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公開番号2024046597
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2023116168
出願日2023-07-14
発明の名称R-T-B系焼結磁石の製造方法およびR-T-B系焼結磁石
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 41/02 20060101AFI20240327BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】焼結密度が高いR-T-B系焼結磁石の製造方法を提供する。
【解決手段】R2T14B化合物を含む主相21と、複数の主相の間に存在し、R-Cl-O相29、R-Cl-O-B相23、Rリッチ相25、Bリッチ相27を含む粒界相と、を含むR-T-B系焼結磁石の製造方法は、希土類金属元素と、遷移金属元素と、ホウ素と、金属ハロゲン化物と、を含む組成物を、金属ハロゲン化物の融点以上の熱処理温度で温度熱処理して合金粉末を得る工程と、非プロトン性溶媒を含み、かつ、金属ハロゲン化物を溶解させる洗浄液を用いて合金粉末を洗浄する工程と、合金粉末を成形して成形体を得る工程と、成形体を焼結して焼結体を得る工程と、を含む。前記金属ハロゲン化物は、アルカリ金属元素のハロゲン化物、アルカリ土類金属元素のハロゲン化物および希土類金属元素のハロゲン化物から選択される少なくとも一種である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
組成物を熱処理して合金粉末を得る工程と、
洗浄液を用いて前記合金粉末を洗浄する工程と、
前記合金粉末を成形して成形体を得る工程と、
前記成形体を焼結して焼結体を得る工程と、
を含むR-T-B系焼結磁石の製造方法であって、
前記組成物は、希土類金属元素と、遷移金属元素と、ホウ素と、金属ハロゲン化物と、を含み、
前記金属ハロゲン化物がアルカリ金属元素のハロゲン化物、アルカリ土類金属元素のハロゲン化物、および、前記希土類金属元素のハロゲン化物から選択される少なくとも一種であり、
前記熱処理における熱処理温度が前記金属ハロゲン化物の融点以上の温度であり、
前記洗浄液が非プロトン性溶媒を含み、かつ、前記金属ハロゲン化物を溶解させることができる洗浄液であるR-T-B系焼結磁石の製造方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記非プロトン性溶媒がDMF、NMP、THFおよびDMSOから選択される少なくとも一種を含む請求項1に記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
【請求項3】
希土類金属元素と、遷移金属元素と、ホウ素と、を含むR-T-B系焼結磁石であって、

2

14
B化合物を含む主相と、複数の主相の間に存在する粒界相と、を含み、R-Cl-O相およびR-Cl-O-B相から選択される1種以上を含むR-T-B系焼結磁石。
【請求項4】
前記R-Cl-O-B相を含む請求項3に記載のR-T-B系焼結磁石。
【請求項5】
塩素を0.02質量%以上0.70質量%以下含む請求項3に記載のR-T-B系焼結磁石。
【請求項6】
リチウムを0.05質量%以上0.90質量%以下含む請求項3に記載のR-T-B系焼結磁石。
【請求項7】
前記主相が前記R-Cl-O相および前記R-Cl-O-B相から選択される1種以上を含む請求項3~6のいずれかに記載のR-T-B系焼結磁石。
【請求項8】
前記粒界相が前記R-Cl-O-B相を含む請求項3~6のいずれかに記載のR-T-B系焼結磁石。
【請求項9】
原子数割合で前記R-Cl-O-B相における希土類金属元素の合計含有割合を[R]
b1
、塩素の含有割合を[Cl]
b1
として、
0.200≦[Cl]
b1
/[R]
b1
≦2.00である請求項8に記載のR-T-B系焼結磁石。
【請求項10】
原子数割合で前記R-Cl-O-B相におけるホウ素の含有割合を[B]
b1
として、
10at%≦[B]
b1
≦20at%である請求項8に記載のR-T-B系焼結磁石。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、R-T-B系焼結磁石の製造方法およびR-T-B系焼結磁石に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
R-T-B系焼結磁石の作製に用いられる合金粉末を作製する方法として、ストリップキャスティング等の鋳造法を用いて合金を鋳造したのちにジェットミリングなどの粉砕法で粉砕する方法が知られている。しかし、この方法では、得られる合金粉末の粒子径を小さくすることには限界がある。具体的には、得られる合金粉末の粒子径を約1μm以下にすることが困難である。R-T-B系焼結磁石の作製に用いられる合金粉末の粒子径が小さいほど、R-T-B系焼結磁石の磁気特性、特に保磁力が向上しやすくなるため、粉砕法に替わる製造方法が求められている。
【0003】
特許文献1には、Ca還元拡散法を用いることにより粉砕法を用いずに平均粒子径が1~10μmの合金粉末を得る方法が記載されている。しかし、Ca還元拡散法を用いる場合には洗浄時にプロトン性溶媒である水または弱酸を用いる必要がある。その際に粒子の表面に酸化層が形成される。酸化層が多く形成された合金粉末を用いる場合には焼結が進行しにくい。そのため、Ca還元拡散法を用いて得られる合金粉末を焼結しても高密度な焼結体が得られにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭59-219404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の例示的な実施形態の目的は、焼結密度が高いR-T-B系焼結磁石の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の例示的な実施形態のR-T-B系焼結磁石の製造方法は、
組成物を熱処理して合金粉末を得る工程と、
洗浄液を用いて前記合金粉末を洗浄する工程と、
前記合金粉末を成形して成形体を得る工程と、
前記成形体を焼結して焼結体を得る工程と、
を含むR-T-B系焼結磁石の製造方法であって、
前記組成物は、希土類金属元素と、遷移金属元素と、ホウ素と、金属ハロゲン化物と、を含み、
前記金属ハロゲン化物がアルカリ金属元素のハロゲン化物、アルカリ土類金属元素のハロゲン化物、および、前記希土類金属元素のハロゲン化物から選択される少なくとも一種であり、
前記熱処理における熱処理温度が前記金属ハロゲン化物の融点以上の温度であり、
前記洗浄液が非プロトン性溶媒を含み、かつ、前記金属ハロゲン化物を溶解させることができる洗浄液である。
【0007】
前記非プロトン性溶媒がDMF、NMP、THFおよびDMSOから選択される少なくとも一種を含んでもよい。
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の例示的な実施形態のR-T-B系焼結磁石は、希土類金属元素と、遷移金属元素と、ホウ素と、を含むR-T-B系焼結磁石であって、

2

14
B化合物を含む主相と、複数の主相の間に存在する粒界相と、を含み、R-Cl-O相およびR-Cl-O-B相から選択される1種以上を含む。
【0009】
前記R-T-B系焼結磁石が前記R-Cl-O-B相を含んでもよい。
【0010】
前記R-T-B系焼結磁石が塩素を0.02質量%以上0.70質量%以下含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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