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公開番号2024045365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2024012921,2020516759
出願日2024-01-31,2020-03-02
発明の名称積層ポリエステルフィルム
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類C08J 7/043 20200101AFI20240326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】透明性が高く、ブロッキング耐性を有し、ハードコート層への密着性、UVインキへの密着性に優れた積層ポリエステルフィルムを提供すること。
【解決手段】ポリエステルフィルム基材の少なくとも一方の面に塗布層を有する積層ポリエステルフィルムであって、前記塗布層が、ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂、架橋剤、ポリエステル樹脂及び粒子を含有する組成物が硬化されて形成されており、
前記架橋剤が3官能以上のブロックイソシアネート基を有する化合物であり、
更に、前記ブロックイソシアネートのNCO当量が100以上500以下である、
積層ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステルフィルム基材の少なくとも一方の面に塗布層を有する積層ポリエステルフィルムであって、
前記塗布層が、ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂、架橋剤
、ポ
リエステル樹脂
及び粒子
を含有する組成物が硬化されて形成されており、
前記架橋剤が3官能以上のブロックイソシアネート基を有する化合物であり、
更に、前記ブロックイソシアネートのNCO当量が100以上500以下である、
積層ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記ブロックイソシアネートのブロック剤の沸点が150℃以上300℃以下である請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂が、ポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分が合成、重合されてなり、前記合成、重合する際のポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分の質量比(ポリカーボネートポリオール成分の質量/ポリイソシアネート成分の質量)がは0.5~3である請求項

に記載の積層ポリエステルフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層ポリエステルフィルムに関する。更に詳しくは、光学用、包装用、ラベル用などあらゆる分野に最適な易接着性の塗布層を有する積層ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
熱可塑性樹脂フィルム、中でもポリエステルフィルムは、機械的性質、電気的性質、寸法安定性、透明性、耐薬品性などに優れた性質を有することから磁気記録材料、包装材料、太陽電池用途、フラットディスプレイ等に用いられる反射防止フィルム、拡散シート、プリズムシート等の光学フィルム、ラベル印刷用フィルムなど幅広く使用されている。しかし、これらの用途においてポリエステルフィルム上に他の材料を塗布積層する場合に、使用される材料によっては接着性が悪いという欠点がある。
【0003】
そこで、ポリエステルフィルムの表面に接着性を付与する方法の一つとして、ポリエステルフィルムの表面に各種樹脂を塗布し、易接着性能を持つ塗布層を設ける方法が知られている。
【0004】
従来、共重合ポリエステル樹脂とウレタン樹脂を含有する塗布液や、共重合ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂及びイソシアネート化合物を含有する塗布液などを塗布層に用いることによりハードコート加工,プリズムレンズ加工などに易接着性を与える技術が知られていた(特許文献1、2)。しかし、かかる従来技術はブロッキング耐性が優れず、ラベル印刷に用いられるUVインキ(紫外線硬化型インキ)への密着性が不十分という問題点があった。
【0005】
また、ウレタン樹脂とブロックイソシアネートを塗布層に用いることにより、特に太陽電池用フロントシート製造時に用いられるハードコート加工に易接着性を与える技術も知られていた(特許文献3)。しかし、かかる従来技術は透明性が低いという問題点があった。
一方、アクリル共重合体とオキサゾリン基を有する重合体を塗布層に用いることにより、ラベル加工に易接着性を与える技術が知られていた。(特許文献4)。しかし、かかる従来技術はハードコート層への密着性が不十分という問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-229355号公報
特開2004-35761号公報
特開2016-015491号公報
特開2004-082369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、透明性が高く、ブロッキング耐性を有し、ハードコート層への密着性、UVインキへの密着性に優れた積層ポリエステルフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく、上記問題の原因等について検討する過程において、ポリエステルフィルム基材の少なくとも一方の面に塗布層を有しており、前記塗布層が架橋剤、ポリエステル樹脂及び、ポリカーボネート構造と分岐構造を有するウレタン樹脂を含有する組成物が硬化されてなる場合に本発明の課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
即ち、本発明は、以下の構成よりなる。
1. ポリエステルフィルム基材の少なくとも一方の面に塗布層を有する積層ポリエステルフィルムであって、前記塗布層が、ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂、架橋剤、及びポリエステル樹脂を含有する組成物が硬化されて形成されている積層ポリエステルフィルム。
2. 前記架橋剤が3官能以上のブロックイソシアネート基を有する化合物である上記第1に記載の積層ポリエステルフィルム。
3. 前記ポリカーボネート構造を有し且つ分岐構造を有するウレタン樹脂が、ポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分が合成、重合されてなり、前記合成、重合する際のポリカーボネートポリオール成分とポリイソシアネート成分の質量比(ポリカーボネートポリオール成分の質量/ポリイソシアネート成分の質量)がは0.5~3である上記第1又は第2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明の積層ポリエステルフィルムは、透明性が高く、ブロッキング耐性を有し、ハードコート層への密着性、UVインキへの密着性に優れる。特に、低線量加工時のUVインキ密着性に優れる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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