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公開番号2024047764
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153439
出願日2022-09-27
発明の名称成形用材料
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 1/00 20060101AFI20240401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】成形品の外観を向上させる成形用材料を提供すること。
【解決手段】成形用材料は、樹脂と、セルロース繊維と、を含む成形用材料であって、セルロース繊維の含有量が、成形用材料の全質量に対して50質量%以上であり、樹脂において、総計したハンセン溶解度パラメーターHSPが20.0以上32.0以下であり、水素結合項δHが4.0以上15.0以下であり、且つ極性項δPが8.5以上17.0以下であり、成形用材料を適用した成形体を破断したとき、成形体の破断面の1平方mm範囲において、セルロース繊維上に樹脂が30%以上存在する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂と、セルロース繊維と、を含む成形用材料であって、
前記セルロース繊維の含有量が、前記成形用材料の全質量に対して50質量%以上であり、
前記樹脂において、総計したハンセン溶解度パラメーターHSPが20.0以上32.0以下であり、水素結合項δHが4.0以上15.0以下であり、且つ極性項δPが8.5以上17.0以下であり、
前記成形用材料を適用した成形体を破断したとき、前記成形体の破断面の1平方mm範囲において、前記セルロース繊維上に前記樹脂が30%以上存在する成形用材料。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記樹脂において、総計した前記ハンセン溶解度パラメーターHSPが20.0以上22.0以下であり、前記水素結合項δHが4.0以上6.5以下であり、且つ前記極性項δPが9.0以上15.0以下である、請求項1に記載の成形用材料。
【請求項3】
前記樹脂は、前記ハンセン溶解度パラメーターHSPが20.0以上22.0以下であり、前記水素結合項δHが4.0以上6.5以下であり、且つ前記極性項δPが9.0以上15.0以下である樹脂を1種類以上含む、請求項1に記載の成形用材料。
【請求項4】
前記樹脂は、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリ乳酸、およびポリヒドロキシアルカノエートのうちの1種類以上を含む、請求項3に記載の成形用材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形用材料に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、セルロース繊維および樹脂などを含む成形用材料が知られていた。例えば、特許文献1には、紙由来の繊維と生分解性樹脂とを含む複合材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-6142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の複合材では、成形品の外観を向上させることが難しいという課題があった。詳しくは、セルロース繊維に対する樹脂の親和性が低くなる可能性があり、成形品の表面からセルロース繊維が脱落することがあった。また、バリ取りのために成形品に研磨処理などを施す場合にも、セルロース繊維が脱落し易くなることがあった。そのため、表面の平滑性が低下して成形品の外観が損なわれるおそれがあった。すなわち、成形品の外観を向上させる成形用材料が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
成形用材料は、樹脂と、セルロース繊維と、を含む成形用材料であって、前記セルロース繊維の含有量が、前記成形用材料の全質量に対して50質量%以上であり、前記樹脂において、総計したハンセン溶解度パラメーターHSPが20.0以上32.0以下であり、水素結合項δHが4.0以上15.0以下であり、且つ極性項δPが8.5以上17.0以下であり、前記成形用材料を適用した成形体を破断したとき、前記成形体の破断面の1平方mm範囲において、前記セルロース繊維上に前記樹脂が30%以上存在する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施例に係る成形用材料の組成および評価結果などを示す表。
比較例に係る成形用材料の組成および評価結果などを示す表。
実施例の試験片における破断面のSEM観察画像。
比較例の試験片における破断面のSEM観察画像。
【発明を実施するための形態】
【0007】
1.成形用材料
本実施形態に係る成形用材料は、樹脂とセルロース繊維とを含む。成形用材料から製造される成形品は、ポリスチレンなどの代替品として、各種容器、シート、プリンターなどの事務機器や家電製品などの筐体に好適である。以下、成形用材料に含まれる各種原材料について説明する。
【0008】
1.1.樹脂
樹脂は、熱可塑性を有し、成形用材料から成形品を製造する際に、溶融してセルロース繊維同士を結着させる結着材として機能する。また、上記結着材は、セルロース繊維と共に成形品の物性を担う。樹脂は複数種類を組み合わせて適用してもよい。
【0009】
さらに、樹脂のうち比較的に極性が高いものは、セルロース繊維に対する樹脂の濡れ性を増大させる。そのため、セルロース繊維に対する樹脂の親和性が向上する。樹脂の極性は、以下に述べるハンセン溶解度パラメーターが指標となる。なお、複数の樹脂を併用する場合には、比較的に極性が近しい樹脂を用いることにより、樹脂同士の混和性を増大させて、成形品を製造する際の成形性を向上させることができる。
【0010】
樹脂において、総計したハンセン溶解度パラメーターHSPが20.0以上32.0以下であり、水素結合項δHが4.0以上15.0以下であり、且つ極性項δPが8.5以上17.0以下である。なお、ハンセン溶解度パラメーターHSP、水素結合項δH、および極性項δPの各特性値として、情報機構社の溶解性パラメーター適用事例集、および各論文などに記載の公知の数値を参照してもよい。樹脂としては、例えば、直鎖アルキル系ポリエステルおよび高極性ポリエステルなどが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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