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公開番号2024025299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022128646
出願日2022-08-12
発明の名称防災システム及び消火栓装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類A62C 35/20 20060101AFI20240216BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】消火栓装置で行われる消火栓機器の操作を監視し、正しい操作手順で操作するための操作案内を行うと共に誤操作に対しても誤操作に気付かせる適切な案内を可能とする。
【解決手段】防災受信盤10に消火栓装置20を含む端末機器を接続して異常を監視する防災システムは、消火栓装置20に設けられた消火栓機器の操作イベントを検出して当該操作イベントを示す操作イベント情報を送信するイベント検出部と、イベント検出部から消火栓機器の正しい操作イベントである操作イベント情報を受信した場合には、当該操作イベントの次の操作イベントのための操作を促す旨の操作案内を消火栓装置20から出力させ、イベント検出部から消火栓機器の正しい操作イベントでない操作イベント情報を受信した場合には、誤操作である旨及び正しい操作イベントのための操作を促す旨の操作案内を消火栓装置20から出力させる操作監視部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
防災受信盤に消火栓装置を含む端末機器を接続して異常を監視する防災システムであって、
前記消火栓装置に設けられた所定の消火栓機器の操作イベントを検出して当該操作イベントを示す操作イベント情報を送信するイベント検出部と、
前記イベント検出部から消火栓機器の正しい操作イベントである操作イベント情報を受信した場合には、当該操作イベントの次の操作イベントのための操作を促す旨の操作案内を前記消火栓装置から出力させ、前記イベント検出部から前記消火栓機器の正しい操作イベントでない操作イベント情報を受信した場合には、誤操作である旨及び正しい操作イベントのための操作を促す旨の操作案内を前記消火栓装置から出力させる操作監視部と、
を備えたことを特徴とする防災システム。
続きを表示(約 3,300 文字)【請求項2】
請求項1記載の防災システムにおいて、
前記消火栓機器として、
火災通報信号を送信することで火災通報を行う発信機と、
前記消火栓装置の内部に収納された消火用ホースを引き出す際に開放される消火栓扉と、
前記消火用ホースに装着されてノズル保持部に着脱自在に保持されたノズルと、
前記消火用ホースに消火用水を供給する配管に設けられた消火栓弁を開閉する消火栓弁開閉操作部と、
を含み、
前記操作監視部は、
前記発信機から送信された火災通報信号に基づき前記イベント検出部から送信された前記発信機の操作を示す操作イベント情報を受信した上で、前記消火栓扉の開放に基づき前記イベント検出部から送信された前記消火栓扉の開放操作を示す操作イベント情報を受信した場合には、前記ノズルの取り出しを促す旨の操作案内を出力させ、前記消火栓扉の開放操作を示す操作イベント情報以外の操作イベント情報を受信した場合には、誤操作である旨及び前記消火栓扉の開放操作を促す旨の操作案内を出力させ、
前記発信機の操作及び前記消火栓扉の開放操作を示す操作イベント情報を受信した上で、前記ノズルの取り出しに基づき前記イベント検出部から送信された前記ノズルの取出操作を示す操作イベント情報を受信した場合には、前記消火栓弁開閉操作部を開操作する旨の操作案内を出力させ、前記ノズルの取出操作を示す操作イベント情報以外の操作イベント情報を受信した場合には、誤操作である旨及び前記ノズルの取出操作を促す旨の操作案内を出力させ、
前記発信機の操作、前記消火栓扉の開放操作及び前記ノズルの取出操作を示す操作イベント情報を受信した上で、前記消火栓弁開閉操作部の開操作に基づき前記イベント検出部から送信された前記消火栓弁開閉操作部の開操作を示す操作イベント情報を受信した場合には、前記消火用ホースを引き出して前記ノズルから放水する旨の操作案内を出力させ、前記消火栓弁開閉操作部の開操作を示す操作イベント情報以外の操作イベント情報を受信した場合には、誤操作である旨及び前記消火栓弁開閉操作部の開操作を促す旨の操作案内を出力させることを特徴とする防災システム。
【請求項3】
請求項2記載の防災システムにおいて、
前記防災受信盤に前記端末機器として火災検出器が接続され、
前記操作監視部は、前記火災検出器が火災を検出したことにより送信した火災信号を前記防災受信盤が受信した場合には、当該火災信号を送信した火災検出器の検出エリアに対応した前記消火栓装置に火災を確認する旨及び前記発信機の操作による火災通報を促す旨の操作案内を出力させることを特徴とする防災システム。
【請求項4】
請求項2記載の防災システムにおいて、
前記操作監視部は、前記発信機の操作を示す操作イベント情報を受信することなく、消火栓扉の開放を示す操作イベント情報を受信した場合には、火災を確認する旨及び前記発信機の操作による火災通報を促す旨の操作案内を出力させることを特徴とする防災システム。
【請求項5】
請求項2記載の防災システムにおいて、
前記消火栓装置は、前記発信機、前記消火栓扉、前記ノズル及び前記消火栓弁開閉操作部の各々に対応した位置に操作を促す旨を表示する操作案内表示部が設けられると共に、操作案内を音声で出力する音声出力部が設けられ、
前記操作監視部は、前記操作を促す旨の操作案内を出力させる場合には、対応する前記操作案内表示部を作動させると共に前記音声出力部から対応する操作案内の音声メッセージを出力させることを特徴とする防災システム。
【請求項6】
請求項1記載の防災システムにおいて、
前記イベント検出部は前記消火栓装置に設けられ、前記操作監視部は前記防災受信盤に設けられたことを特徴とする防災システム。
【請求項7】
防災受信盤に接続されて設置される消火栓装置であって、
前記消火栓装置が備える所定の消火栓機器の操作イベントを検出して当該操作イベントを示す操作イベント情報を送信するイベント検出部と、
前記イベント検出部が送信した前記操作イベント情報が消火栓機器の正しい操作イベントである場合には、所定の制御に基づき当該操作イベントの次の操作イベントのための操作を促す旨の操作案内を出力し、前記イベント検出部が送信した前記操作イベント情報が消火栓機器の正しい操作イベントでない場合には、所定の制御に基づき誤操作である旨及び又は正しい操作イベントのための操作を促す旨の操作案内をする操作案内部と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項8】
請求項7記載の消火栓装置において、
前記消火栓機器として、
火災通報信号を送信することで火災通報を行う発信機と、
前記消火栓装置の内部に収納された消火用ホースを引き出す際に開放される消火栓扉と、
前記消火用ホースに装着されてノズル保持部に着脱自在に保持されたノズルと、
前記消火用ホースに消火用水を供給する配管に設けられた消火栓弁を開閉する消火栓弁開閉操作部と、
を含み、
前記操作案内部は、
前記イベント検出部が前記発信機から送信された火災通報信号に基づき前記発信機の操作を示す操作イベント情報を送信した上で、前記消火栓扉の開放に基づき前記消火栓扉の開放操作を示す操作イベントを送信した場合には、所定の制御に基づき前記ノズルの取り出しを促す旨の操作案内を出力し、前記消火栓扉の開放操作を示す操作イベント情報以外の操作イベント情報を送信した場合には、所定の制御に基づき誤操作である旨及び前記消火栓扉の開放操作を促す旨の操作案内を出力し、
前記イベント検出部が前記発信機の操作及び前記消火栓扉の開放操作を示す操作イベント情報を送信した上で、前記ノズルの取り出しに基づき前記イベント検出部から送信された前記ノズルの取出操作を示す操作イベント情報を送信した場合には、所定の制御に基づき前記消火栓弁開閉操作部を開操作する旨の操作案内を出力し、前記ノズルの取出操作を示す操作イベント情報以外の操作イベント情報を送信した場合には、所定の制御に基づき誤操作である旨及び前記ノズルの取出操作を促す旨の操作案内を出力し、
前記イベント検出部が前記発信機の操作、前記消火栓扉の開放操作及び前記ノズルの取出操作を示す操作イベント情報を送信した上で、前記消火栓弁開閉操作部の開操作に基づき前記イベント検出部から送信された前記消火栓弁開閉操作部の開操作を示す操作イベント情報を送信した場合には、所定の制御に基づき前記消火用ホースを引き出して前記ノズルから放水する旨の操作案内を出力し、前記消火栓弁開閉操作部の開操作を示す操作イベント情報以外の操作イベント情報を送信した場合には、所定の制御に基づき誤操作である旨及び前記消火栓弁開閉操作部の開操作を促す旨の操作案内を出力することを特徴とする消火栓装置。
【請求項9】
請求項8記載の消火栓装置において、
前記消火栓装置が前記防災受信盤に接続されて設置される所定の火災検出器の検出エリアに対応して設置される消火栓装置であり、当該対応する火災検出器が火災信号を送信した場合には、前記操作案内部は、所定の制御に基づき火災を確認する旨及び前記発信機の操作による火災通報を促す旨の操作案内を出力することを特徴とする消火栓装置。
【請求項10】
請求項8記載の消火栓装置において、
前記操作案内部は、前記イベント検出部が前記発信機の操作を示す操作イベント情報を送信することなく、消火栓扉の開放を示す操作イベント情報を送信した場合には、所定の制御に基づき火災を確認する旨及び前記発信機の操作による火災通報を促す旨の操作案内を出力することを特徴とする消火栓装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防災受信盤に消火栓装置を含む端末機器を接続して異常を監視する防災システム及びその消火栓装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、消火対象領域となる高速道路や自動車専用道路等のトンネル内には、防災システムを構築するためにトンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、消火栓機器として、例えば消火栓扉を備えた筐体内の消火栓収納部に先端にノズルを装着した消火用ホース、消火栓弁を含むバルブ類、消火栓弁を操作する消火栓弁開閉操作部としての消火栓弁開閉レバー等が収納・設置されると共に、消火器扉を備えた筐体内の消火器収納部に2本の消火器が収納されている。また、消火栓装置は、一般的にトンネル長手方向に、例えば50メートル間隔でトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている。
【0003】
また、トンネル内には、異常として火災を監視するために火災を検出する火災検出器がトンネル長手方向に、例えば25メートル間隔又は50メートル間隔で設置され、火災検出器はトンネル設備の電気室等に設置された防災受信盤から引き出された信号線や伝送線に接続されている。また、火災検出器はトンネル長手方向における両方向に検出エリアを持ち、発生した火災の火源から放射される炎固有の波長帯域の赤外線エネルギーを受光して火災を検出している。
【0004】
また、一般に道路利用者は消火栓装置の操作には不慣れであることから、消火栓装置は消火栓扉を開くと消火栓装置の操作方法を図形等により順番に分かり易く示した操作方法銘板が見えるようにしている。しかし、火災発生といった急を要する状況下で操作方法銘板を見て消火栓装置を正しく使うことは困難であり、消火栓装置の操作に手間取って消火活動が適切かつ迅速にできない恐れがある。
【0005】
そこで、この問題を解決するために、消火栓装置の操作に不慣れな道路利用者を助けるように、消火栓装置の操作方法を表示及び又は音声により案内する消火栓装置が知られている(特許文献1、2)。
【0006】
このような従来の消火栓装置の操作案内にあっては、消火栓装置の発信機の押釦が押されると消火栓扉の扉ハンドルの場所を示すように光学的に表示部を作動させるもの、消火栓扉が開いたことが検出されると消火用ホースのノズルの場所を示すように光学的に表示部を作動させるもの、ノズルが取り出されたことが検出されると消火栓弁開閉レバーの場所を示すように光学的に表示部を作動させるもの等があり、消火栓装置の操作に不慣れな道路利用者であっても、火災発生等の緊急時に消火栓装置のどの部分の操作を行えばよいかを把握させて消火栓装置を正しく操作させることを可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2003-310785号公報
特開2002-102380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、火災発生といった急を要する状況下にあっては、道路利用者が操作案内に従った正しい操作を行う保証はなく、従来の消火栓装置のように操作方法を案内していても、後から行う操作を先に行ってしまう場合があり、従来の消火栓装置では道路利用者の誤動作を抑制・防止し、道路利用者に正しい手順で操作を行わせるには不十分であった。
【0009】
例えば、消火栓装置がノズルの取出操作を案内しているにも関わらず、道路利用者が誤って消火栓弁開閉レバーを先に操作する場合等が想定されるが、従来の消火栓装置ではこのような誤操作に対応することはなく、ノズルの取出操作を案内し続けることとなる。そして、この場合には、道路利用者が自ら誤操作に気付いて消火栓開閉レバーを元に戻す必要があり、消火栓開閉レバーを元に戻さないと、ノズルホルダーに保持されているノズルから消火用水が放水され、放水された消火用水が筐体内及びその周辺に飛散して想定しない浸水被害を引き起こす他、放水が開始されたノズルを取り出すことに手間取ることで消火活動に重大な支障を来たすおそれがある。
【0010】
本発明は、消火栓装置で行われる消火栓機器の操作を監視し、正しい操作手順で操作するための操作案内を行うと共に誤操作に対しても誤操作に気付かせる適切な案内を可能とする防災システム及びその消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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