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公開番号2024052229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158807
出願日2022-09-30
発明の名称複合体、分散液、導電性塗料、導電性材料、電子機器、複合体を生産する方法、共重合体、及び、共重合体を生産する方法
出願人日信化学工業株式会社
代理人弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類C08L 101/00 20060101AFI20240404BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【解決手段】 複合体が、π共役系ポリマーと、第1繰り返し単位及び第2繰り返し単位を含む共重合体を有するドーパントポリマーとを含む。第1繰り返し単位は、スルホン酸基又はその塩及び重合性ビニル基を有する第1モノマーに由来する構造を有する。第2繰り返し単位は、炭素数12以上の置換又は非置換のアルキル基、炭素数12以上の置換又は非置換の芳香族環基、及び、炭素数12以上の置換又は非置換の脂環式環基の少なくとも1つを有するラジカル重合性モノマーである第2モノマーに由来する構造を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
π共役系ポリマーと、
第1繰り返し単位及び第2繰り返し単位を含む共重合体を有するドーパントポリマーと、
を含む複合体であって、
前記第1繰り返し単位は、スルホン酸基又はその塩及び重合性ビニル基を有する第1モノマーに由来する構造を有し、
前記第2繰り返し単位は、炭素数12以上の置換又は非置換のアルキル基、炭素数12以上の置換又は非置換の芳香族環基、及び、炭素数12以上の置換又は非置換の脂環式環基の少なくとも1つを有するラジカル重合性モノマーである第2モノマーに由来する構造を有する、
複合体。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記第2モノマーは、親水性基を実質的に有しない、
請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
前記第2モノマーは、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基、水酸基及びアミノ基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を実質的に有しない、
請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
前記第2モノマーは、
(メタ)アクリル酸の誘導体、(メタ)アクリル酸エステル及びその誘導体、並びに、(メタ)アクリルアミドの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物、又は、ビニル化合物であって、
炭素数12以上の置換又は非置換のアルキル基、炭素数12以上の置換又は非置換の芳香族環基、及び、炭素数12以上の置換又は非置換の脂環式環基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有する、
請求項1に記載の複合体。
【請求項5】
前記第2モノマーの親水性の度合いは、前記第1モノマーの親水性の度合いよりも小さい、
請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
前記第1モノマーは、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、N-t-ブチルアクリルアミドスルホン酸、2-スルホエチルメタクリレート、及び、これらの誘導体、並びに、これらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の化合物である、
請求項1に記載の複合体。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の複合体と、
前記複合体の分散媒としての水と、
を含む、
分散液。
【請求項8】
請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の複合体と、
前記複合体の分散媒としての有機溶媒と、
を含む、
分散液。
【請求項9】
前記分散媒は、水及び分散剤を実質的に含まない、
請求項8に記載の分散液。
【請求項10】
請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の複合体と、
前記複合体を分散させて保持する分散媒と、
を含む、導電性塗料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合体、分散液、導電性塗料、導電性材料、電子機器、複合体を生産する方法、共重合体、及び、共重合体を生産する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2には、π共役系ポリマーと、ドーパントポリマーとを含む導電性ポリマー複合体が開示されている。非特許文献1には、原料ポリマーの質量の18.4倍の濃硫酸を用いてポリスチレンをスルホン化する技術が開示されている。非特許文献2には、スチレンスルホン酸エチルエステルが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-068178号公報
[特許文献2]国際公開第2010/095649号
[非特許文献]
[非特許文献1]高橋彰、下山奏一、香川毓美、「ポリスチレンスルホン酸の調整とその二、三の性状」、工業化学雑誌、公益社団法人日本化学会、昭和33年2月20日受理、第61巻、第12号、p.1617-1619
[非特許文献2]江口久雄、西山正一、石川真一、「東ソーの有機合成技術と有機中間体製品群」、東ソー研究・技術報告、東ソー株式会社、2003年、第47巻、p.85-89
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の第1の態様においては、複合体が提供される。上記の複合体は、例えば、π共役系ポリマーを含む。上記の複合体は、例えば、第1繰り返し単位及び第2繰り返し単位を含む共重合体を有するドーパントポリマーを含む。上記の複合体において、第1繰り返し単位は、例えば、スルホン酸基又はその塩及び重合性ビニル基を有する第1モノマーに由来する構造を有する。上記の複合体において、第2繰り返し単位は、例えば、炭素数12以上の置換又は非置換のアルキル基、炭素数12以上の置換又は非置換の芳香族環基、及び、炭素数12以上の置換又は非置換の脂環式環基の少なくとも1つを有するラジカル重合性モノマーである第2モノマーに由来する構造を有する。
【0004】
上記の何れかの複合体は、第2モノマーは、親水性基を実質的に有しなくてよい。上記の何れかの複合体において、第2モノマーは、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基、水酸基及びアミノ基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を実質的に有しなくてよい。
【0005】
上記の何れかの複合体において、第2モノマーは、(メタ)アクリル酸の誘導体、(メタ)アクリル酸エステル及びその誘導体、並びに、(メタ)アクリルアミドの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物、又は、ビニル化合物であってよい。上記の何れかの複合体において、第2モノマーは、炭素数12以上の置換又は非置換のアルキル基、炭素数12以上の置換又は非置換の芳香族環基、及び、炭素数12以上の置換又は非置換の脂環式環基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有してよい。
【0006】
上記の何れかの複合体において、第2モノマーの親水性の度合いは、第1モノマーの親水性の度合いよりも小さくてよい。上記の何れかの複合体において、第1モノマーは、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、N-t-ブチルアクリルアミドスルホン酸、2-スルホエチルメタクリレート、及び、これらの誘導体、並びに、これらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であってよい。
【0007】
本発明の第2の態様においては、複合体の分散液が提供される。上記の分散液は、例えば、第1の態様に係る何れかの複合体を含む。上記の分散液は、例えば、複合体の分散媒としての水を含む。
【0008】
本発明の第3の態様においては、複合体の分散液が提供される。上記の分散液は、例えば、第1の態様に係る何れかの複合体を含む。上記の分散液は、例えば、複合体の分散媒としての有機溶媒を含む。上記の分散媒は、水及び分散剤を実質的に含まなくてもよい。
【0009】
本発明の第4の態様においては、導電性塗料が提供される。上記の導電性塗料は、例えば、第1の態様に係る何れかの複合体を含む。上記の分散液は、例えば、複合体を分散させて保持する分散媒を含む。
【0010】
本発明の第5の態様においては、導電性材料が提供される。上記の導電性材料は、例えば、第1の態様に係る何れかの複合体を含む。上記の導電性材料は、例えば、フィルム状若しくはシート状、糸状若しくは繊維状、又は、網目状の形状を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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