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公開番号2024029372
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-06
出願番号2022131586
出願日2022-08-22
発明の名称積層体、それを用いたイムノクロマトアッセイ、体外診断薬、および積層体の製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20240228BHJP(測定;試験)
要約【課題】
本発明はプラスチックシートの上に吸湿性能の高い吸湿層を有する積層体を提供することを課題とする。
【解決手段】基材と吸湿層を有する積層体であって、前記吸湿層は吸湿剤および樹脂を含み、前記吸湿剤は無機成分を含み、以下(A)~(C)の各条件を同時に満たす積層体。
(A)前記吸湿層100質量%中に含まれる前記吸湿剤の含有率が30質量%以上70質量%以下。
(B)前記吸湿層の厚みが40μm以上250μm以下。
(C)前記吸湿層の残存溶媒率が0.05質量%以上1.00質量%以下。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と吸湿層を有する積層体であって、前記吸湿層は吸湿剤および樹脂を含み、前記吸湿剤は無機成分を含み、以下(A)~(C)の各条件を同時に満たす積層体。
(A)前記吸湿層100質量%中に含まれる前記吸湿剤の含有率が30質量%以上70質量%以下。
(B)前記吸湿層の厚みが40μm以上250μm以下。
(C)前記吸湿層の残存溶媒率が0.05質量%以上1.00質量%以下。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記吸湿層に残存する溶媒の沸点が35℃以上100℃以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
接着層、前記基材、前記吸湿層をこの順で有する請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
イムノクロマトアッセイに用いる、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の積層体を用いたイムノクロマトアッセイ。
【請求項6】
請求項5に記載のイムノクロマトアッセイを有する体外診断薬。
【請求項7】
少なくとも吸湿剤、樹脂および沸点35℃以上100℃以下の溶媒を含む塗工液を調合する工程と、前記塗工液を基材の片面に塗工する工程を有する請求項1または2に記載の積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、それを用いたイムノクロマトアッセイ、体外診断薬、および積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、食品、医薬品、電子部品、精密機器、日用品他等の種々な物品が含有する水分に起因する品質劣化を防ぐ目的で、吸湿剤が使用されている。
【0003】
吸湿剤をシート状にする手法として合成樹脂繊維、紙繊維、および吸湿剤とをスラリー中に分散させ、このスラリーから公知の抄紙手法によって複合紙とし、得られた複合紙を加圧機にかけて水分を絞り出すことで生シートとし、この生シートを乾燥機にかけて乾燥させることで厚さ0.3~4.0mmのシートを得る技術が用いられている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-167396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
抄紙による吸湿剤のシート化においては連続的な形成が可能であることに利点がある一方で、紙状ではなく、プラスチックシートの上に吸湿剤を設けるニーズが高まってきている。
【0006】
プラスチックシートの上に吸湿剤を設ける際、吸湿剤をスラリー塗工する工程を経ると吸湿性能が十分とならない課題があることを発見した。そこで、本願では吸湿性能が高い吸湿剤がプラスチックシートの上に設けられた積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、次によって解決することを見出し、本発明に至ったものである。すなわち、本発明の積層体、それを用いたイムノクロマトアッセイ、体外診断薬、および積層体の製造方法の好ましい一態様は以下である。
(1)基材と吸湿層を有する積層体であって、前記吸湿層は吸湿剤および樹脂を含み、前記吸湿剤は無機成分を含み、以下(A)~(C)の各条件を同時に満たす積層体。
(A)前記吸湿層100質量%中に含まれる前記吸湿剤の含有率が30質量%以上70質量%以下。
(B)前記吸湿層の厚みが40μm以上250μm以下。
(C)前記吸湿層の残存溶媒率が0.05質量%以上1.00質量%以下。
(2)前記吸湿層に残存する溶媒の沸点が35℃以上100℃以下である、(1)に記載の積層体。
(3)接着層、前記基材、前記吸湿層をこの順で有する(1)または(2)に記載の積層体。
(4)イムノクロマトアッセイに用いる、(1)~(3)のいずれかに記載の積層体。
(5)(1)~(4)のいずれかに記載の積層体を用いたイムノクロマトアッセイ。
(6)(5)に記載のイムノクロマトアッセイを有する体外診断薬。
(7)少なくとも吸湿剤、樹脂および沸点35℃以上100℃以下の溶媒を含む塗工液を調合する工程と、前記塗工液を基材の片面に塗工する工程を有する(1)~(4)のいずれかに記載の積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吸湿性能が高い吸湿剤がプラスチックシートの上に設けられた積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一般的なイムノクロマトアッセイの模式図である。
本発明の積層体の様態のひとつを示す断面図である。
接着層を有する本発明の積層体の様態のひとつを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の積層体の好ましい一態様は基材と吸湿層を有する積層体であって、前記吸湿層は吸湿剤および樹脂を含み、前記吸湿剤は無機成分を含み、以下(A)~(C)の各条件を同時に満たす積層体、である。
(A)前記吸湿層100質量%中に含まれる前記吸湿剤の含有率が30質量%以上70質量%以下。
(B)前記吸湿層の厚みが40μm以上250μm以下。
(C)前記吸湿層の残存溶媒率が0.05質量%以上1.00質量%以下。
(【0011】以降は省略されています)

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