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公開番号2024038936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143314
出願日2022-09-08
発明の名称熱分解装置
出願人株式会社オメガ
代理人
主分類B01J 19/00 20060101AFI20240313BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】燃焼をともなわず経済的な熱分解装置を提供しようとするもの。
【解決手段】高比重耐熱液体Mと前記高比重耐熱液体Mより比重が軽い固体Lとを貯留する熱分解槽1を有し、前記熱分解槽1で処理対象物Xの熱分解物を浮上させて上方から回収するようにした。前記高比重耐熱液体Mより比重が重い固体Hを熱分解槽1に貯留し、前記熱分解槽1で下方の固体H付近に処理対象物Xを供給するようにしてもよい。高比重耐熱液体の上方に浮いた比重が軽い固体領域から熱分解物を回収することとなり、高比重耐熱液体の損耗を抑制することができる。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
高比重耐熱液体(M)と前記高比重耐熱液体(M)より比重が軽い固体(L)とを貯留する熱分解槽(1)を有し、前記熱分解槽(1)で処理対象物(X)の熱分解物を浮上させて上方から回収するようにしたことを特徴とする熱分解装置。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記高比重耐熱液体(M)より比重が重い固体(H)を熱分解槽(1)に貯留し、前記熱分解槽(1)で下方の固体(H)付近に処理対象物(X)を供給するようにした請求項1記載の熱分解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、熱分解装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ゴム等の廃棄物を燃焼し熱を回収するリサイクルシステムに関する提案があった(特許文献1)。
すなわち、タイヤを含めたゴム製品等の廃棄に大きな問題となっていた。タイヤを含む自動車部品の処分は環境汚染などの観点により、粗大ごみで捨てることができず、廃棄物処理法で適正処理困難物に指定されており、適切な方法で処分する必要があった。
この従来提案は、ゴムの廃棄物を焼却することで発生した熱を回収し、その熱によって蒸気を発生させる蒸気発生装置と、前記蒸気を熱プレス成型機まで運ぶ蒸気搬送経路と、前記ゴムの廃棄物又はゴムの原料を型に供給し、前記蒸気の熱を利用して熱プレスによってゴムの成形品を形成する熱プレス成型機と、を備えたこととし、廃棄物を燃焼させ、廃棄物の燃焼から生成した熱をゴムの成形品を成形する際に利用することによって、熱を有効に活用することが可能である、というものである。
これに対し、燃焼をともなわず経済的な熱分解装置に対する要望があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7050258号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこでこの発明は、燃焼をともなわず経済的な熱分解装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の熱分解装置は、高比重耐熱液体と前記高比重耐熱液体より比重が軽い固体とを貯留する熱分解槽を有し、前記熱分解槽で処理対象物の熱分解物を浮上させて上方から回収するようにしたことを特徴とする。
この熱分解装置は、高比重耐熱液体と前記高比重耐熱液体より比重が軽い固体とを貯留する熱分解槽を有するので、高比重耐熱液体中で比重が軽い固体は上方に浮くこととなる。
【0006】
そして、前記熱分解槽で処理対象物の熱分解物を浮上させて上方から回収するようにしたので、高比重耐熱液体の上方に浮いた比重が軽い固体領域(最上層)から熱分解物(固体間の間隙に存する)を回収することとなり、高比重耐熱液体(この上に比重が軽い固体が浮かんでいる)の損耗(熱分解物に付着しての流出)を抑制することができる。
【0007】
ここで、前記高比重耐熱液体(熱処理時に液状であればよい)として、錫(熱伝導率 64W/mK、融点232℃、沸点2,063℃、溶融時密度6.99g/cm3)、鉛(熱伝導率 31W/mK、融点327.5℃、沸点1,750℃、密度11g/cm3)、インジウム(熱伝導率 82W/mK、融点156℃、沸点2,072℃、密度22 g/cm3)、ガリウム(熱伝導率 88W/mK、融点29.78℃、沸点2,208℃、密度6g/cm3)、ビスマス(熱伝導率 8W/mK、融点272℃、沸点1,564℃、密度10g/cm3)などの低融点金属(比重6以上)を例示することができる。
高比重耐熱液体より比重が軽い固体として、SiC(比重3.2)、アルミナ(比重4.8)、セラミック(比重3.9)が、形状として球体(φ約2~6mm)が例示できる。
【0008】
例えば、高比重耐熱液体としての錫(融点232℃、沸点2,063℃、溶融時密度6.99g/cm3、比重6.99)中で、熱分解物たる炭化物粒子(比重約0.5)を浮上させ、高比重耐熱液体(錫)の上方に浮いた比重が軽い固体領域(溶融錫の液面にアルミナ・ビーズが2層になって浮かんでいる等)から回収することができる。
そして、高比重耐熱液体の表面に浮上した炭化物を、モータにより回転駆動されるスパイラルコンベアによって外部に取り出すことができる。
【0009】
前記熱分解槽の温度として、450~900℃を例示することができる。このうち、例えば650℃に設定することができる。熱分解槽で高比重耐熱液体を昇温する熱源として、電熱ヒーター、LNGバーナー、LPGバーナー、またこの熱分解槽で得たメタンガス、油状成分などを例示することができる。熱分解槽の排ガス(廃棄ガス)は、煙道を介して外部に排出することができる。
【0010】
前記処理対象物の態様として、液(状)体、固体を例示することができる。処理対象物として、固体有機物や、高濃度有機液体を例示することができる。
処理対象物の液(状)体として、排水、廃水、高濃度廃液(例えばCOD 50,000ppm)などの有機成分を含むものを例示することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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