TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024033726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137495
出願日2022-08-31
発明の名称移植機
出願人井関農機株式会社
代理人個人
主分類A01C 13/00 20060101AFI20240306BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】簡潔な構成であっても、旋回時に畝面の凹凸を均す鎮圧ローラを上昇させることができる移植機を提供する。
【解決手段】
移植機の左右に延びる支持ロッドの左方及び/又は右方の端部付近に、支持ロッドを中心に回動可能に装着された回動カムは、リフトアームの前端部と、平面視で開放部を後方へ向けた略コの字状をなす鎮圧フレームの左右両側部及び/又は左右一方側の側部が連結され、走行車体の車高の上昇に連動してリフトアームが後方へ移動されると、支持ロッドを中心に左側面視で時計回りに回動されて、回動カムに連結された鎮圧フレームが支持ロッドを中心に左側面視で時計回りに回動することで、鎮圧ローラが上昇する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
移植物を圃場に植え付ける移植機であって、
車高を昇降可能に構成された走行車体と、
圃場に移植物を移植する植付装置と、
前記走行車体のバンパーに装着され、左右方向に延びる支持ロッドと、
平面視で、開放部を後方へ向けた略コの字状をなし、左右の後端部が前記支持ロッドの左右の端部付近に回動可能に装着された鎮圧フレームと、
前記鎮圧フレームの左右中央部に回転自在に装着され、畝面の凹凸を均す鎮圧ローラと、
前記支持ロッドの左方及び/又は右方の端部付近に、前記支持ロッドを中心に回動可能に装着された回動カムと、
前記走行車体の車高の昇降に連動して前後へ移動されるリフトアームとを備え、
前記回動カムは、前記リフトアームの前端部と、前記鎮圧フレームの左右両側部及び/又は前記左右一方側の側部とが連結され、前記走行車体の車高の上昇に連動して前記リフトアームが後方へ移動されると、前記支持ロッドを中心に左側面視で時計回りに回動するよう構成され、これにより、前記回動カムに連結された前記鎮圧フレームが前記支持ロッドを中心に左側面視で時計回りに回動することにより、前記鎮圧ローラが上昇することを特徴とする移植機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
畝の左右の法面に接触することで、前記走行車体が圃場の畝に沿って走行するようガイドする左右一対のガイドローラを備え、
前記左右一対のガイドローラは、各々、前記支持ロッドに左右位置を調節可能に固定される枠形状のガイドホルダと、上下に回動可能且つ左右にスライド可能に前記ガイドホルダに連結されたローラアームと、前記ローラアームの前部に固定され、畝の左右いずれかの法面に接触するローラ部材とを備え、
各前記ガイドホルダの前面には、前記ローラアームの回動角度と左右位置とを制限するガイド孔が形成され、各前記ローラアームは、略コの字状をなす前記鎮圧フレームの左右方向に延びる部分の上方に位置するとともに、前記ガイドホルダの内部から前記ガイド孔を通じて前記ガイドホルダの前方へと延ばされており、
前記ガイド孔は、機体の幅方向における内側且つ下方の方向へ斜めに延びる上部貫通部と、前記上部貫通部の下端部から、機体の幅方向における外側且つ下方の方向へ斜めに延びる下部貫通部とを備え、前記ガイド孔全体として正面視略くの字状の形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
【請求項3】
前記走行車体は、左右一対のクローラを備え、
前記クローラは、左右それぞれ、前記クローラの後下部に揺動可能に配置された揺動フレームを備え、前記揺動フレームの前部に前方転輪が、後部に後方転輪が各々配設されており、
前記後方転輪は、機体の幅方向において前記揺動フレームの内側に位置する内側転輪と、外側に位置する外側転輪とを備え、
前記外側転輪は、その径方向における中心部に位置するハブと、外周部に位置するリムと、前記ハブから前記リムへ延びる3本のスポークとを備え、
前記リムは、機体の幅方向における外側へ向かうほど前記ハブから離れるようにテーパ状に形成されており、
前記3本のスポークは、前記ハブの円周方向に120°間隔で配置されており、機体の幅方向において、前記リムの内側の端部及び前記ハブの内側の端部よりも外側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の移植機。
【請求項4】
前記ハブ及び前記3本のスポークは、各々、機体の幅方向における内側端部の上下寸法が、外側端部の上下寸法よりも大なる寸法で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の移植機。
【請求項5】
前記後方転輪は、機体の幅方向に延び、前記外側転輪と前記内側転輪とを連結する軸体を備え、
前記内側転輪は、前記軸体に沿ってスライド可能に構成されており、また、前記内側転輪の径方向における中心部に位置するハブを備え、
当該ハブの径方向における外側に位置する部分が、機体の幅方向における内側へ突出する形状をなすことで、その径方向内側に収容空間が形成されており、
前記収容空間に、前記内側転輪を機体の幅方向における外側へ付勢するスプリングが収容されていることを特徴とする請求項3に記載の移植機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜の苗や、芋類の種芋、ラッキョなどの球根類等の移植物を圃場に植え付ける移植機に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、苗や種芋、球根等の移植物を圃場に移植する移植機の前部に、畝面(畝の上面)上を転動されることで畝面の凹凸を均す鎮圧ローラが配置されたものが知られている。鎮圧ローラを用いて畝面の凹凸を均すことで、移植物の植付深さを安定させることができる。一般に、移植機は、隣の畝に移動する旋回時に、畝への接触を防止するため、作業者が、後輪の位置を下げることで車高を高くした後に、機体の後端部に配置された操縦ハンドルを押し下げることで、機体の前部を持ち上げることができる。しかしながら、機体の前部に鎮圧ローラが配置されている場合、鎮圧ローラが畝に接触しないよう、操縦ハンドルを大きく押し下げる必要があり、作業者の負担になっていた。
【0003】
これに対して、特許文献1に記載の移植機においては、機体の前部に配置された前輪がモータ等のアクチュエータを含む昇降機構により上下に昇降される。そして、前輪の昇降に連動して鎮圧ローラを支持するアームがワイヤにより巻き上げられることで、鎮圧ローラが上下に回動される構成となっている。この構成により、機体の旋回時に、アクチュエータの駆動により前輪が上昇するのに伴って、鎮圧ローラが自動的に上方へ回動されるため、作業者が操縦ハンドルを押し下げる負担を軽減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-185823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、従来より設けられていた後輪の昇降機構に加え、前輪を昇降可能とする昇降機構が必要であるため、機体の構成が複雑になるとともに、機体の前部の重量が重くなってしまうという問題があった。
【0006】
このような状況に照らして、本発明は、簡潔な構成であっても、旋回時に畝面の凹凸を均す鎮圧ローラを上昇させることができる移植機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のかかる目的は、
移植物を圃場に植え付ける移植機であって、
車高を昇降可能に構成された走行車体と、
圃場に移植物を移植する植付装置と、
前記走行車体のバンパーに装着され、左右方向に延びる支持ロッドと、
平面視で、開放部を後方へ向けた略コの字状をなし、左右の後端部が前記支持ロッドの左右の端部付近に回動可能に装着された鎮圧フレームと、
前記鎮圧フレームの左右中央部に回転自在に装着され、畝面の凹凸を均す鎮圧ローラと、
前記支持ロッドの左方及び/又は右方の端部付近に、前記支持ロッドを中心に回動可能に装着された回動カムと、
前記走行車体の車高の昇降に連動して前後へ移動されるリフトアームとを備え、
前記回動カムは、前記リフトアームの前端部と、前記鎮圧フレームの左右両側部及び/又は前記左右一方側の側部とが連結され、前記走行車体の車高の上昇に連動して前記リフトアームが後方へ移動されると、前記支持ロッドを中心に左側面視で時計回りに回動するよう構成され、これにより、前記回動カムに連結された前記鎮圧フレームが前記支持ロッドを中心に左側面視で時計回りに回動することにより、前記鎮圧ローラが上昇することを特徴とする移植機。
【0008】
本発明によれば、走行車体の車高が上昇されるのに連動して、リフトアームが後方へ移動され、これによりリフトアームの前部が連結された回動カムが回動することで、同じく回動カムと連結された鎮圧フレームが支持ロッドを中心に上方へ回動される。したがって、走行車体の車高を調整する機構に加えて、別途モータ等のアクチュエータを設けることなく、車高の上昇に連動して鎮圧ローラを上昇させることができるから、簡潔な構成であっても、旋回時に鎮圧ローラを上昇させることができる。
【0009】
また、本発明によれば、鎮圧ローラが装着された鎮圧フレームが、支持ロッドに回動可能に装着されているから、鎮圧ローラ及び鎮圧フレームの自重により、鎮圧フレームが自然と前下がりに回動される。したがって、畝面の凸部や石等により鎮圧フレームが一時的に上方へ回動されても、鎮圧フレームの姿勢を自然に前下がりに戻すことができ、植付深さを安定させることができる。
【0010】
本発明の好ましい実施形態においては、
畝の左右の法面に接触することで、前記走行車体が圃場の畝に沿って走行するようガイドする左右一対のガイドローラを備え、
前記左右一対のガイドローラは、各々、前記支持ロッドに左右位置を調節可能に固定される枠形状のガイドホルダと、上下に回動可能且つ左右にスライド可能に前記ガイドホルダに連結されたローラアームと、前記ローラアームの前部に固定され、畝の左右いずれかの法面に接触するローラ部材とを備え、
各前記ガイドホルダの前面には、前記ローラアームの回動角度と左右位置とを制限するガイド孔が形成され、各前記ローラアームは、略コの字状をなす前記鎮圧フレームの左右方向に延びる部分の上方に位置するとともに、前記ガイドホルダの内部から前記ガイド孔を通じて前記ガイドホルダの前方へと延ばされており、
前記ガイド孔は、機体の幅方向における内側且つ下方の方向へ斜めに延びる上部貫通部と、前記上部貫通部の下端部から、機体の幅方向における外側且つ下方の方向へ斜めに延びる下部貫通部とを備え、前記ガイド孔全体として正面視略くの字状の形状をなしている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
産卵床
2日前
個人
魚釣用ルアー
24日前
個人
動物飼育用ケージ
9日前
個人
猫用のトイレ
9日前
個人
水中生物採集器
2日前
個人
計量カップ付き肥料袋
22日前
井関農機株式会社
作業車両
18日前
井関農機株式会社
作業車両
18日前
個人
木造人工島の海産物農業
18日前
井関農機株式会社
収穫機
19日前
井関農機株式会社
作業車両
22日前
井関農機株式会社
作業車両
17日前
井関農機株式会社
苗移植機
9日前
井関農機株式会社
作業車両
19日前
井関農機株式会社
作業車両
9日前
株式会社大貴
動物用トイレ
2日前
株式会社大垣化工
糸収容具
10日前
みのる産業株式会社
作業台車
11日前
ロンタイ株式会社
植生体
9日前
井関農機株式会社
台木切断装置
22日前
井関農機株式会社
防除システム
16日前
井関農機株式会社
乗用型苗植機
12日前
MWPO株式会社
キャットタワー
2日前
個人
水田用除草機器および水田用除草体
10日前
有限会社伊藤テクノリサーチ
防草施工方法
3日前
株式会社クボタ
田植機
9日前
グローブライド株式会社
ルアー
19日前
株式会社 ジークラック
ルアー
10日前
株式会社クボタ
降雨制御システム
10日前
有限会社シーム
横紐支持具
18日前
TEAM ONE株式会社
害虫捕獲用粘着テープ
17日前
個人
豚舎、およびそれを利用した養豚方法
10日前
アース製薬株式会社
線香
16日前
トヨタ自動車株式会社
資源化支援システム
24日前
井関農機株式会社
乗用苗移植機の安全装置
22日前
群馬県
太陽光発電環境システム
2日前
続きを見る