【請求項４】
前記複合繊維において繊維表面の１５％以上が硫酸バリウムによって被覆されている、請求項１または２に記載のＸ線造影材。
【請求項５】
前記複合繊維が、硫酸バリウムとセルロース繊維の複合繊維である、請求項１または２に記載のＸ線造影材。
【請求項６】
前記硫酸バリウムの平均一次粒子径が１．５μｍ以下である、請求項１または２に記載のＸ線造影材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、無機粒子と繊維の複合繊維を含むＸ線造影材に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
セルロース繊維を始めとする繊維は、その表面の官能基などに基づいて種々の特性を発揮するところ、用途によっては表面を改質する必要が生じる場合があり、これまで、繊維を表面改質する技術が開発されてきている。
【０００３】
例えば、特許文献１には、セルロース繊維の表面に硫酸バリウムを定着させた複合繊維が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－０６６５７８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の課題は、無機粒子と繊維の複合繊維を含むＸ線造影材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
これに限定されるものではないが、本発明は、下記の発明を包含する。
［１］硫酸バリウムと繊維との複合繊維を含有するＸ線造影材。
［２］シートの形態である、［１］に記載のＸ線造影材。
［３］シートの重量が３００～１２００ｇ／ｍ
２
である、［２］に記載のＸ線造影材。
［４］前記複合繊維において繊維表面の１５％以上が硫酸バリウムによって被覆されている、［１］～［３］のいずれかに記載のＸ線造影材。
［５］前記複合繊維が、硫酸バリウムとセルロース繊維の複合繊維である、［１］～［４］のいずれかに記載のＸ線造影材。
［６］前記硫酸バリウムの平均一次粒子径が１．５μｍ以下である、［１］～［５］のいずれかに記載のＸ線造影材。
【発明の効果】
【０００７】
本発明は、硫酸バリウムが繊維に付着した複合繊維を用いることによって、ハンドリングが容易な放射線（Ｘ線）造影材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、サンプル１の電子顕微鏡写真である（左：３０００倍、右：１００００倍）。
図２は、サンプル２の電子顕微鏡写真である（左：３０００倍、右：１００００倍）。
図３は、実験３に用いたＸ線マイクロＣＴ装置の写真である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明はＸ線造影材に関しており、硫酸バリウムによって繊維表面が被覆された複合繊維を含有する。本発明に係るＸ線造影材は、複合繊維に含まれる硫酸バリウムによって造影効果を発現させており、例えば、検査用、手術用、診断用などの用途に好適に使用される。
【００１０】
本発明に係る複合繊維は、単に繊維と硫酸バリウムが混在しているのではなく、水素結合などによって繊維と硫酸バリウムが結着しているので、離解処理によっても硫酸バリウムが繊維から脱落することが少ないため、種々の形状に加工することが容易である。
（【００１１】以降は省略されています）

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