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公開番号2024029990
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132503
出願日2022-08-23
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G06F 8/65 20180101AFI20240229BHJP(計算;計数)
要約【課題】記憶装置の大容量化を未然に回避しつつ、リプロを適切に実施する。
【解決手段】電子制御装置1は、複数の記憶領域を有する記憶装置4と、複数の記憶領域の各々に対し、車両制御に必要不可欠である第1ソフトウェア又は車両制御に必要不可欠でない第2ソフトウェアの何れかを書き込み可能なソフトウェア書き込み部5と、複数の記憶領域の各々に保持されているソフトウェアの種別を判定し、第1ソフトウェアを単独で使用して車両制御を実施する第1制御状態と、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアの両方を使用して車両制御を実施する第2制御状態とを切り替える使用領域判定部6と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の記憶領域を有する記憶装置(4)と、
前記複数の記憶領域の各々に対し、車両制御に必要不可欠である第1ソフトウェア又は車両制御に必要不可欠でない第2ソフトウェアの何れかを書き込み可能なソフトウェア書き込み部(5)と、
前記複数の記憶領域の各々に保持されているソフトウェアの種別を判定し、前記第1ソフトウェアを単独で使用して車両制御を実施する第1制御状態と、前記第1ソフトウェアと前記第2ソフトウェアの両方を使用して車両制御を実施する第2制御状態とを切り替える使用領域判定部(6)と、を備える電子制御装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
車両制御に使用するソフトウェアを特定可能なフラグを格納するフラグ格納部(12)を備え、
前記使用領域判定部は、前記フラグを取得し、前記第1制御状態と前記第2制御状態とを切り替える請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項3】
前記ソフトウェア書き込み部は、前記第1ソフトウェアの更新時において、第2ソフトウェアが保持されている記憶領域に新第1ソフトウェアを書き込み、旧第1ソフトウェアが保持されている記憶領域に第2ソフトウェアを書き込む請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項4】
前記ソフトウェア書き込み部は、前記第2ソフトウェアの更新時において、旧第2ソフトウェアが保持されている記憶領域に新第2ソフトウェアを書き込む請求項1に記載した電子制御装置。
【請求項5】
前記第1制御状態又は前記第2制御状態の何れであるかを特定可能な車両制御モード信号を装置外部へ通知する車両制御モード通知部(8)を備える請求項1に記載した電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車両に搭載されている電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)は、リプロ装置から更新ソフトウェアを受信し、その受信した更新ソフトウェアに含まれる書き込みソフトウェアを記憶装置に書き込むことでリプロを実施する。リプロは、ソフトウェアの更新を意味し、リプログラミング又はリプログと称する場合がある。リプロを実施する場合、書き込みソフトウェアの不備や書き込み失敗等が発生すると、車両を制御できなくなる虞がある。
【0003】
このような事情から、書き込みソフトウェアの不備や書き込み失敗等の発生に備え、例えば特許文献1には、同一の記憶装置に現行版ソフトウェアと更新版ソフトウェアとの2種類のソフトウェアを保持する構成が開示されている。具体的には、記憶装置を第1記憶領域と第2記憶領域とを有する2面構成とし、現行版ソフトウェアが格納されていない記憶領域に更新版ソフトウェアを書き込み、更新版ソフトウェアの書き込みに成功すると、現行版ソフトウェアから更新版ソフトウェアに切り替え、更新版ソフトウェアで車両制御を実施する。一方、更新版ソフトウェアに不備があったり書き込みに失敗したりすると、現行版ソフトウェアで車両制御を継続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-18186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した構成では、車両制御の継続を目的して更新版ソフトウェアを保持するだけでなく車両制御に使用しなくなった現行版ソフトウェアも保持する必要がある。そのため、記憶装置内に少なくとも2種類のソフトウェアを保持可能な容量を確保する必要があり、記憶装置の大容量化に繋がるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、記憶装置の大容量化を未然に回避しつつ、リプロを適切に実施することができる電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、ソフトウェア書き込み部(5)は、複数の記憶領域の各々に対し、車両制御に必要不可欠である第1ソフトウェア又は車両制御に必要不可欠でない第2ソフトウェアの何れかを書き込み可能である。使用領域判定部(6)は、複数の記憶領域の各々に保持されているソフトウェアの種別を判定し、第1ソフトウェアを単独で使用して車両制御を実施する第1制御状態と、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアの両方を使用して車両制御を実施する第2制御状態とを切り替える。
【0008】
複数の記憶領域の各々に保持されているソフトウェアの種別を判定し、第1制御状態と第2制御状態とを切り替えるようにした。第1制御状態と第2制御状態とを切り替えることで、第1ソフトウェアを使用する車両制御を継続することができる。従来のように車両制御の継続を目的して更新版ソフトウェアと現行版ソフトウェアの両方を保持する必要がなく、記憶装置内に2種類の車両制御ソフトウェアを保持可能な容量を確保する必要がなくなる。これにより、記憶装置の大容量化を未然に回避しつつ、リプロを適切に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態の全体構成を示す機能ブロック図
記憶領域情報格納部を示す図
コアソフトウェアを更新する場合の使用領域情報の遷移を説明する図
コアソフトウェアを更新する場合の使用領域情報の遷移を説明する図
コアソフトウェアを更新する場合の使用領域情報の遷移を説明する図
コアソフトウェアを更新する場合の使用領域情報の遷移を説明する図
カスタムソフトウェアを更新する場合の使用領域情報の遷移を説明する図
カスタムソフトウェアを更新する場合の使用領域情報の遷移を説明する図
カスタムソフトウェアを更新する場合の使用領域情報の遷移を説明する図
更新ソフトウェアの受信時における使用領域情報の更新処理を示すフローチャート
車両制御に使用するソフトウェアの読み出し処理を示すフローチャート
コアソフトウェアの書き込み処理を示すフローチャート
更新ソフトウェアの書き込み先特定処理を示すフローチャート
更新ソフトウェアの書き込み完了時における使用領域情報の更新処理示すフローチャート
カスタムソフトウェアの書き込み処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態について図面を取得して説明する。図1に示すように、ECU1は、例えば車載用のECUであり、駆動系の制御、パワートレイン系の制御、ADAS(Advanced Driving Assistant System)系の制御等を実施する装置である。ECU1は、リプロ装置2と車載ネットワークを介して接続された状態でリプロ装置2から更新ソフトウェアを受信し、リプロの実施要求を受信すると、リプロを実施する。車載ネットワークは、例えばCAN(Controller Area Network)(登録商標)、FLEXRAY(登録商標)、CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)(登録商標)等である。例えばリプロを車両走行状態で無線接続により実施する場合には、リプロ装置2はセントラルゲートウエイとして機能するECUである。例えばリプロをディーラー等において車両停止状態で有線接続により実施する場合には、リプロ装置2はリプロツール等である。リプロを実施する態様は、無線接続及び有線接続の何れであっても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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