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公開番号2024030326
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133135
出願日2022-08-24
発明の名称光触媒担持体
出願人サンスター技研株式会社
代理人個人,個人
主分類B01J 35/39 20240101AFI20240229BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】脱臭効果が高い光触媒担持体を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る光触媒担持体は、多孔性のセラミックス材料で形成される概略板状の基材と、前記基材の表面および気孔の内部に担持される光触媒と、を備え、前記セラミックス材料の開気孔率は、35%以上75%以下であり、前記セラミックス材料は、径が100μm以上1000μm以下での大気孔を有し、前記大気孔の内壁面に径が10μm以下の小気孔が開口する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
多孔性のセラミックス材料で形成される概略板状の基材と、
前記基材の表面および気孔の内部に担持される光触媒と、
を備え、
前記セラミックス材料の開気孔率は、35%以上75%以下であり、
前記セラミックス材料は、径が100μm以上1000μm以下での大気孔を有し、
前記大気孔の内壁面に径が10μm以下の小気孔が開口する光触媒担持体。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記セラミックス材料の断面における1.8mm×1.8mmの範囲内の前記大気孔の数が8以上50以下である、請求項1に記載の光触媒担持体。
【請求項3】
前記基材は、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有し、
前記貫通孔の径は、0.7mm以上2.0mm以下であり、
前記基材における前記貫通孔の面積率は、20%以上50%以下である、請求項1または2に記載の光触媒担持体。
【請求項4】
前記光触媒は、酸化チタンを主成分とし、
前記光触媒の担持量は、0.04g/cm

以上0.15g/cm

以下である、請求項1または2に記載の光触媒担持体。
【請求項5】
多孔性のセラミックス材料で形成される概略板状の基材を光触媒粒子を溶剤に分散した光触媒分散液に浸漬する工程と、
前記基材を乾燥させる工程と、
前記基材を焼成する工程と、
を備え、
前記セラミックス材料の開気孔率は、35%以上75%以下であり、
前記セラミックス材料は、径が100μm以上1000μm以下の大気孔を有し、
前記大気孔の内壁面に径が10μm以下の小気孔が開口する、光触媒担持体製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光触媒担持体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
酸化チタン等の光触媒を用いて有機物を分解することにより脱臭効果を得る脱臭装置が実用化されている。このような脱臭装置は、基材の表面に光触媒を担持させてなる光触媒担持体と、光触媒担持体に光触媒を活性化させる光を発する光源と、周囲の空気を吸い込んで光触媒に接触させる気流生成手段と、を備える。空気を効率よく光触媒に接触させるために、光触媒担持体の基材として多孔性のセラミックス材料を用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
光触媒担持体の基材として使用されるセラミックス材料を選定するにあたり、機械的特性を定める材料組成と、表面積ひいては空気の接触効率の指標となる気孔率と、が重視される。気孔率について、特許文献1には、空孔率85%のセラミック多孔体を使用したと記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4610135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、材料を多層にすることで機械的強度を担保しながら上述のように高い気孔率を実現している。気孔には開気孔(連続気孔)と閉気孔(独立気孔)があり、特許文献1の空孔率がどのような気孔の割合を意味するか定かではない。しかしながら、特許文献1の空孔率がどのような値であったとしても、機械的強度を考慮するとセラミックス材料の気孔率を特許文献1の値よりも大幅に高くすることは難しい。このため、脱臭効果のさらなる向上のためには、異なるアプローチが必要である。かかる実情に鑑みて、本発明は、脱臭効果が高い光触媒担持体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る光触媒担持体は、多孔性のセラミックス材料で形成される概略板状の基材と、前記基材の表面および気孔の内部に担持される光触媒と、を備え、前記セラミックス材料の開気孔率は、35%以上75%以下であり、前記セラミックス材料は、径が100μm以上1000μm以下の大気孔を有し、前記大気孔の内壁面に径が10μm以下の小気孔が開口する。
【0007】
上述の光触媒担持体において、前記セラミックス材料の断面における1.8mm×1.8mmの範囲内の前記大気孔の数が8以上50以下であってもよい。
【0008】
上述の光触媒担持体において、前記基材は、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有し、前記貫通孔の径は、0.7mm以上2.0mm以下であり、前記基材における前記貫通孔の面積率は、20%以上50%以下であってもよい。
【0009】
上述の光触媒担持体において、前記光触媒は、酸化チタンを主成分とし、前記光触媒の担持量は、0.04g/cm

以上0.15g/cm

以下であってもよい。
【0010】
本発明の別の態様に係る光触媒担持体製造方法は、多孔性のセラミックス材料で形成される概略板状の基材を光触媒粒子を溶剤に分散した光触媒分散液に浸漬する工程と、前記基材を乾燥させる工程と、前記基材を焼成する工程と、を備え、前記セラミックス材料の開気孔率は、35%以上75%以下であり、前記セラミックス材料は、径が100μm以上1000μm以下の大気孔を有し、前記大気孔の内壁面に径が10μm以下の小気孔が開口する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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