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公開番号2024035742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022140401
出願日2022-09-02
発明の名称次亜塩素酸水製造装置
出願人Renafine株式会社
代理人個人
主分類B01F 21/20 20220101AFI20240307BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】 次亜塩素酸水製造装置を提供する。
【解決手段】 次亜塩素酸を主成分とする次亜塩素酸水の製造装置であって、供給された水道水を案内する水配管と、当該水配管で案内される水道水に炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給部と、炭酸ガスが供給された水道水に次亜塩素酸ナトリウム溶液を供給する次亜塩素酸ナトリウム溶液供給部とからなり、前記水配管における炭酸ガス供給部の上流側には定流量弁が設けられており、前記次亜塩素酸ナトリウム溶液供給部は、水配管を流れる水道水を駆動流体として、次亜塩素酸ナトリウム溶液を吸引するエゼクターで構成されている次亜塩素酸水製造装置とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
次亜塩素酸を主成分とする次亜塩素酸水の製造装置であって、
供給された水道水を案内する水配管と、
当該水配管で案内される水道水に炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給部と、
炭酸ガスが供給された水道水に次亜塩素酸ナトリウム溶液を供給する次亜塩素酸ナトリウム溶液供給部とからなり、
前記水配管における炭酸ガス供給部の上流側には定流量弁が設けられており、
前記次亜塩素酸ナトリウム溶液供給部は、水配管を流れる水道水を駆動流体として、次亜塩素酸ナトリウム溶液を吸引するエゼクターで構成されていることを特徴とする次亜塩素酸水製造装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記水配管には、前記炭酸ガス供給部よりも上流側にガスオペレート弁が設けられており、当該ガスオペレート弁は水道水に供給する炭酸ガスによって開閉される、請求項1に記載の次亜塩素酸水製造装置。
【請求項3】
前記炭酸ガスを案内する炭酸ガス配管を備えており、
当該炭酸ガス配管には三方弁を設け、炭酸ガスの供給を停止している状態において、前記定流量弁に対する圧力を開放して、当該定流量弁を閉じる、請求項2に記載の次亜塩素酸水製造装置。
【請求項4】
前記水配管には、前記炭酸ガス供給部の下流側であって、前記次亜塩素酸ナトリウム溶液供給部の上流側にバッファータンクを設けている、請求項1~3の何れか一向に記載の次亜塩素酸水製造装置。
【請求項5】
炭酸水、次亜塩素酸ナトリウム溶液及び次亜塩素酸水の何れかを選択的に製造可能な水道水調整装置であって、
請求項1に記載の水配管と、炭酸ガス供給部と、次亜塩素酸ナトリウム溶液供給部とを備え、
当該炭酸ガス供給部と次亜塩素酸ナトリウム溶液供給部には、少なくとも何れかを閉塞可能な供給制御弁を設けたことを特徴とする、水道水調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は次亜塩素酸ナトリウムを使用した次亜塩素酸水製造装置に関し、特に水道水を使用しながらも安定して次亜塩素酸水を製造できる次亜塩素酸水製造装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
次亜塩素酸水(Hypochlorous Acid Water)は、食品加工分野等において洗浄・消毒用途で広く使用されている。特に近年では、新型コロナウイルス(covid-19)に対する有効性も明らかにされ、また弱酸性の次亜塩素水を空間噴霧して使用したとしても人体に有害ではないことが明らかにされたことから、多くの関心を集めている。
【0003】
このような次亜塩素酸水は、電解法や二液法等により生成されるのが一般的である。しかしながら、電解法は、電解槽を備えた装置を必要とするためメンテナンス費用などが高価であり、また電極も使用に伴って劣化することから部品交換などのコストもかかる。また、電解法では、低濃度の次亜塩素酸しか製造することができないという問題も挙げられる。一方で、二液法は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に塩酸などの酸液を混合することでpHを酸性側に調整する方法であるが、pHの調整に塩酸などの酸液を使用することから塩素ガスの発生など、製造工程における安全上の問題が懸念される。
【0004】
そこで特許文献1(特開2021-53546号公報)では、次亜塩素酸水を殺菌水として使用する為に、炭酸ガスでpH調整する方法を提案している。即ちこの文献1では、高い安全性を有し、炭酸含有次亜塩素酸水中の炭酸ガスが抜け難く、長期的なpHの維持が図れる炭酸含有次亜塩素酸水の製造装置として、上水を供給する水供給手段と、炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給手段と、次亜塩素酸ナトリウムを供給する次亜塩素酸ナトリウム供給手段と、混合装置と、から構成され、該炭酸ガス供給手段において供給される炭酸ガスが、純度99.5vol%以上及び水分0.012vol%以下である炭酸含有次亜塩素酸水の製造装置を提案している。
【0005】
また特許文献2(特開2022-108782号公報)では、次亜塩素酸水溶液のpHを弱酸性域に安定させ、有害物質を発生させず、長期保存ができることに加え、炭酸ガスの消費および排出を抑えコストを削減できる弱酸性次亜塩素酸水溶液の製造方法として、水を炭酸ガスと混合して炭酸水を得る第1の工程と、得られた炭酸水を次亜塩素酸ナトリウム水溶液と混合して弱酸性次亜塩素酸水溶液を得る第2の工程とを含み、第2の工程では、炭酸水と次亜塩素酸ナトリウム水溶液とを混合機に供給し、供給された炭酸水と次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、互いに方向の異なる流れを発生させる2つの撹拌羽根で混合する事が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-53546号公報
特開2022-108782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
次亜塩素酸水の塩素成分はpHにより変化し、pH3.0以上の酸性水領域では次亜塩素酸として、アルカリ側では次亜塩素酸イオンとして存在する。特に、pH5.0付近の微酸性領域では揮発性塩素ガスを殆どあるいは全く含まないで、次亜塩素酸イオンより殺菌力が強い次亜塩素酸のみとなることが知られている。そしてpHを調整する為に使用する炭酸ガスは、無味無臭の不活性ガスで、素早く水に溶け、誤って過注入となっても急激なpH低下を呈することが無いなど、取り扱いが容易で優れており、次亜塩素酸水のpH調整において好適に利用できる。
【0008】
前記特許文献1は、炭酸含有次亜塩素酸水を製造することを開示しているが、水道水などの上水を供給する水供給手段は、開閉コックを有する蛇口を接続するか、貯水タンク内に上水を貯留した後に給水ポンプを経由して供給するものとなっており、その流量を安定させることが考慮されていない。その結果、製造する炭酸含有次亜塩素酸水の濃度を安定化させるのが困難となる。また上水、炭酸ガス、次亜塩素酸ナトリウムは混合装置で混合されることから、製造した炭酸含有次亜塩素酸水の均一性について改善の余地を有する。
【0009】
そこで本発明は、供給する水の量を安定化させて、製造する次亜塩素酸水の濃度やpHの安定化を図る事のできる次亜塩素酸水製造装置を提供することを課題の1つとする。
【0010】
また前記特許文献2は、製造した炭酸水に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するものとなっており、水道水を供給する給水ラインに流量調整弁と電磁弁を設けている。しかしながら炭酸ガスを供給する炭酸ガス供給ラインには別の電磁弁を設けていることから、炭酸ガスの供給と水の供給はそれぞれ別に制御しなければならない。また、炭酸水と次亜塩素酸ナトリウム水溶液の混合は、第1の撹拌羽根と第2の撹拌羽根によって行われるが、その駆動源としてモーターが必要になる。
(【0011】以降は省略されています)

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