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公開番号2024051212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157254
出願日2022-09-30
発明の名称動力伝達装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類F16H 57/12 20060101AFI20240404BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は、コスト増加を抑制しつつ、バックラッシに起因する異音の発生を抑制することができる動力伝達装置の提供を目的とした。
【解決手段】本発明の動力伝達装置10は、はすば歯車を備える出力軸23と、出力軸23に対して取り付けられたトランスファクラッチ70と、トランスファクラッチ70を出力軸23に接続するスリーブ体90と、を有し、スリーブ体90は、スプライン嵌合により出力軸23の外周面に取り付けられており、スリーブ体90の内周面には、テーパ部90bが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
はすば歯車を備える軸体と、前記軸体に対して取り付けられたクラッチ装置と、を有する動力伝達装置であって、
前記クラッチ装置を前記軸体に接続する接続部材と、
一又は複数の付勢部材と、
を有し、
前記接続部材が、スプライン嵌合により前記軸体の外周面に取り付けられており、
前記軸体は、前記はすば歯車に対して軸線方向の一方側から前記接続部材に対して当接する当接部を有し、
前記付勢部材が、前記当接部と前記接続部とが前記軸線方向に近接する方向に、前記接続部材、及び前記軸体のいずれか一方又は双方に対して、直接的あるいは間接的に付勢力を付与するものであること、を特徴とする動力伝達装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記接続部材が、前記軸線方向の一方側において前記当接部と当接するものであり、
前記付勢部材の一部又は全部が、前記軸線方向の他方側において、前記軸線方向の一方側に向かう方向への付勢力を前記接続部材に対して付与するものであること、を特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記当接部が、テーパー状に形成されたものであり、
前記接続部材は、内周面において前記当接部と当接する部分に、テーパー状に形成されたテーパ部が形成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達装置を構成する部品の接続構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シャフトに対してスプライン篏合によりクラッチが連結されている動力伝達装置が開示されている。例えば、下記特許文献1には、インプットシャフトにスプライン嵌合により接続されたクラッチ構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭和58-96115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1の動力伝達装置のように、スプライン嵌合により軸体(例えばアウトプットシャフト)とクラッチとが接続された動力伝達装置では、シャフトと他の部材(例えばスリーブ)との間に形成されたスプラインにバックラッシが存在する。そのため、スリーブ等の他部材が動力伝達に寄与していない状態において、エンジン等の駆動源における回転変動をシャフトが受けると、スプラインのバックラッシにより、歯打ち音(部材同士が接触するカタカタという音)が発生することがある(スプライン同士の歯打ちによるノイズが発生)。すなわち、従来の動力伝達装置では、軸体へのクラッチ取り付けをスプライン嵌合により行っているため、スプラインのバックラッシにより回転変動時に歯打ち音が発生することがあった。
【0005】
ここで、このような歯打ち音の発生を抑制するため、スリーブの端部にロックナット等を設けて固定する方法も考えられる。しかしながら、ロックナット等を用いることとすると、スリーブとシャフトとを接続するための部品が増えてコストが増加するとともに、軸長も長くなるという問題がある。
【0006】
そこで本発明は、コスト増加を抑制しつつ、バックラッシに起因する異音の発生を抑制することができる動力伝達装置の実現を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここで、本発明者らが鋭意検討したところ、はすば歯車を備える軸体(例えばアウトプットシャフト)において、はすば歯車に対して軸線方向の一方側に、接続部材(例えばスリーブ部材)に対して当接する当接部を設けることにより、前述のような歯打ち音を抑制することができるとの知見に至った。より具体的に説明すると、軸体に設けられたはすば歯車において作用するスラスト力により接続部材(スリーブ部材など)に摩擦力を与え、スプライン嵌合している両部品(軸体及び接続部材)を一体回転させることができる。これにより、軸体と接続部材との間のバックラッシ分の動きを規制することが可能となる。その結果、両部品のスプライン歯打ちによるノイズの発生を抑制することができる。
【0008】
上述したような知見に基づいて、本発明者がさらに鋭意検討したところ、軸体に設けられたはすば歯車において作用するスラスト力が小さい状況においては、スラスト力に起因して発生する摩擦力も小さくなり、前述のようなスプライン歯打ちによるノイズ発生の抑制効果が低くなってしまうとの知見に至った。
【0009】
(1)上述した知見に基づいて提供される本発明の動力伝達装置は、はすば歯車を備える軸体と、前記軸体に対して取り付けられたクラッチ装置と、を有する動力伝達装置であって、前記クラッチ装置を前記軸体に接続する接続部材と、一又は複数の付勢部材と、を有し、前記接続部材が、スプライン嵌合により前記軸体の外周面に取り付けられており、前記軸体は、前記はすば歯車に対して軸線方向の一方側から前記接続部材に対して当接する当接部を有し、前記付勢部材が、前記当接部と前記接続部とが前記軸線方向に近接する方向に、前記接続部材、及び前記軸体のいずれか一方又は双方に対して、直接的あるいは間接的に付勢力を付与するものであること、を特徴とするものである。
【0010】
本発明の動力伝達装置は、上記(1)のような構成とすることにより、スプラインにより接続された部分(スプライン嵌合部)以外の部分で摩擦力を生じさせて軸体及び接続部材を接続して(固定して)、スプラインのガタを抑えることができる。すなわち、本発明の動力伝達装置は、スプライン嵌合部に加え、付勢部材による付勢力により、当接部と接続部材との間に押圧力が作用しつつ接触した状態になる。これにより、本発明の動力伝達装置は、軸体及び接続部材間のバックラッシ分の動きを規制することができる。従って、本発明の動力伝達装置は、軸体に設けられたはすば歯車において作用するスラスト力が小さい状況において、スプライン歯打ちによるノイズの発生を効果的に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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