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公開番号2024039023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2023200361,2023516101
出願日2023-11-28,2022-05-31
発明の名称二酸化炭素回収装置、空調換気システム及び二酸化炭素回収方法
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B01D 53/08 20060101AFI20240313BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】より低い圧力を有するガスにも適用可能であり、かつ、より小型化され得る二酸化炭素回収装置、及び該装置を備える空調換気システムを提供する。
【解決手段】二酸化炭素回収装置(1)は、貯蔵部(10)と、回収部(30)と、吸着部(20)とを備える。吸着部(20)の内部に吸着空間(25)が形成されている。吸着部(20)に、二酸化炭素を含むガス(43)が吸着空間(25)に流入する流入口(26)が設けられている。吸着剤(40)の自重で、貯蔵部(10)から回収部(30)に向かって吸着空間(25)を落下する。ガス(43)は、流入口(26)を通して、吸着剤(40)の落下方向と交差する方向に吸着空間(25)に導入される。吸着剤(40)は、吸着空間(25)において、ガス(43)に含まれる二酸化炭素を吸着する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
吸着剤を収容する貯蔵部と、
前記吸着剤を回収する回収部と、
吸着部とを備え、
前記吸着部の内部に吸着空間が形成されており、
前記吸着部に、二酸化炭素を含むガスが前記吸着空間に流入する流入口が設けられており、
前記吸着部は、前記貯蔵部と前記回収部との間に配置されており、
前記吸着剤は、前記吸着剤の自重で、前記貯蔵部から前記回収部に向かって前記吸着空間を落下し、
前記ガスは、前記流入口を通して、前記吸着剤の落下方向と交差する方向に前記吸着空間に導入され、
前記吸着剤は、前記吸着空間において、前記ガスに含まれる前記二酸化炭素を吸着する、二酸化炭素回収装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記貯蔵部は、前記吸着部の上方に配置されており、
前記回収部は、前記吸着部の下方に配置されている、請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項3】
前記貯蔵部は、貯蔵本体と、第1弁とを含み、
前記貯蔵本体の内部に、前記吸着剤が貯蔵される貯蔵空間が形成されており、
前記貯蔵本体に、第1開口が設けられており、
前記第1開口は、前記貯蔵空間と前記吸着空間とに連通しており、
前記第1弁は、前記第1開口を開閉する、請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項4】
前記第1弁が前記第1開口を開放するときに、前記第1弁は前記流入口の一部を閉塞する、請求項3に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項5】
前記吸着部は、第1壁と、前記第1壁に接続されている第2壁とを含み、
前記第1壁と前記第2壁とは、前記吸着空間の一部を規定しており、
前記第1壁は、前記第2壁よりも広い幅を有しており、
前記流入口は、前記第1壁に設けられている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項6】
前記流入口の幅は、前記第1壁の幅の60%以上100%以下である、請求項5に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項7】
前記吸着部は、前記流入口の上方に設けられている庇を含む、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項8】
前記吸着部は、前記ガスを通すが前記吸着剤を通さない網を含み、
前記吸着部に、前記ガスが前記吸着空間から流出する流出口が設けられており、
前記網は、前記流出口を覆っている、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項9】
前記吸着空間内に配置されており、かつ、水平面に対して傾斜している少なくとも一つの傾斜板をさらに備え、
前記吸着剤は、前記吸着剤の自重で、前記少なくとも一つの傾斜板上を転がる、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収装置。
【請求項10】
前記少なくとも一つの傾斜板は、前記吸着部に固定されている第1端と、前記第1端とは反対側の第2端とを含み、
前記第1端と前記貯蔵部との間の第1距離は、前記第2端と前記貯蔵部との間の第2距離より小さい、請求項9に記載の二酸化炭素回収装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二酸化炭素回収装置、空調換気システム及び二酸化炭素回収方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
特表2014-516785号公報(特許文献1)は、ガスに含まれる二酸化炭素を除去するリアクタを開示している。具体的には、ガスに含まれる二酸化炭素をマイクロビーズに吸着させることによって、ガスから二酸化炭素を除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2014-516785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたリアクタでは、ガスの流れ方向は、マイクロビーズの落下方向と正反対である。そのため、ガスがマイクロビーズから受ける流れ抵抗が大きい。リアクタ内にガスを流すために、リアクタに流入するガスの圧力を増加させる、または、ガスの流れ方向に垂直なリアクタの断面のサイズを増加させる必要がある。しかし、リアクタに流入するガスの圧力を増加させると、特許文献1のリアクタは、発電所などから排出される蒸気のような高い圧力を有するガスに対してのみ適用可能である。また、リアクタのサイズを増加させると、特許文献1のリアクタを設置するために広い土地が必要になる。
【0005】
本開示は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、本開示の第一の局面の目的は、より低い圧力を有するガスにも適用可能であり、かつ、より小型化され得る二酸化炭素回収装置及び空調換気システムを提供することである。本開示の第二の局面の目的は、より低い圧力を有するガスにも適用可能であり、かつ、二酸化炭素回収装置を小型化することができる二酸化炭素回収方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の二酸化炭素回収装置は、吸着剤を収容する貯蔵部と、吸着剤を回収する回収部と、吸着部とを備える。吸着部の内部に吸着空間が形成されている。吸着部に、二酸化炭素を含むガスが吸着空間に流入する流入口が設けられている。吸着部は、貯蔵部と回収部との間に配置されている。吸着剤は、吸着剤の自重で、貯蔵部から回収部に向かって吸着空間を落下する。ガスは、流入口を通して、吸着剤の落下方向と交差する方向に吸着空間に導入される。吸着剤は、吸着空間において、ガスに含まれる二酸化炭素を吸着する。
【0007】
本開示の空調換気システムは、本開示の二酸化炭素回収装置を備える。
本開示の二酸化炭素回収方法は、吸着部の吸着空間において吸着剤を吸着剤の自重で落下させて、二酸化炭素を含むガスに吸着剤を接触させることにより、ガスに含まれる二酸化炭素を吸着剤に吸着させることを備える。ガスは、吸着剤の落下方向と交差する方向に吸着空間に導入される。本開示の二酸化炭素回収方法は、二酸化炭素が吸着された吸着剤を回収することをさらに備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の二酸化炭素回収装置及び空調換気システムでは、ガスは、吸着剤の落下方向と交差する方向に吸着空間に導入される。そのため、ガスが吸着剤から受ける流れ抵抗が減少する。本開示の二酸化炭素回収装置及び空調換気システムは、より低い圧力を有するガスにも適用可能であり、かつ、より小型化され得る。
【0009】
本開示の二酸化炭素回収方法では、ガスは、吸着剤の落下方向と交差する方向に吸着空間に導入される。そのため、ガスが吸着剤から受ける流れ抵抗が減少する。本開示の二酸化炭素回収方法は、より低い圧力を有するガスにも適用可能である。本開示の二酸化炭素回収方法によれば、二酸化炭素回収装置をより小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の、図1に示される断面線II-IIにおける概略断面図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の、図3に示される断面線IV-IVにおける概略断面図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の、図5に示される断面線VI-VIにおける概略断面図である。
実施の形態1の第1変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態1の第2変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態1の第3変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態1の第4変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態1の第5変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の第1設置例を示す概略図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の第2設置例を示す概略図である。
実施の形態1の二酸化炭素回収装置の第3設置例を示す概略図である。
実施の形態2の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態2の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態2の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の概略図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の、図20に示される断面線XXI-XXIにおける概略断面図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の概略図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置に含まれる運搬容器の、図23に示される断面線XXIV-XXIVにおける概略断面図である。
実施の形態3の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態4の変形例の二酸化炭素回収装置の概略図である。
実施の形態5の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態5の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態5の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態5の第1変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態5の第2変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
実施の形態5の第2変形例の二酸化炭素回収装置の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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