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公開番号2024057895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164873
出願日2022-10-13
発明の名称制御装置、運航管理システム、および制御プログラム
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類B64C 27/24 20060101AFI20240418BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】飛行の安全性を高めること。
【解決手段】制御装置60は、駆動用機器15によって駆動され、回転揚力を生じる回転翼13と、滑空揚力を生じる固定翼と、滑空揚力を調整する揚力調整機構と、を備えるeVTOLの飛行を制御する。制御装置60は、回転翼13の駆動を制御することで、回転揚力を調整する回転翼制御部621と、揚力調整機構の駆動を制御することで、滑空揚力を調整する固定翼制御部622を備える。電動飛行機の飛行時において駆動用機器15の異常が予知または検知された場合に、回転翼制御部621は回転揚力を低減させ、固定翼制御部622は滑空揚力を増大させる、揚力調整制御を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
駆動用機器(15)によって駆動され、回転揚力を生じる回転翼(13)と、滑空揚力を生じる固定翼(12)と、前記滑空揚力を調整する揚力調整機構(14)と、を備える電動飛行機(10)の制御装置であって、
前記回転翼の駆動を制御することで、前記回転揚力を調整する回転翼制御部(621)と、
前記揚力調整機構の駆動を制御することで、前記滑空揚力を調整する固定翼制御部(622)と、
を備え、
前記電動飛行機の飛行時において前記駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、前記回転翼制御部は前記回転揚力を低減させ、前記固定翼制御部は前記滑空揚力を増大させる、揚力調整制御を実行する、制御装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、前記電動飛行機の巡航時において前記回転翼制御部および前記固定翼制御部は前記揚力調整制御を実行する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記電動飛行機の巡航時であって、着陸開始に対して少なくとも所定期間前から、前記回転翼制御部および前記固定翼制御部は前記揚力調整制御を実行する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、前記電動飛行機の静音要求エリアの飛行時において、前記回転翼制御部および前記固定翼制御部は前記揚力調整制御を実行する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記回転翼制御部および前記固定翼制御部は、前記電動飛行機が所定高度範囲かつ所定航行速度範囲内で安定飛行が可能な推力および全揚力を保ちながら、前記揚力調整制御を実行する、請求項2~4いずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記回転翼制御部および前記固定翼制御部は、安定飛行が可能な前記推力および前記全揚力を保つことができない場合に、前記電動飛行機を着陸させるための制御を実行する、請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記揚力調整制御の実行時において、前記電動飛行機の着陸を制限する、請求項2~4いずれか1項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、前記電動飛行機の着陸時において前記回転翼制御部および前記固定翼制御部は前記揚力調整制御を実行する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
前記電動飛行機の離陸時において、前記揚力調整制御の実行を禁止する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項10】
前記駆動用機器は、前記回転翼に対して冗長に設けられた複数の機器を含み、
冗長に設けられた前記複数の機器それぞれの異常が予知または検知された場合に、前記回転翼制御部および前記固定翼制御部は前記揚力調整制御を実行する、請求項1に記載の制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、制御装置、運航管理システム、および制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、バッテリの電力で駆動する回転翼を備えたドローンを開示している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-196440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリを含む、回転翼の駆動用機器には、高出力負荷や航行環境のばらつきによって、温度やSOCの一時的な異常が発生し得る。たとえば特許文献1に開示のように駆動用機器を複数設けて冗長性をもたせたとしても、上記した異常は、複数の駆動用機器において同時に生じる虞がある。つまり、駆動用機器の冗長性を確保できなくなる虞がある。上記した観点において、または言及されていない他の観点において、制御装置、運航管理システム、および制御プログラムにはさらなる改良が求められている。
【0005】
開示されるひとつの目的は、飛行の安全性を高めることができる制御装置、運航管理システム、および制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示のひとつである制御装置は、
駆動用機器(15)によって駆動され、回転揚力を生じる回転翼(13)と、滑空揚力を生じる固定翼(12)と、滑空揚力を調整する揚力調整機構(14)と、を備える電動飛行機(10)の制御装置であって、
回転翼の駆動を制御することで、回転揚力を調整する回転翼制御部(621)と、
揚力調整機構の駆動を制御することで、滑空揚力を調整する固定翼制御部(622)と、
を備え、
電動飛行機の飛行時において駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、回転翼制御部は回転揚力を低減させ、固定翼制御部は滑空揚力を増大させる、揚力調整制御を実行する。
【0007】
開示の制御装置によれば、駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、回転揚力を低減させる。これにより、駆動用機器の負荷を減らし、異常の未然防止または解消の可能性を高めることができる。また、回転揚力の低減にともなって滑空揚力を増大させるため、揚力の低下を抑制することができる。よって、飛行の安全性を高めることができる。
【0008】
開示の他のひとつである運航管理システムは、
駆動用機器(15)によって駆動され、回転揚力を生じる回転翼(13)と、滑空揚力を生じる固定翼(12)と、滑空揚力を調整する揚力調整機構(14)と、を備える電動飛行機(10)の運航管理システムであって、
電動飛行機の飛行に関する情報を取得する情報取得装置(50)と、
情報に基づいて飛行制御を行う制御装置(60)と、
を備え、
制御装置は、回転翼の駆動を制御することで、回転揚力を調整する回転翼制御部(621)と、揚力調整機構の駆動を制御することで、滑空揚力を調整する固定翼制御部(622)と、を有し、
電動飛行機の飛行時に、情報として駆動用機器の異常が予知または検知された情報を取得すると、回転翼制御部は回転揚力を低減させ、固定翼制御部は滑空揚力を増大させる、揚力調整制御を実行する。
【0009】
開示の運航管理システムによれば、駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、回転揚力を低減させる。これにより、駆動用機器の負荷を減らし、異常の未然防止または解消の可能性を高めることができる。また、回転揚力の低減にともなって滑空揚力を増大させるため、揚力の低下を抑制することができる。よって、飛行の安全性を高めることができる。
【0010】
開示の他のひとつである制御プログラムは、
駆動用機器(15)によって駆動され、回転揚力を生じる回転翼(13)と、滑空揚力を生じる固定翼(12)と、滑空揚力を調整する揚力調整機構(14)と、を備える電動飛行機(10)を制御する制御プログラムであって、
少なくともひとつの処理部(201)に、
回転翼の駆動の制御により回転揚力を調整させ、
揚力調整機構の駆動の制御により滑空揚力を調整させ、
電動飛行機の飛行時において駆動用機器の異常が予知または検知された場合に、回転揚力が減少し、滑空揚力が増大する制御を実行させる、
ことを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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