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公開番号2024028834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-05
出願番号2023204480,2021529521
出願日2023-12-04,2019-07-31
発明の名称抗BTN3A抗体及びがん又は感染性障害の処置におけるその使用
出願人イムチェック セラピューティクス エスエーエス,IMCHECK THERAPEUTICS SAS,インセルム(インスティチュート ナショナル デ ラ サンテ エ デ ラ リシェルシェ メディカル),ユニヴェルシテ エクス マルセイユ,UNIVERSITE AIX MARSEILLE,インスティテュート ジャン パオリ アンド イレーヌ カルメット,INSTITUT JEAN PAOLI & IRENE CALMETTES,サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20240227BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】がん障害を処置するのに有用であるBTN3Aに特異的に結合しVγ9/Vδ2 T細胞の細胞溶解機能を活性化する抗BTN3A活性化抗体を提供する。
【解決手段】治療有効量の抗BTN3A抗体を投与することを含む、それを必要とする対象において固形腫瘍を治療するための方法における使用のための医薬組成物であって、前記抗BTN3A抗体が、BTN3A発現細胞との共培養でVγ9Vδ2 T細胞の活性化を誘導する能力を有する活性化抗体である、使用のための医薬組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
配列番号1の可変重鎖ポリペプチドVH及び配列番号2又は配列番号3の可変軽鎖ポリペプチドVLを含む単離された抗BTN3A抗体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
ヒトBTN3Aポリペプチドに結合する、請求項1に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項3】
表面プラズモン共鳴により測定した場合、ヒトBTN3Aポリペプチドに10nM又はそれ未満のK

で、好ましくは5nM又はそれ未満のK

で結合する、請求項1又は2に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項4】
前記抗体が、脱顆粒アッセイにおいて測定した場合、BTN3発現細胞との共培養においてVγ9Vδ2-T細胞の活性化を、5μg/ml未満の、好ましくは1μg/ml又はそれ未満のEC
50
で誘導する、請求項1~3のいずれか一項に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項5】
変異体又は化学的に改変されたIgG1定常領域を含み、前記変異体又は化学的に改変されたIgG1定常領域が、野生型IgG1アイソタイプ定常領域を有する対応する抗体と比べた場合、Fcγ受容体に結合しない又は結合が減少している、請求項1~4のいずれか一項に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項6】
前記変異体IgG1定常領域がIgG1三重変異体L247F L248E及びP350Sである、請求項5に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項7】
配列番号4の重鎖及び配列番号6の軽鎖を含むmAb1である、請求項1~6のいずれか一項に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項8】
(i)治療薬として又は(ii)診断薬として使用するための、請求項1~7のいずれか一項に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項9】
任意選択で他の活性成分、例えば、抗PD1若しくは抗PD-L1抗体、又はIL-2若しくはIL-15などのサイトカイン又はそのペグ化バリアントと組み合わせた、がんの処置において使用するための、請求項1~7のいずれか一項に記載の単離された抗BTN3A抗体。
【請求項10】
抗BTN3A抗体を、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤又は担体のうちの1つ又は複数と組み合わせて含み、任意選択で、他の活性成分、例えば、抗PD1若しくは抗PD-L1抗体、又はIL-2若しくはIL-15などのサイトカインを含む医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
これより、BTN3Aに特異的に結合しVγ9/Vδ2 T細胞の細胞溶解機能を活性化する抗BTN3A活性化抗体が開示する。そのような抗体は、特に血液がん又は固形腫瘍などのがん障害を処置するのに有用である。本開示はさらに具体的には、対応する親マウス抗体7.2と比べて等価な若しくは改良された特性を有する特定のヒト化抗BTN3A活性化抗体、又はFc発現停止されたヒトIgG1若しくはIgG4定常領域を有するそのキメラバージョンに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
白血球は、病原体から身体を防御することに関与している免疫系の細胞である。これらの細胞のうち、特にリンパ球、単球、及び樹状細胞を挙げることができる。単球は血流から他の組織に遊走して、組織常在性マクロファージ又は樹状細胞に分化する。樹状細胞は、リンパ球を活性化する抗原提示細胞(APC)としての役割を果たす。リンパ球のうち、T細胞はαβ T細胞とγδ T細胞に分割することができる。γδ T細胞のサブセットである、Vγ9-Vδ2は、免疫防御系の重要なエフェクターである。Vγ9-Vδ2は、病原体感染した又は異常な細胞を直接溶解する。さらに、Vγ9-Vδ2は、樹状細胞(DC)成熟並びにアイソタイプスイッチ及び免疫グロブリン産生を誘導することにより免疫応答を調節する。免疫系のこの重要な細胞サブセットは、表面受容体、ケモカイン及びサイトカインにより厳密に調節されている。
【0003】
T細胞のプライミングは、特殊化した細胞の関与及び走化性サイトカインの分泌により調節される。2シグナル仮説は、T細胞活性化は、2つの相乗的イベントの結果であると仮定している。第1は、T細胞受容体(TCR)と抗原提示細胞(APC)の表面のプロセシングされた抗原と複合体を形成した主要組織適合抗原複合体(MHC)の間の相互作用である。第2のイベントは、CD28及びB7分子に関連する共刺激抗原非依存性シグナルである。共刺激シグナルが欠けるとアネルギー及び非応答性が誘動され、T細胞増殖、サイトカイン分泌、及び細胞傷害活性が存在しなくなる。これらの経路の研究により、自己免疫又はリンパ増殖性障害などの病理学的イベントの始動についての洞察が得られる。B7ファミリーは共刺激分子の拡張グループである(Coyle and Gutierrez-Ramos、2001年;Sharpe and Freeman、2002年)。B7ファミリーには、リガンドB7-1(CD80)及びB7-2(CD86)が属しており:これらリガンドの受容体は、T細胞活性化をもたらすCD28、及びCD28と競合して阻害シグナルを伝達するCTLA-4(CD152)である(Alegreら、2001年に概説されている)。T細胞活性化の負の制御因子としてのCD152の極めて重要な役割は、CTLA-4欠損マウスにおけるリンパ増殖性障害の発生により実証されている。CD152により発現される阻害機能に関する重要な知見は、T細胞プライミング中のナイーブTリンパ球による増殖又はサイトカイン産生の研究から得られる。特に、CD152はTリンパ球活性化に続いて発現され、PHA刺激又はAg選択に続いて得られるCTLクローンの細胞溶解機能を阻害する。B7-H1(PD-L1、CD274)及びB7-DC(PD-L2、CD273)は、その受容体がPD-1(CD279)であるが、T細胞増殖及びサイトカイン分泌を阻害することが判明した(Sharpe and Pauken、2018年に概説されている)。他の点では、異なる研究により、PD-L1とPD-L2会合がT細胞増殖及びIL-10又はIFN-γ産生を増やすことが明らかにされた。他の分子は、B7-H2(ICOS-L)を含む、T細胞の表面で発現されるB7ファミリーに関係しており、さらに最近になって同定されたB7-H3、B7-H4、B7-H5、B7-H6、及びB7-H7も免疫機能のチェックポイント制御因子としての関与が示唆された(Ni and Dong、2017年に概説されている)。
【0004】
Henryら、(1999)は、ブチロフィリン(BT)をコードする領域がヒト第6染色体上のMHCクラスI領域からテロメア位置にあることを発見した。特に彼らは、Igスーパーファミリー(IgSF)に属する共刺激分子の新たなグループ(BT2.1、BT2.2、BT2.3、BT3.1、BT3.2及びBT3.3)をコードし(Linsleyら、1992年;Williams and Barclay、1988年)、配列類似性分析によりB7ファミリーに関係付けられる2つの遺伝子Bt2及びBt3を記載しており:特に彼らは、CD80とCD86のIg-V様細胞外ドメインとの類似性を明らかにしている。
【0005】
BT3ファミリーメンバーは異なる名称で文献に現れ:BT3.1は、BTF5(Ruddyら、1997年)、又はBTN3A1(Rhodesら、2001年)、又はさらに最近ではCD277(Bensussan and Olive、2005年)とも呼ばれ;BT3.2は、BTF4(Ruddyら、1997年)、又はBTN3A2とも呼ばれ;最後に、BT3.3は、BTF3(Ruddyら、1997年)、又はBTN3A3(Rhodesら、2001年)としても現れる。BT3はIgSFを特徴付ける2つのIg様細胞外ドメインを有する。
【0006】
B7遺伝子並びにMHCクラスI及びII遺伝子は共通の先祖遺伝子を有し、T細胞活性化などの類似する機能に関与するタンパク質をコードすることが提唱されていた(Rhodesら、2001年)。BT3分子は、T、B及びNK細胞、単球及び樹状細胞などの免疫細胞並びに造血前駆体及び一部の新生物細胞株で見い出された。他の共刺激分子に関しては、その構造は、3つのドメイン:リガンドに結合する細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン及びおそらく細胞内スーパーオキシド濃度の調節に関与しているB30.2と呼ばれる細胞内ドメインにより特徴付けられる。これまでのところ、CD277のリガンド(複数可)はまだ知られていない(Guら、2015年に概説されている)。
【0007】
今まで、T細胞の調節を頼りにする種々の治療及びワクチン戦略が提唱されており;CTLA-4、PD-1及びPD-L1に対するいくつかの免疫調節抗体は、世界中の複数の規制機関によりすでに臨床使用を承認されている。これらの薬物はがん療法において大きな前進を表しているが、現在利用可能な処置に応答しないがん患者集団の大部分に対して満たされていない医療ニーズがまだ残っている。
【0008】
特許国際公開第2012/080351号、欧州特許出願公開第2651441号、欧州特許出願公開第2946791号、米国特許出願公開2014/0322235号、国際公開第2012/080769号は、Vγ9 Vδ2 T細胞の細胞溶解機能、サイトカイン産生及び増殖を活性化する又は阻害することができるBTN3Aに対する種々の抗体に言及している。しかし、これらのマウス抗体は治療応用には適していなかった。実際、ヒト患者への投与では、免疫原性反応を回避するためには抗体をヒト化することが今日では必須である。
【0009】
ヒト化は、効力を元のマウス抗体の同じレベルに維持する確実性なしでフレームワーク領域においてアミノ酸を改変する必要があることが多い。これは、CDR領域にすぐ隣接するアミノ酸を改変する場合に特に当てはまる(例えば、Queen patent US5,585,089参照)。
【0010】
その困難さにもかかわらず、本発明者らは、活性化mAb 7.2の特別なヒト化抗体を今や選択しており、この抗体はmAb 7.2親抗体の維持された機能特性をヒトに対して予測される減少した免疫原性と組み合わせるだけではなく、驚くべきことに、親マウス抗体と比べた場合、細胞株生産の改善された収率、さらに高い熱安定性などの優れた開発可能性、並びに酸及び熱ストレスに対する強い抵抗性も示す。さらに、本開示のヒト化抗体mAb1は、有利なことにカニクイザルBTN3Aに結合し、カニクイザル霊長類において100mg/kg/週の用量まで十分に許容的であり、それによって、ヒト治療における薬物として使用するための優秀な候補を提供する。
【発明の概要】
(【0011】以降は省略されています)

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