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公開番号2024046688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2024023430,2021109320
出願日2024-02-20,2021-06-30
発明の名称吸収性物品
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人弁理士法人小澤知的財産事務所
主分類A61F 13/49 20060101AFI20240327BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】前胴回り域の股下域側へのずれを抑制し、前胴回り域のたくれを抑制するとともに腹部を覆い続け易い吸収性物品を提供する。
【解決手段】
吸収性物品(1)は、互いに直交する前後方向(L)及び幅方向(W)と、前胴回り域(S1)と、後胴回り域(S2)と、股下域(S3)と、前胴回り域と後胴回り域とを接合するサイド接合部(60)と、吸収コア(21)と、を有する。前後方向に前胴回り域を曲げる折曲基点(71)は、前胴回り域の前端縁から前胴回り域の前後方向の全長に対する50~80%後方に位置する下腹部領域(F15)に設けられている。折曲基点と前胴回り域の前端縁を前後方向に二等分した領域のうちウエスト開口側に位置する第1領域(F11)の自然状態の幅方向の長さは、二等分した領域のうち股下側に位置する第2領域(F12)の自然状態の幅方向の長さよりも長い。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
互いに直交する前後方向及び幅方向と、
前胴回り域と、
後胴回り域と、
前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に配置された股下域と、
前記前胴回り域と前記後胴回り域とを接合するサイド接合部と、
少なくとも前記股下域に設けられた吸収コアと、を有する吸収性物品であって、
前記前後方向に前記前胴回り域を曲げる折曲基点は、前記前胴回り域の前端縁から前記前胴回り域の前記前後方向の全長に対する50~80%後方に位置する下腹部領域に設けられており、
前記折曲基点と前記前胴回り域の前端縁を前記前後方向に二等分した領域のうちウエスト開口側に位置する第1領域の自然状態の前記幅方向の長さは、前記二等分した領域のうち股下側に位置する第2領域の自然状態の前記幅方向の長さよりも長い、吸収性物品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記吸収性物品の自然状態において前記前胴回り域の前記幅方向の長さが最も短い幅狭部分は、前記下腹部領域に設けられている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記幅狭部分は、前記折曲基点と前記前後方向に離間して配置されている、請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記幅狭部分は、前記折曲基点よりもウエスト開口側に位置する、請求項3に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記折曲基点と前記前胴回り域の後端縁との間に延びる第3領域の自然状態の前記幅方向の長さは、前記第2領域の自然状態の前記幅方向の長さよりも長い、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記第3領域は、前記第3領域を前記前後方向に二等分し、かつウエスト開口側に位置する第3前領域と、前記第3領域を前記前後方向に二等分し、かつ股下側に位置する第3後領域と、を有し、
前記第3前領域の自然状態の前記幅方向の長さは、前記第3後領域の自然状態の前記幅方向の長さよりも短い、請求項5に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記折曲基点は、前記吸収コアの前端縁によって構成されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記前胴回り域には、前記一対のサイド接合部間を跨がって連続しない非連続弾性部材が配置されており、
前記折曲基点よりもウエスト開口側の前記非連続弾性部材の本数は、前記折曲基点よりも股下側の前記非連続弾性部材の本数よりも少ない、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記前胴回り域を前記前後方向に10等分した領域において最も前記幅方向の収縮力が高い高収縮領域を有し、
前記折曲基点は、前記高収縮領域に設けられている、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記前胴回り域を前記前後方向に10等分した領域のうち前記高収縮領域よりもウエスト開口側に位置する領域において前記幅方向の収縮力を比較すると、ウエスト開口側に位置する領域の収縮力が股下側に位置する領域の収縮力よりも低い、請求項9に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツ型の吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、パンツ型の使い捨ておむつのような吸収性物品が知られている。特許文献1に記載された吸収性物品は、着用者の胴回りに配置される胴回り域を複数のゾーンに分け、ゾーン毎に応力を異ならせ、身体の形状に合うように胴回り域を配置することを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-525487号公報
【発明の概要】
【0004】
しかし、従来の吸収性物品は、以下の問題点があった。
着用時、特に長時間吸収性物品を使用していると、脚の上下の動き等に起因して吸収性物品の前胴回り域が股下域側に移動してしまうことがあった。より詳細には、脚を上下に動かす際の身体の変形基点は、下腹部の凹みとなる。着用者が脚を上下に動かすと、下腹部の凹みよりも股下側の領域が動き易く、当該脚の動きに伴って吸収コアが股下側に移動し易い。また、着用者が脚によって股下域の吸収コアを挟んだ状態で脚を上下に動かすことによっても、吸収コアが前後方向に繰り返し移動することがある。吸収コアの移動に起因して、吸収性物品の股下域が膨らんだり、吸収性物品の前胴回り域が過度にたくれたりする。その結果、母親等の装着補助者は、装着過程でずれやすい吸収性物品である心証や、長時間の使用に適しない吸収性物品である心証を得ることがあった。
【0005】
また、乳幼児等、腹部が膨らんだ体型の着用者においては、下腹部の凹みよりもウエスト開口側の膨らみを覆う胴回り寸法が短いと、膨らみを覆う領域が胴回り寸法の短い下腹部の凹みに向かって移動する。よって、腹部の膨らみを吸収性物品によって覆い続けることができないことがある。
【0006】
そこで、前胴回り域の股下域側へのずれを抑制し、前胴回り域のたくれを抑制するとともに腹部を覆い続け易い吸収性物品が望まれる。
【0007】
一態様に係る吸収性物品は、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に配置された股下域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域とを接合するサイド接合部と、少なくとも前記股下域に設けられた吸収コアと、を有する。前記前後方向に前記前胴回り域を曲げる折曲基点は、前記前胴回り域の前端縁から前記前胴回り域の前記前後方向の全長に対する50~80%後方に位置する下腹部領域に設けられている。前記折曲基点と前記前胴回り域の前端縁を前記前後方向に二等分した領域のうちウエスト開口側に位置する第1領域の自然状態の前記幅方向の長さは、前記二等分した領域のうち股下側に位置する第2領域の自然状態の前記幅方向の長さよりも長い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係る吸収性物品の模式正面図である。
図2は、本実施形態に係る吸収性物品の模式平面図である。
図3は、図2に示すA-A線に沿った断面図である。
図4は、吸収性物品が着用者に装着された状態を模式的に示した図である。
図5は、2つ折りされた吸収性物品の模式的側面図である。
【0009】
(1)実施形態の概要
一態様に係る吸収性物品は、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に配置された股下域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域とを接合するサイド接合部と、少なくとも前記股下域に設けられた吸収コアと、を有する。前記前後方向に前記前胴回り域を曲げる折曲基点は、前記前胴回り域の前端縁から前記前胴回り域の前記前後方向の全長に対する50~80%後方に位置する下腹部領域に設けられている。前記折曲基点と前記前胴回り域の前端縁を前記前後方向に二等分した領域のうちウエスト開口側に位置する第1領域の自然状態の前記幅方向の長さは、前記二等分した領域のうち股下側に位置する第2領域の自然状態の前記幅方向の長さよりも長い。下腹部領域は、前胴回り域の前端縁から前記前胴回り域の前記前後方向の全長に対する50~80%後方に配置されており、下腹部の凹みに対向して配置される。下腹部領域に折曲基点が設けられていることにより、脚の動きによる変形を分断し、当該脚の動きによる変形よって前胴回り域全体がずれることを抑制できる。また、折曲基点で変形することで下腹部の凹みに前胴回り域がフィットし、また、折曲基点よりもウエスト開口側に向かって前胴回り域の胴回り寸法が長いため、前胴回り域全体が身体の外形に沿う形状となる。よって、前胴回り域のたくれを抑制するとともに腹部を覆い続け易くなる。装着過程でずれやすい吸収性物品である心証や、長時間の使用に適しない吸収性物品である心証を装着補助者に与え難く、長時間の使用に対しても安心感を付与できる。
【0010】
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品の自然状態において前記前胴回り域の前記幅方向の長さが最も短い幅狭部分は、前記下腹部領域に設けられている。着用者の下腹部の凹みの胴回り寸法は、腹側において比較的短い。本態様によれば、下腹部の凹みに幅狭部分が配置されるため、身体の形状に前胴回り域がより沿いやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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