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公開番号2024027770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130858
出願日2022-08-19
発明の名称フィルタープレスのろ布破損検知装置
出願人株式会社石垣
代理人
主分類B01D 25/12 20060101AFI20240222BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】フィルタープレスの運転中に、ろ布の破損を高精度に検知ができるフィルタープレスにおけるろ布破損検知装置を提供する。
【解決手段】各ろ過室9から排出されるろ液が集合する直線的に連通した検知路17と、検知路17の端部に固定した本体部22から検知路17内に延設したプローブ23に所定の濁度のろ液と清澄なろ液との境界で反射するパルスを発信し、反射波を受信するまでの伝搬時間を距離に換算して出力する検知装置18と、を備えるもので、並列するろ過室9の何れのろ布6が破損したのかを1つの計測器にて直線的かつ縦断的に検知できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ろ板(5,5)間に挟持したろ布(6)で固液分離したろ液を、各ろ板(5…)のろ液通路(10)を介して集合管(15)に排出するフィルタープレス(1)において、
各ろ過室(9…)から排出されるろ液が集合する連通した検知路(17)と、
ろ液通路(10)の端部に固定した本体部(22)からろ液通路(10)内に延設したプローブ(23)に所定の濁度のろ液と清澄なろ液との境界で反射するパルスを発信し、反射波を受信するまでの伝搬時間を距離に換算して出力する検知装置(18)と、
を備えた
ことを特徴とするフィルタープレスのろ布破損検知装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記検知路(17)は、ろ板(5)を閉板することで各ろ板(5…)の排水口(14)がその配列方向に沿って互いに連結して形成される集合管(15)であって、検知装置(18)の本体部(22)をろ液が流下する上流端に設けた
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタープレスのろ布破損検知装置。
【請求項3】
前記検知路(17)は、各ろ板(5…)に並設した集合管(15a)であって、検知装置(18)の本体部(22)をろ液が流下する上流端に設けた
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタープレスのろ布破損検知装置。
【請求項4】
前記検知路(17)は、ろ板(5)を閉板することで各ろ板(5…)のろ液通路(10)の一部を連通して形成した
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタープレスのろ布破損検知装置。
【請求項5】
前記検知路(17)とろ液通路(10)との接続部(19)近傍にプローブ(23)を延設する
ことを特徴とする請求項2または3に記載のフィルタープレスのろ布破損検知装置。
【請求項6】
前記検知路(17)とろ液通路(10)との接続部(19)にT字管で構成した流下案内管(21)を設け、T字管の開口部を集合管(15)の上・下流に合わせるとともに、その内部に検知装置(18)のプローブ(23)を挿通する
ことを特徴とする請求項2または3に記載のフィルタープレスのろ布破損検知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のろ過室を並列したフィルタープレスにおいて、排出されるろ液から何れのろ布に破損が生じているのかを検知するフィルタープレスのろ布破損検知装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フィルタープレスでは各ろ過室でろ布により固液分離されたろ液は、各ろ板の外側部に設けられた共通の排出路を介して外部のろ液槽等に排出されている。そのため、ろ布が破損して懸濁物質を多く含むろ液が流出しても多数のろ布のどれが破損しているのか不明確なため、運転を停止し、各ろ過室のろ布を目視で判別していた。しかし、上記の方法では、どの箇所のろ布が破損しているのか不明であり、点検に時間を有していた。
【0003】
また、ろ布の破損に気づかずに運転を継続すると、破損ろ布を有するろ過室では圧力を維持できず、フィルタープレス全体のろ過室への圧入圧力不均衡となり十分な脱水が不能となる。懸濁物質を多く含んだろ液を外部に排出するので環境負荷が増大する。さらに、ろ過床面からの大量の懸濁物質を含むろ液が連通孔に集中し、排出路へ高い動圧(高速)で流入するため、特に懸濁物質中の硬度の高い粒子による連通孔、排出路の磨耗を引き起こし、部品の交換を要していた。
【0004】
特許文献1は、図1にろ過室に連通する各ろ過液排水管の下部を二本の枝管に分岐させるとともに、分岐部に三方弁を設け、一方の分岐管に濁度計を設置し、他方の枝管を共有の集合管に連通させたフィルタープレスのろ布破損検出装置が開示されている。また、図3にろ過室に連通する各ろ過液排水管の下部を二本の枝管に分岐させるとともに、分岐部に三方弁を設け、一方の枝管を共有の集合管に連通させ、他方の枝管を共有枝管に連通させて濁度計にて計測するフィルタープレスのろ布破損検出装置が開示されている。
【0005】
特許文献2は、透過型の光学センサーで構成した遠隔検知装置をろ板列の側部に配置し、ろ布の破損により検知棒がろ板の側部に突出すると光学センサーの投光線が遮断され、警報装置が作動するフィルタープレスのろ布破損検出装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭58-116005号公報
特許第5582359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の図1に示される技術は、それぞれのろ過室に濁度計が必要となり、費用が高くなるとともに故障・誤作動のリスクが大きくなる。また、特許文献1の図3に示される技術は、濁度計は1つでよいが、三方弁にて各ろ過室から排出されるろ液を切り替えて、その都度個別にチェックする必要がある。なお、破損したろ布を特定するために時間と手間がかかる。
【0008】
特許文献2の技術は、ろ板列に沿って照射する光学センサーにてろ布の破損を検知するものであるが、破損時にそれぞれのろ板から突出する検知棒が必要で、費用が高くなるとともに故障・誤作動のリスクが大きくなる。また、破損したろ布を特定するためには目視により検知棒が突出したろ板を確認する必要がある。
【0009】
本発明は、フィルタープレスの運転中に、ろ布の破損を高精度に検知するとともに、並列するろ過室の何れのろ布が破損したのかを1つの計測器にて特定できるフィルタープレスのろ布破損検知装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ろ板間に挟持したろ布で固液分離したろ液を、各ろ板のろ液通路を介して集合管に排出するフィルタープレスにおいて、各ろ過室から排出されるろ液が集合する連通した検知路と、ろ液通路の端部に固定した本体部からろ液通路内に延設したプローブに所定の濁度のろ液と清澄なろ液との境界で反射するパルスを発信し、反射波を受信するまでの伝搬時間を距離に換算して出力する検知装置と、を備えたもので、ろ布の破損を高精度に検知するとともに、破損したろ布を容易に特定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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