TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024046750
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-04
出願番号2023152927
出願日2023-09-20
発明の名称最適化問題の逐次的グループ処理
出願人富士通株式会社
代理人個人,個人
主分類G06N 99/00 20190101AFI20240328BHJP(計算;計数)
要約【課題】最適化問題の逐次的グループ処理のための方法等を提供する。
【解決手段】方法は、最適化問題に関係がある特性を表す変数と、変数に対応する重みとを取得することを含んでよい。変数は、変数の一部を夫々が含むグループに分けられてよい。方法は、変数の各グループについてグループ局所場行列を取得することを更に含んでもよい。各局所場行列は、各々の変数と他の変数との間の、それらの各々の重みによって影響を及ぼされるインタラクションを示す局所場値を含んでよい。方法は準逐次的試行プロセスを実行することを含んでもよく、それは、変数に対する試行の実行を含む確率過程であってよく、各試行は、変数の状態を変更すべきかどうかを決定する。準逐次的試行プロセスは、確率過程の結果に基づいてグループ局所場行列の全てを更新することを含んでもよく、最適化問題に対する解は、結果に基づいて決定され得る。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
最適化問題に関係がある特性を夫々が表している複数の変数を取得することと、
前記変数に対応する重みを取得することであり、各々の重みは、各々の変数と前記最適化問題に関係がある1つ以上の他の変数との間の1つ以上の関係に関係がある、ことと、
前記変数を複数のグループに分けることであり、各々のグループは、前記複数の変数のうちの一部の変数を含む、ことと、
変数の各々のグループごとに各々のグループ局所場行列を取得することであり、前記各々の局所場行列は、前記各々の変数の前記各々の重みによって影響を及ぼされる前記複数の変数のうちの各変数と他の変数との間のインタラクションを夫々示している局所場値を含む、ことと、
前記複数のグループに対して準逐次的試行プロセスを実行することと、
前記準逐次的試行プロセスに基づいて前記最適化問題に対する解を決定することと
を有し、前記準逐次的試行プロセスは、
前記複数のグループの第1変数の第1グループに対応する第1重み及び第1局所場値に基づいて、前記第1グループに対して第1確率過程を実行することであり、前記第1確率過程は、前記第1グループの前記第1変数のうちの1つ以上の変数の各々の状態を変更することに関連し、前記第1確率過程は、前記第1変数のうちの1つ以上の変数に対して第1試行を実行することを含み、各々の第1試行は、各々の第1変数の各々の状態を変更すべきかどうかを決定する、ことと、
前記第1確率過程の結果に基づいて前記グループ局所場行列の全てを更新することと、
前記複数のグループの第2変数の第2グループに対応する第2重み及び第2局所場値に基づいて、前記第2グループに対して第2確率過程を実行することであり、前記第2確率過程は、前記第2グループの前記第2変数のうちの1つ以上の変数の各々の状態を変更することに関連し、前記第2確率過程は、前記第2変数のうちの1つ以上の変数に対して第2試行を実行することを含み、各々の第2試行は、各々の第2変数の各々の状態を変更すべきかどうかを決定する、ことと、
前記第2確率過程の結果に基づいて前記グループ局所場行列の全てを更新することと
を含む、
方法。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記変数に対応する前記重みを取得することは、前記最適化問題に含まれる他の変数の夫々に対する各変数の重みを含む重み行列を参照することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記重み行列は、前記最適化問題に含まれる他の変数の夫々に対する各変数の重みを含むが、各変数と他の変数の夫々との間の双方向の重みを含まない半重み行列である、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記変数は第1メモリに格納され、
前記重み行列を参照することは、前記重み行列が格納されている第2メモリにアクセスすることを含み、
前記第2メモリは前記第1メモリとは別個である、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1確率過程のために実行される前記第1試行の数は、各々の第1変数に関連した各々の温度に基づいて決定され、
前記温度は第1温度から始まり、
前記温度は、前記第1確率過程の結果に基づいて前記グループ局所場行列の全てを更新した後で、前記第1温度よりも低い第2温度に更新する、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記変数を前記複数のグループに分けることは、前記準逐次的試行プロセスを実行するよう構成されるコンピュータシステムのコンピューティングコアの数と、前記コンピューティングコアの夫々のプロセッシング能力とに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記最適化問題は、二次制約なし二値最適化(QUBO)問題である、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
複数のコンピューティングコアを夫々が含む1つ以上のプロセッサと、
ローカルメモリと、
オフチップメモリと、
命令を記憶するよう構成される1つ以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と
を有するシステムであって、
前記命令は、前記ローカルメモリによって実行されることに応答して、前記システムに、
最適化問題に関係がある特性を夫々が表している複数の変数を取得することと、
前記変数に対応する重みを取得することであり、各々の重みは、各々の変数と前記最適化問題に関係がある1つ以上の他の変数との間の1つ以上の関係に関係がある、ことと、
前記変数を複数のグループに分けることであり、各々のグループは、前記複数の変数のうちの一部の変数を含む、ことと、
変数の各々のグループごとに各々のグループ局所場行列を取得することであり、前記各々の局所場行列は、前記各々の変数の前記各々の重みによって影響を及ぼされる前記複数の変数のうちの各変数と他の変数との間のインタラクションを夫々示している局所場値を含む、ことと、
前記複数のグループに対して準逐次的試行プロセスを実行することと、
前記準逐次的試行プロセスに基づいて前記最適化問題に対する解を決定することと
を有する動作を実行させ、前記準逐次的試行プロセスは、
前記複数のグループの第1変数の第1グループに対応する第1重み及び第1局所場値に基づいて、前記第1グループに対して第1確率過程を実行することであり、前記第1確率過程は、前記第1グループの前記第1変数のうちの1つ以上の変数の各々の状態を変更することに関連し、前記第1確率過程は、前記第1変数のうちの1つ以上の変数に対して第1試行を実行することを含み、各々の第1試行は、各々の第1変数の各々の状態を変更すべきかどうかを決定する、ことと、
前記第1確率過程の結果に基づいて前記グループ局所場行列の全てを更新することと、
前記複数のグループの第2変数の第2グループに対応する第2重み及び第2局所場値に基づいて、前記第2グループに対して第2確率過程を実行することであり、前記第2確率過程は、前記第2グループの前記第2変数のうちの1つ以上の変数の各々の状態を変更することに関連し、前記第2確率過程は、前記第2変数のうちの1つ以上の変数に対して第2試行を実行することを含み、各々の第2試行は、各々の第2変数の各々の状態を変更すべきかどうかを決定する、ことと、
前記第2確率過程の結果に基づいて前記グループ局所場行列の全てを更新することと
を含む、
システム。
【請求項9】
前記変数に対応する前記重みを取得することは、前記最適化問題に含まれる他の変数の夫々に対する各変数の重みを含む重み行列を参照することを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記重み行列は、前記最適化問題に含まれる他の変数の夫々に対する各変数の重みを含むが、各変数と他の変数の夫々との間の双方向の重みを含まない半重み行列である、
請求項9に記載のシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、最適化問題の逐次的グループ処理に関係がある。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
最適化問題は、最適化問題を表す関数について最大値又は最小値を返す入力値を見つけることによって解くことができる。いくつかの最適化問題は、夫々が複数のとり得る入力値を含む複数の入力を含んでもよく、それにより、最適化問題について解く最大値又は最小値の決定は、複数の入力のうちの1つ以上を調整することを含んでもよい。コンピュータシステムは、最適化問題に対する解をより効果的かつ効率的に特定するために使用されることがある。
【0003】
本開示で請求される対象は、上述された任意の欠点を解消する実施形態又は上述された環境でしか動作しない実施形態に限られない。むしろ、この背景は、本開示で記載されるいくつかの実施形態が実施される可能性がある一つの例示的な技術分野を説明するためにのみ与えられている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の態様に従って、方法は、最適化問題に関係がある特性を表す変数と、変数に対応する重みとを取得することを含んでよい。変数は、変数の一部を夫々が含むグループに分けられてよい。方法は、変数の各グループについてグループ局所場行列(group local field matrix)を取得することを含んでもよい。各局所場行列は、各々の変数と他の変数との間の、それらの各々の重みによって影響を及ぼされるインタラクションを示す局所場値を含んでよい。方法は準逐次的試行プロセス(semi-sequential trial process)を実行することを含んでもよく、それは、変数に対する試行の実行を含む確率過程(stochastic process)であってよく、各試行は、変数の状態を変更すべきかどうかを決定する。準逐次的試行プロセスは、確率過程の結果に基づいてグループ局所場行列の全てを更新することを含んでもよく、最適化問題に対する解は、結果に基づいて決定され得る。
【0005】
実施形態の目的及び利点は、特許請求の範囲で特に指し示されている要素、特徴、及び組み合わせによって少なくとも実現及び達成されるであろう。上記の概要及び下記の詳細な説明はいずれも、請求される発明の例示であって、その限定ではないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
例示的な実施形態は、添付の図面を通して、追加の特定性及び詳細を用いて記載及び説明されるであろう。
【0007】
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、最適化問題を解くことに関係がある1つ以上の動作を実行するよう構成されるマルチコアコンピュータプロセッサアーキテクチャの例示的な環境の図である。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、最適化問題を解くための試行ステップ及び更新ステップを実行するよう構成されるマルチコアコンピュータプロセッサアーキテクチャの例示的な実施形態の図である。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、最適化問題に関連したニューロンを1つ以上のコンピューティングコアにマッピングする例示的な実施形態の図である。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、試行カーネルにおける1つ以上のニューロンの選択及び試行の例示的な実施形態の図である。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、マルチコアコンピュータプロセッサアーキテクチャの試行カーネルと更新カーネルとの間のやりとりを表す図である。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、重み行列の例示的な実施形態を表す。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、重み行列の転置を表す。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、ハイブリッド重みアクセスプロセスの例示的な実施形態を表す。
本開示の少なくとも1つの実施形態に従って、マルチコアコンピュータプロセッサアーキテクチャを使用して最適化問題に関連した動作を実行する例示的な方法のフローチャートである。
例示的なコンピューティングシステムである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
多種多様な入力変数が最適化問題に対する解を決定するよう調整される可能性があるので、最適化問題を解くことは困難である認められる場合がある。追加的に、又は代替的に、最適化問題に対する決定された解が最良の解又は高度に最適化された解を表すかどうかを結論づけることは難しい場合がある。例えば、特定の最適化問題は、その特定の最適化問題に関連したパラメータを最大化しようとすることがあるが、特定の解がパラメータのとり得る最大値をもたらすかどうか、又はパラメータの値がとり得る最大値のある閾範囲内にあるかどうかを確認することは難しい場合がある。
【0009】
コンピュータシステムは、最適化問題を解くことを支援するために使用されることがある。しかし、様々な計算手法は、コンピュータシステムによってもたらされる解が最適化問題に対する最適化された解であるかどうかを特定する際に同様の課題に直面する。例えば、特定の計算手法は、特定の最適化問題に対する特定の解を決定することができる。しかし、特定の計算手法が、特定の最適化問題の極値を表す解を決定している可能性があるので、特定の解が最適解であるかどうかの確認は難しい場合がある。追加的に、又は代替的に、最適化問題に対する最適化された解の決定が多数の動作及び計算を伴う反復的なプロセスである可能性があるので、最適化問題に関連した計算の実行には、相当な計算資源利用量が伴う場合がある。
【0010】
最適化問題の複雑性及び多変量の性質のために、最適化問題に対する解を依然としてもたらしながらコンピュータ資源利用量を減らすように、近似方法が使用されてもよい。例えば、二次制約なし二値最適化(quadratic unconstrained binary optimization)(QUBO)モデルが、バイナリ入力値(例えば、0又は1)を持った一連のノードとして特定の最適化問題を表すために使用されてもよい。しかし、QUBO問題及び他の二値最適化問題を解く現在の方法は、少数の入力変数にした対応することができず、かつ/あるいは、変数の値が増えるにつれて、二値最適化問題を解くために大量の処理時間及び計算資源を必要とする可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
乗降調査装置
17日前
個人
管理装置
1日前
個人
自動販売機
24日前
個人
リユース統合システム
1か月前
日本精機株式会社
投影装置
17日前
個人
コメント配信システム
1か月前
個人
広告提供方法
1か月前
日本精機株式会社
投影システム
18日前
個人
情報処理装置及びプログラム
1か月前
株式会社SUBARU
車両
25日前
個人
チラシ掲載位置表示システム
1か月前
個人
モノづくり知識情報システム
1か月前
小林クリエイト株式会社
RFタグ
24日前
17LIVE株式会社
サーバ
17日前
株式会社協同印刷
防災・災害マウス
1か月前
トヨタ自動車株式会社
検査装置
1日前
太陽誘電株式会社
触覚生成装置
28日前
株式会社ゼロボード
価格決定システム
16日前
株式会社カネカ
異常推定システム
1か月前
株式会社NGA
画像投稿システム
1日前
中国電力株式会社
ゲームシステム
1か月前
株式会社イトーキ
分析装置
28日前
株式会社アジラ
姿勢推定システム
15日前
株式会社フォーバル
仕訳システム
1か月前
日本電気株式会社
勤務管理装置
23日前
日本信号株式会社
自転車貸出システム
18日前
個人
ブロックチェーンと既存網との接続方法
1か月前
小林クリエイト株式会社
あて先表示システム
24日前
株式会社小野測器
移動量計測システム
8日前
個人
言語翻訳システム及びプログラム
8日前
個人
集配システムと保管システム
18日前
合同会社エリサ
発送システム
1か月前
NISSHA株式会社
指装着型コントローラー
23日前
日本信号株式会社
所持物検査装置
22日前
原田産業株式会社
衣服の注文方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
燃料購入システム
15日前
続きを見る