TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024033095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136485
出願日2022-08-30
発明の名称固体電解質粒子用支持体
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類H01M 50/44 20210101AFI20240306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】
意図した量(例えば、多量)の固体電解質粒子を保持できるシート状の繊維集合体を備える、固体電解質粒子用支持体を提供する。
【解決手段】
厚さ方向へ圧力を受けた際に、面方向へ伸張して面方向寸法が大きく変化し易い物性を有しているシート状の繊維集合体、具体的には、厚さ方向へ0.5MPa以上20MPa以下の圧力を作用させた際の面方向寸法変化率が0.2%よりも大きいシート状の繊維集合体を採用することによって、意図した量(例えば、多量)の固体電解質粒子を保持できるシート状の繊維集合体を備える、固体電解質粒子用支持体を提供できる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
シート状の繊維集合体を備える、固体電解質粒子用支持体であって、
前記シート状の繊維集合体の平均繊維径は、0.4μmより大きく10μm未満であって、
前記シート状の繊維集合体の空隙率は、60%以上100%未満であって、
前記シート状の繊維集合体は、厚さ方向へ0.5MPa以上20MPa以下の圧力を作用させた際の面方向寸法変化率が0.2%よりも大きく3.0%未満である、
固体電解質粒子用支持体。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記シート状の繊維集合体を構成する繊維が、ビカット軟化温度が150℃以下の樹脂を含む、
請求項1記載の固体電解質粒子支持体。
【請求項3】
前記シート状の繊維集合体を構成する繊維が、水分率が0.5%以下の樹脂を含む、
請求項1記載の固体電解質粒子支持体。
【請求項4】
前記シート状の繊維集合体の厚さが、10μm以上200μm以下である、
請求項1記載の固体電解質粒子支持体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体電解質粒子を保持できるシート状の繊維集合体を備える、固体電解質粒子用支持体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電解質に固体電解質を用いた電池(以降、固体電池と称することがある)の開発が求められている。固体電池は、陽極と陰極間のイオン伝導を、硫化物系の固体電解質や酸化物系の固体電解質などの固体電解質が担う電池であって、一般的には固体電解質の粒子(以降、固体電解質粒子と称することがある)を固めて層状あるいは膜状にした電解質が利用されている。
【0003】
このような固体電池では、剛性に富むことでその製造工程でのハンドリング性が向上するよう、また、使用中に固体電解質粒子が脱落することを防止して固体電池の性能が意図せず低下するのを防止できるよう、不織布などシート状の繊維集合体の表面と空隙中にも固体電解質粒子を保持させてなる固体電解質複合膜を使用することが検討されている。
【0004】
一例として、特開2015-153460(特許文献1)には、不織布など多孔性基材の主面から粒子状の無機固体電解質材料をプレスし押し込むことで、多孔性基材の空隙中に粒子状の無機固体電解質材料を充填して製造した、固体電解質シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-153460
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願出願人は、特許文献1に開示されているような、従来技術にかかる固体電解質複合膜、および、当該固体電解質複合膜を製造可能なシート状の繊維集合体を備える固体電解質粒子用支持体について検討を行った。
【0007】
しかし、特許文献1が開示するようにして、固体電解質粒子用支持体(例えば、不織布のみで構成された固体電解質粒子用支持体)の空隙中に固体電解質粒子を充填することで保持させて、固体電解質複合膜を調製したところ、調製した固体電解質複合膜は意図した量(例えば、多量)の固体電解質粒子を備えていないことがあった。具体的には、実施例で調製した固体電解質粒子用支持体のように、平均繊維径が0.4μmより大きく10μm未満であって、60%以上の大きい空隙率を有している固体電解質粒子用支持体を用いたからといって、必ず意図した量(例えば、多量)の固体電解質粒子を備えた固体電解質複合膜を実現できるものではなかった。
【0008】
そして、意図した量の固体電解質粒子を備えていない(例えば、少量の固体電解質粒子しか備えていない)固体電解質複合膜を用いて調製される固体電池は、固体電解質複合膜を通過するイオン量が少ないことで、電気出力が低下するものであると考えられた。
【0009】
また、シート状の繊維集合体の空隙中に、意図した量の固体電解質粒子が保持された固体電解質複合膜を調製できないという上述の問題は、例えシート状の繊維集合体の主面から押し込もうとする固体電解質粒子の量を増量した場合であっても、解決できないものであった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の本発明は、
「シート状の繊維集合体を備える、固体電解質粒子用支持体であって、
前記シート状の繊維集合体の平均繊維径は、0.4μmより大きく10μm未満であって、
前記シート状の繊維集合体の空隙率は、60%以上100%未満であって、
前記シート状の繊維集合体は、厚さ方向へ0.5MPa以上20MPa以下の圧力を作用させた際の面方向寸法変化率が0.2%よりも大きく3.0%未満である、
固体電解質粒子用支持体。」
であり、第二の本発明は、
「前記シート状の繊維集合体を構成する繊維が、ビカット軟化温度が150℃以下の樹脂を含む、
請求項1記載の固体電解質粒子支持体。」
であり、第三の本発明は、
「前記シート状の繊維集合体を構成する繊維が、水分率が0.5%以下の樹脂を含む、
請求項1記載の固体電解質粒子支持体。」
であり、第四の本発明は、
「前記シート状の繊維集合体の厚さが、10μm以上200μm以下である、
請求項1記載の固体電解質粒子支持体。」
である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
個人
蓄電池の製造方法
25日前
エイブリック株式会社
半導体装置
19日前
エイブリック株式会社
半導体装置
17日前
ローム株式会社
半導体装置
16日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
12日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
17日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
16日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
25日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
29日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
19日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
29日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
25日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
19日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
19日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
19日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
25日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
17日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
25日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
3日前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
4日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
25日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
25日前
ダイニチ工業株式会社
換気ファン装置
19日前
三菱電機株式会社
半導体ウエハ
18日前
株式会社村田製作所
コイル部品
17日前
NTN株式会社
圧粉磁心
2日前
株式会社村田製作所
コイル部品
17日前
株式会社ヨコオ
コネクタ
25日前
KOA株式会社
電子部品
17日前
株式会社ヨコオ
コネクタ
25日前
キヤノン株式会社
液滴吐出装置
2日前
株式会社村田製作所
コイル部品
17日前
シャープ株式会社
通信装置
12日前
三洲電線株式会社
撚線導体
25日前
トヨタ紡織株式会社
加湿器
2日前
続きを見る