TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024047836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153549
出願日2022-09-27
発明の名称活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルム
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08F 290/12 20060101AFI20240401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、優れた防眩性及び透明性を有する硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルムを提供することである。
【解決手段】本発明は、有機微粒子分散体(A)およびエポキシ(メタ)アクリレート(B)を含有し、前記有機微粒子分散体(A)は、有機微粒子(a-1)及び分散剤(a-2)を含有し、前記分散剤(a-2)がアルカノールアミン系化合物である活性エネルギー線硬化性組成物、それを用いた硬化物、及びフィルムを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機微粒子分散体(A)およびエポキシ(メタ)アクリレート(B)を含有し、
前記有機微粒子分散体(A)は、有機微粒子(a-1)及び分散剤(a-2)を含有し、
前記分散剤(a-2)がアルカノールアミン系化合物である活性エネルギー線硬化性組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記有機微粒子(a-1)の平均一次粒子径が0.5~3μmの範囲である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項3】
前記分散剤(a-2)のアミン価が80mgKOH/g以上である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項4】
前記エポキシ(メタ)アクリレート(B)が、ポリグリシジルメタクリレートとアクリル酸の反応生成物である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項5】
前記エポキシアクリレート(B)とは異なる多官能(メタ)アクリレート(C)をさらに含有する請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項6】
前記多官能(メタ)アクリレート(C)が、分子内にヌレート骨格を有する化合物である請求項5記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜を有することを特徴とするフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードコート層を形成できる活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂フィルムは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイ(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)表面の傷付き防止用フィルム、自動車の内外装用加飾フィルム(シート)、窓向けの低反射フィルムや熱線カットフィルムなど各種用途に用いられている。しかしながら、樹脂フィルム表面は柔らかく耐擦傷性が低いため、これを補う目的で、活性エネルギー線硬化性組成物等からなるハードコート剤をフィルム表面に塗工、硬化させハードコート層をフィルム表面に設けることが一般的に行われている。
【0003】
特にディスプレイ用途に代表される光学部品分野においては、ディスプレイ表面の光沢性が高いと製品表面での光の反射が大きすぎ、不具合を生じる場合がある。そこで、防眩性機能を有している防眩性フィルムや防眩性反射防止フィルムをディスプレイの最表面に配置することが求められる。防眩性フィルムとしては、平均粒径がミクロンサイズの粒子を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を用いて、硬化後に得られる塗膜表面に適度な凹凸を形成させることにより、光を拡散させる技術が知られている。
【0004】
このような防眩性フィルムとして、コア粒子表面に微小粒子を固着させた、表面に凸形状を有する微粒子(表面凸状粒子)と樹脂等を含有する塗布液を硬化させたものが知られている。(特許文献1)
【0005】
特許文献1に記載の表面凸状粒子はコア粒子、微小粒子の少なくとも一方に無機微粒子を使用することから、硬化樹脂層と粒子界面との親和性やフィルムの透明性における課題が考えられた。そこで、有機微粒子を用いることで優れた防眩性を付与でき、しかも透明性や基材との密着性の低下が少ない活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が開発された。(特許文献2)
【0006】
しかしながら、特許文献2の実施例に記載の組成物から得られる硬化塗膜は、ヘイズ値の最小値が2.4%であり、透過鮮明度については開示されていない。よって、透明性と防眩性の両立にはさらなる課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-4163号公報
特開2005-272582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、優れた防眩性及び透明性を有する硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及びフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の構造を有する化合物と有機微粒子を配合することにより、優れた防眩性及び透明性を有する硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物を得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
すなわち本発明は、以下[1] [8]に記載の発明に関するものである。
は、以下の内容を含むものである。
[1]有機微粒子分散体(A)およびエポキシ(メタ)アクリレート(B)を含有し、
前記有機微粒子分散体(A)は、有機微粒子(a-1)及び分散剤(a-2)を含有し、
前記分散剤(a-2)がアルカノールアミン系化合物である活性エネルギー線硬化性組成物。
[2]前記有機微粒子(a-1)の平均一次粒子径が0.5~3μmの範囲である[1]記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[3]前記分散剤(a-2)のアミン価が80mgKOH/g以上である[1]又は[2]記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[4]前記エポキシ(メタ)アクリレート(B)が、ポリグリシジルメタクリレートとアクリル酸の反応生成物である[1]~[3]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[5]前記エポキシアクリレート(B)とは異なる多官能(メタ)アクリレート(C)をさらに含有する[1]~[4]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[6]前記多官能(メタ)アクリレート(C)が、分子内にヌレート骨格を有する化合物である[5]記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[7][1]~[6]のいずれかの活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物。
[8][1]~[6]のいずれかの活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜を有することを特徴とするフィルム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東ソー株式会社
ゴム組成物
2日前
株式会社ナリス化粧品
構造体
9日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社松風
光硬化性組成物
1か月前
東ソー株式会社
ソールゴム用改質剤
2日前
東レ株式会社
ポリアミド樹脂組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
23日前
AGC株式会社
水性分散液
1か月前
三菱ケミカル株式会社
成形体
2日前
ユニチカ株式会社
多孔質ポリアミドイミド
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
24日前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
23日前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
17日前
東レ株式会社
重合装置および重合体の製造方法
1か月前
日本ユピカ株式会社
成形材
26日前
株式会社日本製鋼所
プリプレグ製造装置
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリオレフィンフィルム
29日前
東ソー株式会社
両親媒性ポリマー溶液の調液方法
16日前
東ソー株式会社
廃プラスチックのリサイクル方法
1か月前
株式会社コバヤシ
成形体及びその製造方法
1か月前
松本油脂製薬株式会社
ポリマー粒子及びその用途
23日前
東京応化工業株式会社
感光性組成物
2日前
東京応化工業株式会社
熱硬化性組成物
4日前
株式会社カネカ
樹脂組成物、成形体およびフィルム
1か月前
東京応化工業株式会社
熱硬化性組成物
4日前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
18日前
アキレス株式会社
農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
23日前
東レ株式会社
プリプレグおよび炭素繊維強化複合材料
23日前
住友電気工業株式会社
樹脂成形体
1か月前
株式会社レゾナック
ポリマー
24日前
東レ株式会社
強化繊維基材、およびこれを用いた積層体
1か月前
三菱ケミカル株式会社
ポリエステルフィルム
16日前
セイコーエプソン株式会社
成形用材料
26日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
1か月前
続きを見る