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公開番号2024049743
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156161
出願日2022-09-29
発明の名称ゴム成形型、及びゴム成形品製造方法
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人個人
主分類B29C 33/02 20060101AFI20240403BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】ゴム成形型の構造により、特定箇所のバリ発生を低減するゴム成形型、及びゴム成形品製造方法を提供すること。
【解決手段】ゴム成形型1は、第一型と、第二型と、第一型と第二型とに挟まれる第一中芯3と、第一中芯3に対して挿抜可能な第二中芯4を備える。第二中芯4が第一中芯3に挿入される状態で、第一型、第二型、及び第一中芯3と第二中芯4に囲われ、ゴム材料23を注入可能な中空部2を備える。第一中芯3に第二中芯4が挿抜されるときの移動方向において、第一中芯3の側を第一側とし、反対側を第二側とする。第一中芯3は、第二側から第一側に向かって形成される第一凹部5と、第一凹部5からさらに第一側に向かって形成される第二凹部6を備える。第一凹部5は、第二中芯4が挿入された状態で第二中芯4の外周及び先端との間に、ゴム材料が流動可能な隙間が形成される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
ゴムを成形するゴム成形型であって、
第一型と、
第二型と、
前記第一型と前記第二型とに挟まれる第一中芯と、
前記第一中芯に対して挿抜可能な第二中芯と、
前記第二中芯が前記第一中芯に挿入される状態で、前記第一型、前記第二型、及び前記第一中芯と前記第二中芯に囲われて形成され、ゴム材料を注入可能な中空部を備え、
前記第一中芯に対して、前記第二中芯が挿抜されるときの移動方向において、前記第二中芯の挿入方向の側を第一側とし、抜き方向の側を第二側とし、
前記第一中芯は、
前記第二側から前記第一側に向かって形成される第一凹部と、
前記第一凹部からさらに前記第一側に向かって形成される第二凹部を備え、
前記第二中芯は、前記第一凹部に挿抜可能であり、
前記第一凹部は、前記第二中芯が挿入された状態で該第二中芯の外周との間に、前記ゴム材料が流動可能な隙間が形成されるゴム成形型。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第二凹部の内壁において、前記第二中芯の挿抜方向に交差する方向に、凸部及び/又は凹部を有する請求項1に記載のゴム成形型。
【請求項3】
ゴムを成形するゴム成形型であって、
第一型と、
第二型と、
前記第一型と前記第二型とに挟まれる第一中芯と、
前記第一中芯に対して挿抜可能な第二中芯と、
前記第二中芯が前記第一中芯に挿入される状態で、前記第一型、前記第二型、及び前記第一中芯と前記第二中芯に囲われて形成され、ゴム材料を注入可能な中空部を備え、
前記第一中芯に対して、前記第二中芯が挿抜されるときの移動方向において、前記第二中芯の挿入方向の側を第一側とし、抜き方向の側を第二側とし、
前記第一中芯は、
前記第二側から前記第一側に向かって形成される第三凹部を備え、
前記第三凹部は、
内壁部に沿ってゴム壁が形成され、
前記第二中芯は、前記第三凹部に挿抜可能であり、該第三凹部に挿入されると外周が前記ゴム壁と接触するゴム成形型。
【請求項4】
ゴム成形品を製造する方法であって、
請求項1又は2に記載のゴム成形型を使用し、
前記第一凹部に前記第二中芯を挿入する第一工程と、
前記中空部に、前記ゴム材料を注入する第二工程と、
前記ゴム材料を加硫する第三工程と、
前記第一型と前記第二型とを離間し、さらに前記第一中芯と前記第二中芯とを離間する第四工程と、
前記第二中芯から前記ゴム成形品を取り外す第五工程を備えるゴム成形品製造方法。
【請求項5】
前記第二工程は、前記第一凹部と前記第二中芯との間の隙間、及び前記第二凹部に前記ゴム材料を注入する工程を含み、
前記第三工程は、
前記第一凹部では、前記隙間に注入した前記ゴム材料を加硫する工程を含み、
前記第二凹部では、注入した前記ゴム材料を加硫する工程を含み、
前記第四工程は、前記第一凹部から前記第二中芯を離間すると、前記第一凹部の内壁部にゴム壁を形成し、前記第二凹部に加硫した前記ゴム材料を留める請求項4に記載のゴム成形品製造方法。
【請求項6】
ゴム成形品を製造する方法であって、
請求項3に記載のゴム成形型を使用し、
前記第三凹部に前記第二中芯を挿入する第一工程と、
前記中空部に、前記ゴム材料を注入する第二工程と、
前記ゴム材料を加硫する第三工程と、
前記第一型と前記第二型とを離間し、さらに前記第一中芯と前記第二中芯とを離間する第四工程と、
前記第二中芯から前記ゴム成形品を取り外す第五工程を備え、
前記第一工程は、前記第二中芯を、前記第三凹部の前記ゴム壁に接触しながら挿入する工程であるゴム成形品製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム成形を行う際のゴム成形型、及びゴム成形型を用いたゴム成形品製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ゴム成形品において、金型のパーティングによるバリを処理しやすいゴム成形品、又はゴム成形品製造方法が提案されている。例えば、特許文献1の記載の筒状ゴム成形品及びその製造方法によれば、金型により成形され、内側に挿嵌された拡径用のインナーコアにより拡径されている筒状ゴム成形品において、該筒状ゴム成形品はその両端部の最小内径端部から外側に向かって拡径するテーパ面を有している。金型により成形された際このテーパ面の最大内径部の位置に前記金型の円周方向のパーティングに起因して生じたバリは前記テーパ面に沿って研磨され除去されていることを特徴とする、と記載されている。
【0003】
これによれば、筒状ゴム成形品の少なくともインナーコアにより拡径される端部において、金型の円周方向のパーティングに起因して発生するバリ発生位置を、最小内径端部から外側に向けて拡径するテーパ面の最大内径部の位置になるように予め成形用の金型を設計しておき、発生したバリを前記テーパ面に沿って研磨し除去すれば、前記バリは容易かつ確実に除去され、よってその後この筒状ゴム成形品がインナーコアで拡径され、長期にわたってその状態で保管されたとしても、後日裂けさせてしまうような事態は回避することができる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-7679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示される筒状ゴム成形品及びその製造方法は、発生したバリを容易に除去する構成であるとしても、いわゆる後加工の工程が必要であり、製造コストが高くなる。さらに、後加工でバリ処理を行うため、仕上がり程度にばらつきが生じる可能性がある。特に、バリの発生箇所が奥部であって処理工具が届きにくい場合等は、バリ処理が困難となる。すなわち、従来例では、バリ処理の為の加工工数の増大と、バリ処理後の品質にばらつきが生じる可能性があるという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、ゴム成形型の構造により、特定箇所のバリ発生を低減するゴム成形型、及びゴム成形品製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様に係るゴムを成形するゴム成形型は、第一型と、第二型と、前記第一型と前記第二型とに挟まれる第一中芯と、前記第一中芯に対して挿抜可能な第二中芯と、前記第二中芯が前記第一中芯に挿入される状態で、前記第一型、前記第二型、及び前記第一中芯と前記第二中芯に囲われて形成され、ゴム材料を注入可能な中空部を備え、前記第一中芯に対して、前記第二中芯が挿抜されるときの移動方向において、前記第二中芯の挿入方向の側を第一側とし、抜き方向の側を第二側とし、前記第一中芯は、前記第二側から前記第一側に向かって形成される第一凹部と、前記第一凹部からさらに前記第一側に向かって形成される第二凹部を備え、前記第二中芯は、前記第一凹部に挿抜可能であり、前記第一凹部は、前記第二中芯が挿入された状態で該第二中芯の外周との間に、前記ゴム材料が流動可能な隙間が形成される。
【0008】
これによれば、ゴム成形型は、第二中芯が第一凹部に挿抜可能であり、第一凹部は、第二中芯が挿入された状態で第二中芯の外周との間に、ゴム材料が流動可能な隙間が形成される。第二中芯が第一中芯から離間するとき、第一凹部及び第二凹部に注入されるゴム材料は残留する。第一凹部と第二中芯の外周との間の隙間において、第一中芯と第二中芯との合わせ面におけるゴム材料は切断される。よって、ゴム成形型はバリの発生を抑えることができる。
【0009】
また、前記ゴム成形型は、前記第二凹部の内壁において、前記第二中芯の挿抜方向に交差する方向に、凸部及び/又は凹部を有してもよい。
【0010】
この場合、第一凹部及び第二凹部に残留するゴム材料は、第二中芯の挿抜方向に交差する方向の凸部及び/又は凹部によって第二中芯が第一中芯から離間する際に引き出されることが抑制される。第二中芯が第一中芯から離間すると、ゴム材料は第一凹部及び第二凹部に残留する。第一凹部と第二中芯の外周との間の隙間において、第一中芯と第二中芯との合わせ面におけるゴム材料が切断される。よって、ゴム成形型は、バリの発生をより抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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