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公開番号2024045961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151073
出願日2022-09-22
発明の名称漏電引外し装置および漏電遮断器
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類H01H 83/02 20060101AFI20240327BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】引外しコイルのサイズを大きくすることなく、幅広い電源電圧に対応可能な漏電引外し装置を得ること。
【解決手段】漏電引外し装置60は、引外しコイルと、引外し機構4cと、を有する引外し装置4と、交流電路1の漏電を検出して引外し装置4の引外しコイルを通電する漏電検出部と、を備える。引外しコイルは、第1コイル4aと、第1コイル4aに直列接続され、第1コイル4aより線径が小さな第2コイル4bと、を備える。漏電引外し装置60は、接点56aを有するリレー56と、交流電路1の電圧を検出し、検出された電圧が第1電圧より大きいときは接点56aを開路して第1コイル4aおよび第2コイル4bを通電可能とし、検出された電圧が第1電圧より小さいときは接点56aを閉路して第1コイル4aを通電可能とするリレー駆動回路と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
交流電路を開閉する開閉接点を駆動する漏電遮断器をトリップさせる漏電引外し装置であって、
前記交流電路に接続される引外しコイルと、前記引外しコイルの通電により前記開閉接点を開路する引外し機構と、を有する引外し装置と、
前記交流電路の漏電を検出して前記引外し装置の前記引外しコイルを通電する漏電検出部と、
を備え、
前記引外しコイルは、第1コイルと、前記第1コイルに直列接続され、前記第1コイルより線径が小さな第2コイルと、を備え、
前記第2コイルに並列接続された接点を有するリレーと、
前記交流電路の電圧を検出し、検出された電圧が第1電圧より大きいときは前記接点を開路して前記第1コイルおよび前記第2コイルを通電可能とし、検出された電圧が前記第1電圧より小さいときは前記接点を閉路して前記第1コイルを通電可能とするリレー駆動回路と、
を備えることを特徴とする漏電引外し装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記リレー駆動回路は、
前記交流電路の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
前記整流回路の出力電圧を平滑化する平滑回路と、
前記平滑回路の出力電圧を降圧する降圧回路と、
前記平滑回路の出力電圧を分圧した分圧電圧が、前記降圧回路の出力電圧によって決定される前記第1電圧より大きいときは前記接点を開路して前記第1コイルおよび前記第2コイルを通電可能とし、前記分圧電圧が前記第1電圧より小さいときは前記接点を閉路して前記第1コイルを通電可能とする電圧検出回路と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の漏電引外し装置。
【請求項3】
前記電圧検出回路は、シュミットトリガ回路
を備えることを特徴とする請求項2に記載の漏電引外し装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一つに記載の漏電引外し装置と、
前記開閉接点と、
前記引外し機構の動作によって前記開閉接点を開閉駆動する開閉機構部と、
を備えることを特徴とする漏電遮断器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電路に設けられた開閉接点を開路するための引外しコイルを有する漏電引外し装置および漏電遮断器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
漏電遮断器においては、交流電路に設けられた開閉接点と、開閉接点を開閉する開閉機構部と、交流電路の漏電を検出する漏電検出回路と、漏電が検出された場合、開閉機構部を作動させて開閉接点を開路にして漏電遮断器をトリップさせる引外し装置と、を備える。引外し装置は、開閉機構部を作動させる電磁ソレノイドを構成する引外しコイルを有する(例えば、特許文献1)。引外しコイルには、交流電路の電圧がそのまま、直接印加されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-6201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
漏電遮断器において、引外しコイルに交流電路の電圧がそのまま印加される場合、幅広い電源電圧への対応が困難となる。例えば、定格電源電圧が230Vの場合でも、製品規格により50Vでの動作要求があったり、交流電路の誤接続を考慮し440V時にも破損を防止する必要がある。また、電源電圧が低い時は、引外しコイルの電磁力が小さくなるため、必要な引外し荷重が大きい場合は不動作となる。電源電圧が高い時は、電流が大きくなるため、引外しコイルの焼損、電子部品の破損の原因となる。これらの対策として引外しコイルの巻数を増加させる方法があるが、引外しコイルのサイズが大きくなるため、採用が難しい。引外しコイルの線径を変更した場合、上記の問題がトレードオフの関係となるため、幅広い電源電圧だと性能を満足できない。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、引外しコイルのサイズを大きくすることなく、幅広い電源電圧に対応可能な漏電引外し装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の漏電引外し装置は、交流電路を開閉する開閉接点を駆動する漏電遮断器をトリップさせる。漏電引外し装置は、交流電路に接続される引外しコイルと、引外しコイルの通電により開閉接点を開路する引外し機構と、を有する引外し装置と、交流電路の漏電を検出して引外し装置の引外しコイルを通電する漏電検出部と、を備える。引外しコイルは、第1コイルと、第1コイルに直列接続され、第1コイルより線径が小さな第2コイルと、を備える。漏電引外し装置は、第2コイルに並列接続された接点を有するリレーと、交流電路の電圧を検出し、検出された電圧が第1電圧より大きいときは接点を開路して第1コイルおよび第2コイルを通電可能とし、検出された電圧が第1電圧より小さいときは接点を閉路して第1コイルを通電可能とするリレー駆動回路と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の漏電引外し装置によれば、引外しコイルのサイズを大きくすることなく、幅広い電源電圧に対応可能である、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1にかかる漏電遮断器の構成例を示す回路図
実施の形態1にかかる漏電遮断器に用いられる降圧回路の第1構成例を示す回路図
実施の形態1にかかる漏電遮断器に用いられる降圧回路の第2構成例を示す回路図
実施の形態1にかかる漏電遮断器に用いられる電圧検出回路の構成例を示す回路図
実施の形態1にかかる漏電遮断器の構成例を示す回路図
実施の形態2にかかる漏電遮断器の構成例を示す回路図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、実施の形態にかかる漏電引外し装置および漏電遮断器を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる漏電遮断器の構成例を示す回路図である。図1において、漏電遮断器100は、開閉接点2と、開閉機構部70と、漏電引外し装置60と、を有する。開閉接点2は、電源装置と負荷装置との間の交流電路1の開閉を行う。開閉機構部70は、開閉接点2を開閉駆動する機構を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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