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公開番号2024048733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154808
出願日2022-09-28
発明の名称光通信システム及びその調整方法
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04B 10/073 20130101AFI20240402BHJP(電気通信技術)
要約【課題】高い信頼性を維持しつつ、コストを抑制する。
【解決手段】光通信システムにおいて、第1の光送受信器(1a又は1b)の調整時に、第1の光送受信器(1a又は1b)は、第1の光信号を複数の第1の光出力パワーで順次送信し、第2の光送受信器(1b又は1a)は、第1の光信号を順次受信し、第2の光送受信器(1b又は1a)は、順次受信した第1の光信号の複数の第1の受信感度を測定して複数の第1の光出力パワーと複数の第1の受信感度との間の第1の関係を取得し、第1の関係に基づいて誤り率が予め決められた値以下になる第1の光出力パワーの第1の範囲を算出し、算出された第1の範囲を示す第1の調整結果信号を第1の光送受信器に送信し、第1の光送受信器(1a又は1b)は、その運用期間における第1の光信号の第1の光出力パワーを第1の調整結果信号に基づいて計算された値に設定する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
第1の光信号を送信し第2の光信号を受信する機能を持つ第1の光送受信器と前記第2の光信号を送信し前記第1の光信号を受信する機能を持つ第2の光送受信器とを有し、前記第1の光送受信器と前記第2の光送受信器とが光ファイバ伝送路を通して通信する光通信システムであって、
前記第1の光送受信器の調整時に、前記第1の光送受信器は、前記第1の光信号を複数の第1の光出力パワーで順次送信し、前記第2の光送受信器は、前記第1の光信号を順次受信し、
前記第2の光送受信器は、順次受信した前記第1の光信号の複数の第1の受信感度を測定して前記複数の第1の光出力パワーと前記複数の第1の受信感度との間の第1の関係を取得し、前記第1の関係に基づいて誤り率が予め決められた値以下になる前記第1の光出力パワーの第1の範囲を算出し、算出された前記第1の範囲を示す第1の調整結果信号を前記第1の光送受信器に送信し、
前記第1の光送受信器は、前記第1の光送受信器の運用期間における前記第1の光信号の前記第1の光出力パワーを前記第1の調整結果信号に基づいて計算された値に設定する
ことを特徴とする光通信システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第2の光送受信器の調整時に、前記第2の光送受信器は、前記第2の光送受信器の運用期間における前記第2の光信号の第2の光出力パワーとして、前記第1の光出力パワーと同じ値を設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
【請求項3】
前記第2の光送受信器の調整時に、前記第2の光送受信器は、前記第2の光信号を複数の第2の光出力パワーで順次送信し、前記第1の光送受信器は、前記第2の光信号を順次受信し、
前記第1の光送受信器は、順次受信した前記第2の光信号の複数の第2の受信感度を測定して前記複数の第2の光出力パワーと前記複数の第2の受信感度との第2の関係を取得し、前記第2の関係に基づいて誤り率が予め決められた値以下になる前記第2の光出力パワーの第2の範囲を算出し、算出された前記第2の範囲を示す第2の調整結果信号を前記第2の光送受信器に送信し、
前記第2の光送受信器は、前記第2の光送受信器の運用期間における前記第2の光信号の光出力パワーを前記第1の調整結果信号に基づいて計算された値に設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
【請求項4】
前記第1の光送受信器は、前記光ファイバ伝送路で発生する分散に起因する前記第1の光信号の波形歪を逆補償する第1のプリチャープ発生部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
【請求項5】
前記第2の光送受信器は、前記光ファイバ伝送路で発生する分散に起因する前記第1の光信号の波形歪を逆補償する第2のポストチャープ発生部を有する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光通信システム。
【請求項6】
前記第2の光送受信器は、前記光ファイバ伝送路で発生する分散に起因する前記第2の光信号の波形歪を逆補償する第2のプリチャープ発生部を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の光通信システム。
【請求項7】
前記第1の光送受信器は、前記光ファイバ伝送路で発生する分散に起因する前記第2の光信号の波形歪を逆補償する第1のポストチャープ発生部を有する
ことを特徴とする請求項3又は6に記載の光通信システム。
【請求項8】
前記第1の光送受信器の運用期間において、前記第2の光送受信器は、前記第1の光送受信器から送信される前記第1の光信号の前記第1の光出力パワーを定期又は不定期に測定し、前記第1の光信号の前記第1の光出力パワーが予め決められた第1の調整閾値以下である場合に、前記第1の光送受信器の前記調整が実行される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光通信システム。
【請求項9】
前記第2の光送受信器の運用期間において、前記第1の光送受信器は、前記第2の光送受信器から送信される前記第2の光信号の前記第2の光出力パワーを定期又は不定期に測定し、前記第2の光信号の前記第2の光出力パワーが予め決められた第2の調整閾値以下である場合に、前記第2の光送受信器の前記調整が実行される
ことを特徴とする請求項3に記載の光通信システム。
【請求項10】
第1の光信号を送信し第2の光信号を受信する機能を持つ第1の光送受信器と前記第2の光信号を送信し前記第1の光信号を受信する機能を持つ第2の光送受信器とを有し、前記第1の光送受信器と前記第2の光送受信器とが光ファイバ伝送路を通して通信する光通信システム、の調整方法であって、
前記第1の光送受信器の調整時に、前記第1の光送受信器は、前記第1の光信号を複数の第1の光出力パワーで順次送信し、前記第2の光送受信器は、前記第1の光信号を順次受信し、
前記第2の光送受信器は、順次受信した前記第1の光信号の複数の第1の受信感度を測定して前記複数の第1の光出力パワーと前記複数の第1の受信感度との間の第1の関係を取得し、前記第1の関係に基づいて誤り率が予め決められた値以下になる前記第1の光出力パワーの第1の範囲を算出し、算出された前記第1の範囲を示す第1の調整結果信号を前記第1の光送受信器に送信し、
前記第1の光送受信器は、前記第1の光送受信器の運用期間における前記第1の光信号の前記第1の光出力パワーを前記第1の調整結果信号に基づいて計算された値に設定する
ことを特徴とする光通信システムの調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光通信システム及びその調整方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光通信システム毎に通信品質を担保する方法として、伝送距離に応じて最適な分散補償量を選択するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、光通信システム毎に通信品質を担保する他の方法として、伝送距離に応じて分岐比の異なる光カプラで伝送路損失量を調整するものがある(例えば、特許文献2参照)。これらの光通信システムでは、想定される最も厳しい条件である最悪条件に基づく一律の仕様に従って光通信システムの光送受信器の選定及び光学設計が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5416844号公報(図2)
特許第7070244号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際の光通信システムは、最悪条件ほど厳しくない条件で使用されることが多く、最悪条件に基づく一律の仕様に従って選定及び光学設計された光送受信器は、結果的に過剰仕様となる。特に、要求仕様が厳しい長距離伝送仕様の光通信システムの場合は、高い信頼性を確保するために、送信側の光送受信器では外部変調器付きLD(Laser Diode)の適用が必要となり、受信側の光送受信器ではAPD(Avalanche Photo Diode)の適用が必要となり、光通信システムの高コスト化が問題となる。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、高い信頼性を維持しつつ、コストの抑制を可能にする光通信システム及びその調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の光通信システムは、第1の光信号を送信し第2の光信号を受信する機能を持つ第1の光送受信器と前記第2の光信号を送信し前記第1の光信号を受信する機能を持つ第2の光送受信器とを有し、前記第1の光送受信器と前記第2の光送受信器とが光ファイバ伝送路を通して通信するシステムであって、前記第1の光送受信器の調整時に、前記第1の光送受信器は、前記第1の光信号を複数の第1の光出力パワーで順次送信し、前記第2の光送受信器は、前記第1の光信号を順次受信し、前記第2の光送受信器は、順次受信した前記第1の光信号の複数の第1の受信感度を測定して前記複数の第1の光出力パワーと前記複数の第1の受信感度との間の第1の関係を取得し、前記第1の関係に基づいて誤り率が予め決められた値以下になる前記第1の光出力パワーの第1の範囲を算出し、算出された前記第1の範囲を示す第1の調整結果信号を前記第1の光送受信器に送信し、前記第1の光送受信器は、前記第1の光送受信器の運用期間における前記第1の光信号の前記第1の光出力パワーを前記第1の調整結果信号に基づいて計算された値に設定することを特徴とする。
【0007】
本開示の光通信システムの調整方法は、第1の光信号を送信し第2の光信号を受信する機能を持つ第1の光送受信器と前記第2の光信号を送信し前記第1の光信号を受信する機能を持つ第2の光送受信器とを有し、前記第1の光送受信器と前記第2の光送受信器とが光ファイバ伝送路を通して通信する光通信システム、の調整方法であって、前記第1の光送受信器の調整時に、前記第1の光送受信器は、前記第1の光信号を複数の第1の光出力パワーで順次送信し、前記第2の光送受信器は、前記第1の光信号を順次受信し、前記第2の光送受信器は、順次受信した前記第1の光信号の複数の第1の受信感度を測定して前記複数の第1の光出力パワーと前記複数の第1の受信感度との間の第1の関係を取得し、前記第1の関係に基づいて誤り率が予め決められた値以下になる前記第1の光出力パワーの第1の範囲を算出し、算出された前記第1の範囲を示す第1の調整結果信号を前記第1の光送受信器に送信し、前記第1の光送受信器は、前記第1の光送受信器の運用期間における前記第1の光信号の前記第1の光出力パワーを前記第1の調整結果信号に基づいて計算された値に設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、光通信システムの高い信頼性を維持しつつ、コストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る光通信システムの構成を概略的に示すブロック図である。
実施の形態1に係る光通信システムの光送受信器の構成を概略的に示すブロック図である。
標準仕様の光通信システムにおけるの光送受信器の最低出力(すなわち、最小光送信器パワー)と対向局である光送受信器の最低感度(すなわち、最小光受信器感度)との差であるパワーバジェットの使用可能範囲(すなわち、汎用システムのパワーバジェット範囲)と、長距離伝送仕様の光通信システムにおけるパワーバジェットの使用可能範囲(すなわち、長距離伝送仕様のシステムのパワーバジェット範囲)と、光ファイバ伝送路による実損失とを示す図である。
実施の形態1に係る光通信システムの光送受信器の設置時に実行される調整方法を示すフローチャートである。
図1に示される光送受信器のハードウェア構成の例を示す図である。
図1に示される光送受信器、情報信号処理部、及び上位ネットワーク部のハードウェア構成の例を示す図である。
実施の形態2に係る光通信システムの光送受信器の構成を概略的に示すブロック図である。
実施の形態2に係る光通信システムの光送受信器の設置時に実行される調整方法を示すフローチャートである。
実施の形態3に係る光通信システムの光送受信器の定期又は不定期に実行される調整を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、実施の形態に係る光通信システム及びその調整方法を、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は、例にすぎず、実施の形態を適宜組み合わせること及び各実施の形態を適宜変更することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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