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公開番号2024056509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163438
出願日2022-10-11
発明の名称巻線用整形装置及び巻線用整形方法
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人服部国際特許事務所
主分類H02K 15/085 20060101AFI20240416BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 巻線崩れが起こり難く、渡線の高さを均一にするようにした巻線用整形装置及び巻線用整形方法を提供することにある。
【解決手段】 巻線用整形装置10は、背面合わせになる第1固定子コア21及び第2固定子コア22に巻かれる第1コイル線41と第2コイル線42を相互に結ぶ渡線5を伸展し、伸展した後に渡線5を規制し、渡線5を整形する。第1シャフト53は、第1固定子コア21を保持可能な第1ワークホルダ55を回転する。第1シャフト53に平行な第2シャフト54は、第2固定子コア22を保持可能な第2ワークホルダ56を回転する。第1シャフト53と第2シャフト54を相反する方向に回転するとき、渡線5に当接する第1ガイドピン61及び第2ガイドピン62は、渡線5に当接し、渡線5の形状を制御し、第1コイル線41及び第2コイル線42の巻線状態を崩すことなしに渡線を整形する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
背面合わせになる第1固定子コア(21)及び第2固定子コア(22)に巻かれる第1コイル線(41)と第2コイル線(42)を相互に結ぶ渡線(5)を伸展し、伸展した後に渡線を規制し、渡線を整形する巻線用整形装置であって、
前記第1固定子コアを保持可能な第1ワークホルダ(55)と、
前記第1ワークホルダを回転可能な第1シャフト(53)と、
第2固定子コアを保持可能な第2ワークホルダ(56)と、
前記第1シャフトに平行に設けられ、前記第2ワークホルダを回転可能な第2シャフト(54)と、
前記第1シャフトと前記第2シャフトを相反する方向に回転するとき、渡線に当接し、前記第1及び第2固定子コアの巻線状態を崩すことなしに渡線を整形する第1及び第2ガイドピン(61、62)とを備える巻線用整形装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記第1ワークホルダに前記第1ガイドピン(61)を有し、前記第2ワークホルダに前記第2ガイドピン(62)を有する請求項1記載の巻線用整形装置。
【請求項3】
前記第1シャフトと前記第2シャフトを相反する方向に回転する第1及び第2ピニオン(65、66)と、前記第1ピニオン及び前記第2ピニオンに各々噛合い、共に往復直線運動可能な第1及び第2ラック(67、68)とを備える巻線用整形装置。
【請求項4】
前記第1シャフトと前記第2シャフトとの離間距離を変位するカム機構(80)を備える請求項3記載の巻線用整形装置。
【請求項5】
前記第1ラック及び前記第2ラックに各々設けられる第1ハンドル及び第2ハンドル(75、76)を備える請求項3記載の巻線用整形装置。
【請求項6】
前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルに代えて、前記第1ラック及び第2ラックの位置を変更するアクチュエータを備える請求項5記載の巻線用整形装置。
【請求項7】
相互に背面合わせになる第1及び第2固定子コアに巻かれるコイル線を結ぶ渡線を伸展し、伸展した後に渡線を規制し、渡線を整形する巻線用整形方法であって、
前記第1及び第2固定子コアを相互に反対方向に回転する工程と、
前記第1及び第2固定子コアを相互に反対方向に回転する工程と同時に、両コアを離間する方向に往復直線運動する工程と、
伸展した渡線に第1及び第2ガイドピンを当接し、渡線を伸展する工程と、
伸展した渡線の取出位置を規制し、渡線を整形する工程を含む巻線用整形方法。
【請求項8】
請求項7記載の工程のうち、渡線に前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンを当接する工程に代えて、
渡線に前記第1ガイドピンを当接し、その後に前記第2ガイドピンを当接し、渡線を整形する工程を含む、請求項7記載の巻線用整形方法。
【請求項9】
渡線に前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンを当接し、コイル線の台形巻きを保持し、巻線崩れを防止する工程を含む、請求項8記載の巻線用整形方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固定子コアに巻かれる巻線の整形装置及び巻線の整形方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インナロータ型の回転電機に備えられる固定子として、複数の固定子コアを環状に配置した固定子が知られている。
例えば特許文献1には、ティースを有する複数の分割コアを前記ティースが放射状となるように環状に配列してなるコアと、前記ティースに巻回され同一相のコイル同士が渡り線にて連結された複数のコイルとを備えた固定子(ステータ)の製造方法が開示されている。
この固定子の巻線工程は、分割コアがティースを径方向内側として環状に配列された場合に周方向に隣り合わない前記分割コア同士を、互いに離間した位置に隣り合わせて配置し、一方の前記分割コアの前記ティースに前記コイルを集中巻にて巻回した後に、一方の前記分割コアの前記コイルと前記渡り線で連結しつつ他方の前記分割コアの前記ティースに前記コイルを集中巻にて巻回する。
【0003】
巻線工程後の組立工程は、前記コイルが巻回された前記分割コアを、前記ティースが放射状となるように環状に配列して前記コアを形成する。
組立て後の渡線の整形工程は、前記渡線を、前記コアの軸方向の一端面上に収まるように整形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-215272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される巻線の整形方法は、渡線の長さを短くする工夫をするものであって、巻線の崩れを防止するものではない。
【0006】
本発明の目的は、巻線崩れが起こり難く、渡線の高さを均一にするようにした巻線用整形装置及び巻線用整形方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の巻線用整形装置は、背面合わせになる第1固定子コア(21)及び第2固定子コア(22)に巻かれる第1コイル線(41)と第2コイル線(42)を相互に結ぶ渡線(5)を伸展し、伸展した後に渡線を規制し、渡線を整形する巻線用整形装置であって、前記第1固定子コアを保持可能な第1ワークホルダ(55)と、前記第1ワークホルダを回転可能な第1シャフト(53)と、第2固定子コアを保持可能な第2ワークホルダ(56)と、前記第1シャフトに平行に設けられ、前記第2ワークホルダを回転可能な第2シャフト(54)と、前記第1シャフトと前記第2シャフトを相反する方向に回転するとき、渡線に当接し、前記第1コイル線及び第2コイル線の巻線状態を崩すことなしに渡線を整形する第1及び第2ガイドピン(61、62)とを備える構成を採用する。
【0008】
本発明の巻線用整形装置によると、互いに平行な回転中心軸をもつ第1シャフトと第2シャフトを相反する方向に回転すると、第1ワークホルダと第2ワークホルダを相反する方向に回転し、第1固定子コアと第2固定子コアに巻かれるコイル線を結ぶ渡線を伸展し、伸展した渡線を第1及び第2ガイドピンにより規制し、渡線の姿勢を規制する。
したがって、第1固定子コア及び第2固定子コア側に巻かれるコイル線(巻線)を結ぶ渡線を整形し、巻線崩れを起こし難くする。これにより、巻線崩れを起こり難くし、台形巻きをする場合にも、巻線スペース拡大により巻線占積率を向上することができる。
【0009】
渡線の整形工程において、渡線の高さ水準を所定範囲内に制御する。したがって、渡線高さを均一にし、後工程の組付け工程において渡線の整形工程を不要にし、固定子の製造工程を簡素にし、固定子の製造を短時間に行うことができる。
本発明によると、一対の固定子コアに巻かれるコイル線同士が渡線で接続された巻線コアアッセンブリを、固定子コアに渡される巻線高さが均一で、崩れることなしに、短時間で整形する巻線コアアッセンブリを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の1組の固定子コア対の整形装置を示す部分斜視図、
第1実施形態の1組の固定子コア対の整形装置を示すものでシャフト回転位置の異なる部分斜視図、
(A)は第1実施形態の1組の固定子コア対の初期姿勢を示す斜視図、(B)は同じく平面図、
(A)は第1実施形態の1組の固定子コア対の終期姿勢を示す斜視図、(B)は同じく平面図、
固定子コア対の初期姿勢から終期姿勢に至る固定子コアの位置変化の推移を示す模式的平面図、
(A)は渡線の位置変化の推移を示す模式的平面図、(B)は渡線の位置変化の推移を示す模式的正面図、
(A)は固定子コアの位置変化の推移を示す模式的平面図、(B)はガイドピンの位置変化の推移を示す模式的平面図、(C)は渡線の位置変化の推移を示す模式的正面図、
第1実施形態の整形装置を示すもので第1及び第2シャフトの両軸線を通る面で切断した断面図、
第1実施形態における第1及び第2ワークホルダの回転位置変化の推移を示す推移図、
固定子コア対の渡線とガイドピンの作用を示す斜視図、
固定子コアの巻線状態を示す断面図、
第1実施形態のガイドピンとV字ガイドを示す断面図、
第2実施形態の整形装置を示す平面図、
第2実施形態の整形装置を示す斜視図、
第3実施形態の整形装置を示す部分断面図、
第4実施形態における固定子コア対の組付け後に固定子を周方向に展開した模式的展開図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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