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公開番号2024041392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146182
出願日2022-09-14
発明の名称電子制御装置
出願人日立Astemo株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 21/55 20130101AFI20240319BHJP(計算;計数)
要約【課題】電子制御装置におけるメッセージ認証処理で認証エラーが発生した際に、認証エラーが生じた異常の原因を判別できるようにする。
【解決手段】他の電子制御装置と通信可能に構成された電子制御装置が、他の電子制御装置から、メッセージ、当該他の電子制御装置においてメッセージが送信されるごとに前回の値と異なる値が所定規則に基づいて格納される送信識別情報、及び、当該他の電子制御装置において当該メッセージに基づいて生成された第1認証情報を含んだ情報を受信する通信部を備える。また、当該電子制御装置は、受信したメッセージに基づいて第2認証情報を生成して、受信した第1認証情報と生成した第2認証情報とを照合し、第1認証情報と第2認証情報との照合結果が不整合であり、且つ、受信した送信識別情報の値が固着状態であるときに、他の電子制御装置に異常が発生していると判別する判別部とを備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
他の電子制御装置と通信可能に構成された電子制御装置であって、
前記他の電子制御装置から、メッセージ、当該他の電子制御装置においてメッセージが送信されるごとに前回の値と異なる値が所定規則に基づいて格納される送信識別情報、及び、当該他の電子制御装置において当該メッセージに基づいて生成された第1認証情報を含んだ情報を受信する通信部と、
受信した前記メッセージに基づいて第2認証情報を生成して、受信した前記第1認証情報と生成した前記第2認証情報とを照合し、前記第1認証情報と前記第2認証情報との照合結果が不整合であり、且つ、受信した前記送信識別情報の値が固着状態であるときに、前記他の電子制御装置に異常が発生していると判別する判別部と
を備える、電子制御装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第1認証情報と前記第2認証情報との照合結果が不整合であることを示す値が所定規則に基づいて格納される認証異常識別情報と、
前記送信識別情報の値が固着状態であることを示す値が所定規則に基づいて格納される固着識別情報と
が記憶される記憶部をさらに備え、
前記判別部が前記他の電子制御装置に異常が発生していると判別するのは、前記認証異常識別情報の値と前記固着識別情報の値とが対応関係にある場合である、請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記判別部は、前記第1認証情報と前記第2認証情報との照合結果が不整合であり、且つ、受信した前記送信識別情報の値が固着状態でないときに、前記他の電子制御装置になりすまして送信された不正メッセージを受信したものと判別する、請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記第1認証情報と前記第2認証情報との照合結果が不整合であることを示す値が所定規則に基づいて格納される認証異常識別情報と、
前記送信識別情報の値が固着状態であることを示す値が所定規則に基づいて格納される固着識別情報と
が記憶される記憶部をさらに備え、
前記判別部が前記他の電子制御装置になりすまして送信された不正メッセージを受信したものと判別するのは、前記認証異常識別情報の値と前記固着識別情報の値とが対応関係にない場合である、請求項3に記載の電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される電子制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両の電子制御化に伴い、車載ネットワークが不正なサイバー攻撃を受けるリスクが高まっている。サイバー攻撃から車載ネットワークを守る技術として、メッセージ認証がある。この技術では、電子制御装置間において通信されているメッセージにメッセージ認証コード(Message Authentication Code:MAC)を付与して暗号化通信を行い、当該認証コードの整合性に基づいて、メッセージが正常に送信されたものかを認証する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-114907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、車載ネットワークがサイバー攻撃を受けた場合、攻撃を受けた電子制御装置におけるメッセージ認証処理において認証エラーが発生する。しかし、かかるメッセージ認証処理では、通信相手側の電子制御装置の異常が原因で認証エラーが発生する場合もある。この場合、異常の原因がサイバー攻撃によるのか通信相手側の電子制御装置の異常によるのかを判別することが難しい。
【0005】
そこで、本発明の1つの態様では、電子制御装置におけるメッセージ認証処理で認証エラーが発生した際に、認証エラーが生じた異常の原因を判別できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの態様では、他の電子制御装置と通信可能に構成された電子制御装置が、前記他の電子制御装置から、メッセージ、当該他の電子制御装置においてメッセージが送信されるごとに前回の値と異なる値が所定規則に基づいて格納される送信識別情報、及び、当該他の電子制御装置において当該メッセージに基づいて生成された第1認証情報を含んだ情報を受信する通信部と、受信した前記メッセージに基づいて第2認証情報を生成して、受信した前記第1認証情報と生成した前記第2認証情報とを照合し、前記第1認証情報と前記第2認証情報との照合結果が不整合であり、且つ、受信した前記送信識別情報の値が固着状態であるときに、前記他の電子制御装置に異常が発生していると判別する判別部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の1つの態様によれば、電子制御装置におけるメッセージ認証処理で認証エラーが発生した際に、認証エラーが生じた異常の原因を判別できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
制御システムの構成の一例を示す図である。
故障コードの登録及び読み出しの仕組みの一例を示す図である。
CAN通信によりメッセージを受信するソフトウェアプログラムの機能構成の一例を示す図である。
メッセージ認証コードを用いたメッセージ認証機能の仕組みを示す図である。
メッセージの構造及びカウンタの一例を示す図である。
メッセージ認証に基づく異常判別処理の一例を示す図である。
故障コードが登録される不揮発性メモリの領域の一例を示す図である。
メッセージの構造及びカウンタの一例を示す図である。
メッセージのメッセージカウンタ値と固着カウンタの値の対応関係の一例について説明する図である。
メッセージ認証に基づく異常判別処理の一例を示す図である。
異常判別処理の具体例のパターンを示す図である。
メッセージ認証に基づく異常判別処理の一例を示す図である。
故障コードが登録される不揮発性メモリの領域の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書に記載する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、異なる実施形態やその変形例は、適宜組み合わせることも可能である。
【0010】
[第1実施形態]
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る制御システム1の一例を示す。制御システム1は、ECU(Electronic Control Unit)10及びECU20を備える。
ECU10及びECU20は、自動車等の車両に搭載され、車両の走行等に関連する各種装置の制御を行う。制御システム1は、例えば、制御対象の車載装置の種類により、エンジン制御等のパワートレイン制御系、電動パワーステアリング、ブレーキ制御等の車両制御系、エアバッグや周辺監視等のボディ制御系、ナビゲーションシステムや衛星測位システム(例えば、GPS(Global Positioning System))等の情報系に分類され得る。ECU10及びECU20は、CAN(Controller Area Network)プロトコルを用いて信号を送受信するネットワーク50に接続されている。ネットワーク50は、2線式通信を構成するCAN_H50A及びCAN_L50Bのバスで構成されている。なお、通信方式はCANに限定されるものではなく、例えば、LIN(Local Interconnect Network)、Ethernet(登録商標)、FlexRay等の任意の通信方法を用いることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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