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公開番号2024055586
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162642
出願日2022-10-07
発明の名称膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物、膜シール材及び膜モジュール
出願人東ソー株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09K 3/10 20060101AFI20240411BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】低分子反応物の溶出が抑制された硬化物が形成可能であるとともに、成形時の反応熱が抑制されたポリウレタン樹脂形成性組成物を提供すること。
【解決手段】ポリイソシアネートプレポリマー(A)と、ポリオール成分(B)と、を含む、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物であって、前記ポリイソシアネートプレポリマー(A)が、ヘキサメチレンジイソシアネートの変性体(a1-1)と、芳香族ジイソシアネート及びその変性体からなる群より選択される少なくとも1種(a1-2)と、活性水素含有化合物(a2)と、の反応生成物を含有し、前記ポリオール成分(B)が、重合ヒマシ油(b1)と、水酸基含有アミン化合物(b2)と、を含む、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネートプレポリマー(A)と、
ポリオール成分(B)と、を含む、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物であって、
前記ポリイソシアネートプレポリマー(A)が、
ヘキサメチレンジイソシアネートの変性体(a1-1)と、
芳香族ジイソシアネート及びその変性体からなる群より選択される少なくとも1種(a1-2)と、
活性水素含有化合物(a2)と、の反応生成物を含有し、
前記ポリオール成分(B)が、
重合ヒマシ油(b1)と、
水酸基含有アミン化合物(b2)と、を含む、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記重合ヒマシ油(b1)の数平均分子量が1500以上である、請求項1に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
【請求項3】
前記芳香族ジイソシアネートがジフェニルメタンジイソシアネートである、請求項1又は2に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
【請求項4】
前記重合ヒマシ油(b1)の含有量が、前記ポリイソシアネートプレポリマー(A)及び前記ポリオール成分(B)の合計質量を基準として、1.0質量%以上30.0質量%以下である、請求項1又は2に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
【請求項5】
前記ポリオール成分(B)が、前記重合ヒマシ油(b1)以外のヒマシ油系ポリオール(b3)を更に含む、請求項1又は2に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
【請求項6】
前記水酸基含有アミン化合物(b2)の含有量が、前記ポリオール成分(B)の総量100質量部に対して、1質量部以上40質量部以下である、請求項1又は2に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物の硬化物を含む、膜シール材。
【請求項8】
本体部と、
膜と、
前記本体部と、前記膜と、の間隙を封止する、請求項7に記載の膜シール材と、を備える、膜モジュール。
【請求項9】
前記膜が、複数本の中空糸膜であり、
前記膜シール材が、
前記本体部と、前記複数本の中空糸膜の少なくとも一部と、の間隙、及び、
前記複数本の中空糸膜相互の間隙の少なくとも一部を封止する、請求項8に記載の膜モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物、膜シール材及び膜モジュールに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートとポリオールとを含むポリウレタン樹脂形成性組成物は、中空糸膜等の膜を固定及び封止するための膜シール材等に利用可能である。ポリウレタン樹脂形成性組成物中のポリオールとしては、例えば、ヒマシ油重合物等がある(特許文献1等)。
【0003】
グリセリンを含有する膜のシール材において、芳香族ジイソシアネートとポリオールとから形成される硬化物を使用する場合、硬化物中に存在している芳香族ジイソシアネートと、グリセリンとが反応し、その反応物のうちの低分子反応物が膜に接する液中に溶出することがある。芳香族ジイソシアネートと、グリセリンとの反応によって形成される低分子反応物の溶出を抑制する等の観点から、これまでにも種々の提案がなされている。特許文献2には、ポリイソシアネートプレポリマー(A)と、ポリオール(B)と、を含有し、ポリオール(B)が、数平均分子量が1500以上のヒマシ油重合物を所定量含む、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-172781号公報
特開2021-20135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に記載のポリウレタン樹脂形成性組成物は、成形時の初期反応熱が高く、成形収縮及び他部材(中空糸等)の熱劣化が発生し得る点で改善の余地があった。
【0006】
本開示の一態様は、低分子反応物の溶出が抑制された硬化物が形成可能であるとともに、成形時の反応熱が抑制されたポリウレタン樹脂形成性組成物を提供することに向けられている。本開示の一態様は、上記ポリウレタン樹脂形成性組成物を用いた膜シール材及び膜モジュールを提供することに向けられている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の各態様によれば、以下に示す[1]~[9]の実施形態が提供される。
[1]
ポリイソシアネートプレポリマー(A)と、ポリオール成分(B)と、を含む、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物であって、前記ポリイソシアネートプレポリマー(A)が、ヘキサメチレンジイソシアネートの変性体(a1-1)と、芳香族ジイソシアネート及びその変性体からなる群より選択される少なくとも1種(a1-2)と、活性水素含有化合物(a2)と、の反応生成物を含有し、前記ポリオール成分(B)が、重合ヒマシ油(b1)と、水酸基含有アミン化合物(b2)と、を含む、膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[2]
前記重合ヒマシ油(b1)の数平均分子量が1500以上である、[1]に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[3]
前記芳香族ジイソシアネートがジフェニルメタンジイソシアネートである、[1]又は[2]に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[4]
前記重合ヒマシ油(b1)の含有量が、前記ポリイソシアネートプレポリマー(A)及び前記ポリオール成分(B)の総量に対して、1.0質量%以上30.0質量%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[5]
前記ポリオール成分(B)が、前記重合ヒマシ油(b1)以外のヒマシ油系ポリオール(b3)を更に含む、[1]~[4]のいずれかに記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[6]
前記水酸基含有アミン化合物(b2)の含有量が、前記ポリオール成分(B)の総量100質量部に対して、1質量部以上40質量部以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[7]
[1]~[6]のいずれかに記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物の硬化物を含む、膜シール材。
[8]
本体部と、膜と、前記本体部と、前記膜と、の間隙を封止する、[7]に記載の膜シール材と、を備える、膜モジュール。
[9]
前記膜が、複数本の中空糸膜であり、前記膜シール材が、前記本体部と、前記複数本の中空糸膜の少なくとも一部と、の間隙、及び、前記複数本の中空糸膜相互の間隙の少なくとも一部を封止する、[8]に記載の膜モジュール。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、低分子反応物の溶出が抑制された硬化物が形成可能であるとともに、成形時の反応熱が抑制されたポリウレタン樹脂形成性組成物を提供することができる。本開示の一態様によれば、上記ポリウレタン樹脂形成性組成物を用いた膜シール材及び膜モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態にかかる膜モジュールの構成の一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明は下記実施形態に何ら限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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