TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024033243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136726
出願日2022-08-30
発明の名称ガスセンサ
出願人日本碍子株式会社
代理人個人
主分類G01N 27/409 20060101AFI20240306BHJP(測定;試験)
要約【課題】耐被水性を向上させたガスセンサを提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係るガスセンサの外側保護カバーにおいて、外側ガス孔を囲む第1の領域には、撥水加工または疎水性加工が施され、前記第1の領域は、前記外側ガス孔を中心として前記外側ガス孔の半径の2倍以上の半径を有する円形状部分を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被測定ガスの所定のガス濃度を検出可能なセンサ素子と、
外側から内側への前記被測定ガスの流れを許容する外側ガス孔が形成され、前記センサ素子の先端を覆う有底筒状の外側保護カバーと、
を備え、
前記外側保護カバーの外側表面における前記外側ガス孔を囲む第1の領域には、撥水加工または疎水性加工が施され、
前記第1の領域は、前記外側ガス孔を中心として前記外側ガス孔の半径の2倍以上の半径を有する円形状部分を含む、
ガスセンサ。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記外側表面の、前記第1の領域以外の領域である第2の領域の開始位置は、前記外側ガス孔よりも前記外側保護カバーの開口縁側にあり、
前記第2の領域の終了位置は、前記外側ガス孔よりも前記外側保護カバーの底側にあり、
前記第2の領域には、撥水加工および疎水性加工の何れも施されていない、
請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項3】
前記第2の領域の開始位置および終了位置は、前記外側保護カバーの周方向において、前記外側ガス孔に対して互いに異なる側にある、
請求項2に記載のガスセンサ。
【請求項4】
前記第2の領域は、前記外側保護カバーの周方向における幅が前記外側保護カバーの開口縁側ほど広がる凝集水導入部分を含み、
前記凝集水導入部分の開始位置は、前記外側ガス孔よりも前記外側保護カバーの開口縁側にある、
請求項2または3に記載のガスセンサ。
【請求項5】
前記凝集水導入部分の前記外側保護カバーの底側に、前記外側保護カバーの底まで延びる帯状の排水部分が接続されている、
請求項4に記載のガスセンサ。
【請求項6】
前記第1の領域および前記第2の領域の少なくとも一方は、前記外側保護カバーの開口縁から前記外側保護カバーの底まで延びている、
請求項2または3に記載のガスセンサ。
【請求項7】
前記外側保護カバーの外側表面には、前記外側ガス孔が複数形成され、
複数の前記第1の領域のそれぞれが、複数の前記外側ガス孔のそれぞれを囲み、
前記複数の前記第1の領域の間に、複数の前記第2の領域が形成されている、
請求項2または3に記載のガスセンサ。
【請求項8】
前記第2の領域には、親水加工が施されている、
請求項2または3に記載のガスセンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスセンサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車の排気ガスなどの被測定ガスにおけるNO
x
や酸素などの所定のガス濃度を検出するガスセンサが知られている。ガスセンサは、例えば、前記被測定ガスの前記所定のガス濃度を検出可能なセンサ素子と、外側から内側への前記被測定ガスの流れを許容する外側ガス孔が形成され、前記センサ素子の先端を覆う有底筒状の外側保護カバーと、を備えている。このようなガスセンサは、自動車の排気管等に取り付けられ、排気ガス中のNO
x
などのガス濃度を検出することができる。
【0003】
自動車の排気ガスなどが流れる排気管内には凝集水が発生することがあるが、ガスセンサはセンサ素子の活性化する温度(例えば850℃)で使用されるため、センサ素子が被水すると熱衝撃によってセンサ素子にクラックが生じることがある。このため、センサ素子の被水を抑制することが検討されている。特に、近年の規制強化により、排気管内に凝集水が大量に存在する条件でのセンサ信号取得が求められるため、ガスセンサの耐被水性を向上させることが必要になってきている。
【0004】
例えば下掲の特許文献1には、センサ素子の先端等が内部に配置されるセンサ素子室からの出口である素子室出口の配置位置を工夫することで、素子室出口から突発的にガスが流入しても、水がセンサ素子に到達することを抑制できるガスセンサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-60218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本件発明者は、ガスセンサの耐被水性のさらなる向上のための検討を重ね、排気管内に発生した凝集水がどのようにしてセンサ素子(特に、センサ素子の先端)に到達するかについて、以下の現象(プロセス)を見出した。
【0007】
図9は、排気管内に発生した凝集水がガスセンサの備えるセンサ素子(特に、センサ素子の先端)に到達するプロセスの概要を説明する図である。図9に示すように、従来のガスセンサ99は、例えば、被測定ガスの所定のガス濃度を検出可能なセンサ素子10と、外側から内側への前記被測定ガスの流れを許容する外側ガス孔(不図示)が形成され、センサ素子10の第1先端部11を覆う有底筒状の外側保護カバー940と、を備える。図9に例示するガスセンサ99は、さらにセンサ素子10の第1先端部11を覆う有底筒状の内側保護カバー30と、センサ素子10が内部を軸方向に貫通している円筒状のハウジング20と、を備え、内側保護カバー30は、第1部材31と、第2部材32と、を含む。すなわち、ガスセンサ99において外側保護カバー940は、センサ素子10の第1先端部11を覆う有底筒状の内側保護カバー30を覆っている。また、図9に示す例では、ガスセンサ99の外側保護カバー940は、その開口縁において、ハウジング20の有する突出部21(フランジ)に接している。このような構成を備えるガスセンサ99は、ハウジング20の突出部21と、排気管800に溶接された被取付部であるボス810とが接した状態で、排気管800に取り付けられる。
【0008】
図9に例示するように、排気管800内に発生した凝集水(水)は、例えば、経路PAをたどって、センサ素子10(特に、センサ素子10の第1先端部11)に到達する。すなわち、排気管800内に発生した水は、エンジン始動時の突発的なガス流れなどによって飛散し、先ず排気管800の内壁に付着する。排気管800の内壁に付着した水は、排気管800の内壁に沿って垂れ落ち、さらに、排気管800の内壁から外側保護カバー940へと達する。外側保護カバー940へと達した水は、さらに、外側保護カバー940に沿って垂れ落ち、外側保護カバー940に設けられた外側ガス孔から外側保護カバー940の内部へと侵入し、センサ素子10(特に、センサ素子10の第1先端部11)に到達する。
【0009】
本発明は、一側面では、排気管内に発生した凝集水が上述のようなプロセスを経てセンサ素子へと到達するという事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、耐被水性を向上させたガスセンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本碍子株式会社
熱発生部材および熱取り出しシステム
3日前
個人
健康状態検査材
13日前
株式会社CCT
表示装置
12日前
株式会社チノー
放射温度計
5日前
日本精機株式会社
センサユニット
4日前
個人
コンベックスルール用測定部品
11日前
トヨタ自動車株式会社
給水治具
10日前
東将精工株式会社
測定器具補助具
12日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
3日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
3日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
3日前
株式会社ミツトヨ
光学式エンコーダ
13日前
東レエンジニアリング株式会社
衝撃試験機
13日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
10日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
12日前
株式会社ティアンドデイ
温度測定装置
10日前
住友金属鉱山株式会社
セレン評価方法
3日前
日立建機株式会社
作業機械
17日前
住友金属鉱山株式会社
検査装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
表示装置
4日前
ニシム電子工業株式会社
液位検出装置
4日前
豊田合成株式会社
重量測定装置
10日前
東レ株式会社
センサー素子及びガスセンサー
17日前
株式会社不二越
歯車寸法測定装置
12日前
笹田磁気計測研究所株式会社
磁気傾度計
5日前
株式会社ダイナックス
電流検出器
3日前
本田技研工業株式会社
外界認識装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
4日前
株式会社島津製作所
分注装置
11日前
株式会社アイティーコスモス
センサシステム
3日前
株式会社トクヤマ
磁性粒子を用いた試料前処理方法
5日前
個人
注いでいる時に同時的に残量がわかる液体容器
4日前
株式会社ティアンドデイ
携帯型温度測定装置
10日前
河村電器産業株式会社
感震センサ
10日前
株式会社アイティーコスモス
振動検出ユニット
3日前
ヤマサ醤油株式会社
TSH受容体阻害活性の測定方法
10日前
続きを見る