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公開番号2024035300
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022139673
出願日2022-09-02
発明の名称フランジオン化合物およびその製造法
出願人東ソー株式会社,公益財団法人相模中央化学研究所
代理人
主分類C07D 405/04 20060101AFI20240307BHJP(有機化学)
要約【課題】有機薄膜トランジスタ、色素増感太陽電池、有機光電変換素子及び太陽電池等に用いることできることができるフラノン化合物の前駆体として利用可能なフランジオン化合物、ならびに該フランジオン化合物の製造法を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で示されるフランジオン化合物。該化合物は、対応するシリルエノールエーテル化合物とハロゲン化オキサリルとを反応させることによって得る。
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(式中、Arは、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどの縮合ヘテロ五員環誘導体または、ピロール誘導体を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(1)で示されるフランジオン化合物。
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2024035300000037.jpg
22
52
[式中、Arは一般式(2)
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2024035300000038.jpg
29
49
(式中、R

は炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~8のハロアルキル基又は炭素数6~14のアリール基を表す。当該アリール基は炭素数1~4のアルキル基及びハロゲン原子からなる群から選択される置換基で1つ以上置換されていてもよい。R

、R

、R

及びR

は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~8のハロアルキル基、炭素数6~14のアリール基、炭素数3~18の複素芳香族基、炭素数1~6のアルキルオキシ基、炭素数6~14のアリールオキシ基、炭素数3~6のトリアルキルシリル基、炭素数2~5のアルキルオキシカルボニル基、炭素数7~14のアリールオキシカルボニル基、炭素数2~14のアシルオキシ基、炭素数6~14のアリールカルボニル基又はシアノ基を表す。当該アリール基、複素芳香族基及びアリールオキシ基は炭素数1~4のアルキル基及びハロゲン原子からなる群から選択される置換基で1つ以上置換されていてもよい。Xは酸素原子、硫黄原子又はNR

を表す。Nは窒素原子を表し、R

は、水素原子、炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~4のハロアルキル基、炭素数2~8のアルケニル基、炭素数6~14のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基、炭素数3~18の複素芳香族基又は炭素数4~7のトリアルキルシリルアルキル基を表し、当該アリール基及び複素芳香族基は炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子で1つ以上置換されていてもよい。)で表される縮合複素環基又は一般式(3)
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2024035300000039.jpg
30
45
(式中、R

、R

及びR

は、各々独立に、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基を表す。R

は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数6~14のアリール基を表し、当該アリール基は炭素数1~4のアルキル基で1つ以上置換されていてもよい。)で表されるピロール-2-イル基を表す。]
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
Arが一般式(2)であり、R

が、炭素数1~8のアルキル基又はフェニル基であり、当該フェニル基は炭素数1~4のアルキル基で1つ以上置換されていてもよい、請求項1に記載のフランジオン化合物。
【請求項3】
Arが一般式(2)であり、R

、R

、R

及びR

が、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルキル基で1つ以上置換されていてもよい炭素数6~14のアリール基、炭素数1~4のアルキルオキシ基、炭素数1~4のアルキル基で1つ以上置換されていてもよい炭素数6~14のアリールオキシ基又は炭素数3~6のトリアルキルシリル基である、請求項1に記載のフランジオン化合物。
【請求項4】
Arが一般式(2)であり、XがNR

であり、R

が、エチル基、イソプロピル基、2-メチルプロピル基、シクロペンチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、フェニル基、2,6-ジメチルフェニル基、2,4,6-トリメチルフェニル基又はフェニルメチル基である、請求項1に記載のフランジオン化合物。
【請求項5】
Arが一般式(3)であり、R

、R

及びR

が、水素原子又はメチル基である、請求項1に記載のフランジオン化合物。
【請求項6】
Arが一般式(3)であり、R

が、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基で1つ以上置換されていてもよい炭素数6~14のアリール基である、請求項1に記載のフランジオン化合物。
【請求項7】
一般式(4)
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2024035300000040.jpg
24
40
{式中、R
10
は、同一又は相異なって、炭素数1~8のアルキル基又は炭素数6~14のアリール基を表す。Arは一般式(2)
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2024035300000041.jpg
33
56
(式中、R

は炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~8のハロアルキル基又は炭素数6~14のアリール基を表す。当該アリール基は炭素数1~4のアルキル基及びハロゲン原子からなる群から選択される置換基で1つ以上置換されていてもよい。R

、R

、R

及びR

は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~8のハロアルキル基、炭素数6~14のアリール基、炭素数3~18の複素芳香族基、炭素数1~6のアルキルオキシ基、炭素数6~14のアリールオキシ基、炭素数3~6のトリアルキルシリル基、炭素数2~5のアルキルオキシカルボニル基、炭素数7~14のアリールオキシカルボニル基、炭素数2~14のアシルオキシ基、炭素数6~14のアリールカルボニル基又はシアノ基を表す。当該アリール基、複素芳香族基及びアリールオキシ基は炭素数1~4のアルキル基及びハロゲン原子からなる群から選択される置換基で1つ以上置換されていてもよい。Xは酸素原子、硫黄原子、又はNR

を表す。Nは窒素原子を表し、R

は、水素原子、炭素数1~8のアルキル基、炭素数1~4のハロアルキル基、炭素数2~8のアルケニル基、炭素数6~14のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基、炭素数3~18の複素芳香族基又は炭素数4~7のトリアルキルシリルアルキル基を表し、当該アリール基及び複素芳香族基は炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子で1つ以上置換されていてもよい。)で表される縮合複素環基、又は一般式(3)
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2024035300000042.jpg
27
42
(式中、R

、R

及びR

は、各々独立に、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基を表す。R

は水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数6~14のアリール基を表し、当該アリール基は炭素数1~4のアルキル基で1つ以上置換されていてもよい)で表されるピロール-2-イル基を表す。}で示されるシリルエノールエーテル化合物とハロゲン化オキサリルとを反応させることを特徴とする、一般式(1)
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2024035300000043.jpg
20
45
(式中、Arは、前記と同じ意味を表す。)で示されるフランジオン化合物の製造方法。
【請求項8】
前記ハロゲン化オキサリルが塩化オキサリルである、請求項7に記載のフランジオン化合物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フランジオン化合物及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
フラノン化合物は、有機薄膜トランジスタ(特許文献1)、色素増感太陽電池(非特許文献2)、有機光電変換素子及び太陽電池(特許文献2)等に用いることできることが知られている。
【0003】
しかしながら、これまでに合成が報告されているフラノン化合物の有する置換基の種類は少なく、フラノン骨格と直接結合したアリール基では、置換フェニル基、単環ヘテロ五員環化合物、及び一部の多環芳香族炭化水素を有するフラノン化合物しか報告されていない(特許文献3,非特許文献1等)。これら以外にフラノン骨格に縮合ヘテロ五員環等が直接結合した化合物も計算化学においては調査されており(非特許文献2)、様々な置換基を有するフラノン化合物を合成できる方法の開発が求められている。
【0004】
フラノン化合物の合成手法としては、一般にアリロイルアクリル酸の環化二量化反応が用いられるが(特許文献3,非特許文献1等)、フランジオン化合物と硫化剤との反応も報告されている(非特許文献3)。この反応において様々な置換基を有するフランジオン化合物を用いることができれば、種々のフラノン化合物を合成できると考えられるが、フランジオン化合物に関しても、芳香族炭化水素基やチエニル基、フリル基等の一部の置換基を有する化合物しか報告されていない(非特許文献4)。
【0005】
フランジオン化合物の合成法としては、例えば非特許文献4、特許文献4ではシリルエノールエーテルと塩化オキサリルとの反応により製造する方法、非特許文献5ではα,γ-ケト酸と塩化アセチルとの反応により製造する方法が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第8865861号明細書
特開2012-109365号公報
国際公開WO2004/089941号
中国特許第106083790B号明細書
【非特許文献】
【0007】
ACS Omega,2019年,4巻,7614-7627頁
Organic&Biomolecuilar Chemistry,2012年,10巻,6682-6692頁
Tetrahedron,1996年,52巻,5427-5440頁
Chemical Pharmaceutical Bulletin,1996年,44巻,956-966頁
Tetrahedron,2016年,72巻,5646-5651頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、様々な置換基を有するフラノン化合物の前駆体となる、縮合ヘテロ五員環あるいはピロールを置換基として有する新規なフランジオン化合物及び該フランジオン化合物を簡便に製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、フラノン化合物の前駆体となる、シリルエノールエーテル化合物と塩化オキサリルとの反応により効率的に縮合ヘテロ五員環あるいはピロールを置換基として有するフランジオン化合物を合成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち本発明は、下記の実施形態を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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