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公開番号2024051394
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157541
出願日2022-09-30
発明の名称水密接続構造、及びそれを備えた水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16J 15/10 20060101AFI20240404BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】組み付け方によるシール性能の低下を抑制することができるパッキン及びそれを備えた水洗大便器を提供する。
【解決手段】本発明は、水密接続構造(6)であって、パッキン(8)は、環状の基部(8a)と、この基部の一方の面から突出する第1環状壁部(8b)と、基部の他方の面から突出する第2環状壁部(8c)と、基部から内周側に向けて突出する係止部(8d)と、を有し、第1の部材に設けられた流路の周囲には、パッキンを収容するための収容凹部(18)が設けられ、第2の部材には、収容凹部に収容されたパッキンの第2環状壁部と当接してパッキンを弾性変形させる当接面(10b)が設けられ、第1の部材の収容凹部の内周壁(18a)には、パッキンの係止部と係合してパッキンを適所に保持するように、第1の部材の流路の外方に向けて突出する係合突起(4f)が設けられていることを特徴としている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の部材に設けられた流路と第2の部材に設けられた流路をパッキンを使用して水密的に接続する水密接続構造であって、
上記パッキンは、
上記第1の部材に設けられた流路を取り囲むように配置される環状の基部と、
この基部の一方の面から上記第1の部材に向けて突出する第1環状壁部と、
上記基部の他方の面から上記第2の部材に向けて突出する第2環状壁部と、
上記基部から内周側に向けて突出する係止部と、を有し、
上記第1の部材に設けられた流路の周囲には、上記パッキンを収容するための収容凹部が設けられ、
上記第2の部材には、上記収容凹部に収容された上記パッキンの第2環状壁部と当接して上記パッキンを弾性変形させる当接面が設けられ、
上記第1の部材の収容凹部の内周壁には、上記パッキンの係止部と係合して上記パッキンを適所に保持するように、上記第1の部材の流路の外方に向けて突出する係合突起が設けられていることを特徴とする水密接続構造。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
上記第1の部材の流路は、上記第2の部材の当接面を超えて突出する突出管部を備え、この突出管部は、上記第2の部材の中に受け入れられている請求項1記載の水密接続構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の水密接続構造により接続された上記第1の部材である樹脂製の接続管と、上記第2の部材である陶器製の水洗大便器本体と、を有する水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水密接続構造に関し、特に、第1の部材に設けられた流路と第2の部材に設けられた流路をパッキンを使用して水密的に接続する水密接続構造、及びそれを備えた水洗大便器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特開2020-56495号公報(特許文献1)には、ガスケット及び水回り機器設備が記載されている。特許文献1においては、略矩形のガスケットが、水洗大便器本体(陶器部材)と、排水トラップ管の一部を構成する樹脂部材との間に適用され、それらの間の水密性が確保されている。また、樹脂部材の、水洗大便器本体と接続される部分には、ガスケットを収容するための収容部が設けられ、この収容部の中にガスケットを配置した後、樹脂部材が水洗大便器本体に取り付けられる。
【0003】
また、ガスケットの四隅には、内周に向けて突出する係止部が夫々設けられている。これらの係止部は、ガスケットを樹脂部材の収容部に組み付けた際に弾性変形される。この弾性変形によってガスケットが樹脂部材に嵌め込まれ、適度な力でガスケットが樹脂部材に固定されるので、樹脂部材の水洗大便器本体への組み付けが容易になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-56495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載のガスケットでは、施工時のガスケットの樹脂部材への組み付け方により、ガスケットのシール性能が低下する場合がある。このガスケット(パッキン)のように、2つの部材の間に挟まれた状態で使用されるパッキンは、組み付け完了後の使用状態において、どのような形状に弾性変形されているか、直接観察することができない。パッキンのシール性能が低下する原因を解明するため、本件発明者は、組み付け状態にある弾性変形後のパッキンの形状を、X線解析等を利用して観察し、その原因を突き止めた。例えば、特許文献1記載のガスケットに設けた係止部が設計の意図通りに弾性変形されず、収容部の外にはみ出した場合には、係止部が水洗大便器本体と樹脂部材の間の意図しない位置に挟まってしまい、却ってシール性能を低下させてしまう場合がある。
【0006】
従って、本発明は、組み付け方によるシール性能の低下を抑制することができるパッキン及びそれを備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、第1の部材に設けられた流路と第2の部材に設けられた流路をパッキンを使用して水密的に接続する水密接続構造であって、パッキンは、第1の部材に設けられた流路を取り囲むように配置される環状の基部と、この基部の一方の面から第1の部材に向けて突出する第1環状壁部と、基部の他方の面から第2の部材に向けて突出する第2環状壁部と、基部から内周側に向けて突出する係止部と、を有し、第1の部材に設けられた流路の周囲には、パッキンを収容するための収容凹部が設けられ、第2の部材には、収容凹部に収容されたパッキンの第2環状壁部と当接してパッキンを弾性変形させる当接面が設けられ、第1の部材の収容凹部の内周壁には、パッキンの係止部と係合してパッキンを適所に保持するように、第1の部材の流路の外方に向けて突出する係合突起が設けられていることを特徴としている。
【0008】
このように構成された本発明においては、パッキンが、環状の基部と、この基部の一方の面から突出する第1環状壁部と、基部の他方の面から突出する第2環状壁部と、基部から内周側に向けて突出する係止部と、を備えている。一方、第1の部材にはパッキンを収容する収容凹部が設けられ、収容凹部の内周壁には、流路の外方に向けて突出する係合突起が設けられている。
【0009】
このように構成された本発明によれば、収容凹部の内周壁に設けられた係合突起が、パッキンの係止部と係合してパッキンを適所に保持するので、パッキンの係止部を確実に設計意図通りに弾性変形させることができ、組み付け方によるシール性能の低下を抑制することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、第1の部材の流路は、第2の部材の当接面を超えて突出する突出管部を備え、この突出管部は、第2の部材の中に受け入れられている。
(【0011】以降は省略されています)

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