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公開番号2024025240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022128518
出願日2022-08-10
発明の名称ナノバブル生成攪拌子
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B01F 33/25 20220101AFI20240216BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】液体及び気体とともに容器に入れて振るだけで、ナノバブルを効率的に発生させることができるナノバブル生成撹拌子。
【解決手段】液体及び気体とともに容器に入れて振ることでナノバブルを生成させる、ナノバブル生成攪拌子であって、軸方向Xの一端側及び他端側のそれぞれに開口部11,21を有し、一端側に位置する一端開口部11と他端側に位置する他端開口部21とをつなぐ縦流路41を内部に有しており、縦流路41,42は、一端開口部11から他端開口部21に向かう流路の途中又は他端開口部21から一端開口部11に向かう流路の途中に、該流路を複数に分岐させる流路分岐部44を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
液体及び気体とともに容器に入れて振ることでナノバブルを生成させる、ナノバブル生成攪拌子であって、
軸方向の一端側及び他端側のそれぞれに開口部を有し、該一端側に位置する一端開口部と該他端側に位置する他端開口部とをつなぐ縦流路を内部に有しており、
前記縦流路は、前記一端開口部から前記他端開口部に向かう流路の途中又は前記他端開口部から前記一端開口部に向かう流路の途中に、該流路を複数に分岐させる流路分岐部を有する、ナノバブル生成攪拌子。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記縦流路として、前記一端開口部から前記他端開口部に向かう流路の途中に、該流路を複数に分岐させる流路分岐部を有する第1の縦流路と、前記他端開口部から前記一端開口部に向かう流路の途中に、該流路を複数に分岐させる流路分岐部を有する第2の縦流路とを有する、請求項1に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項3】
前記縦流路は、前記一端開口部と前記他端開口部との間に、該縦流路を流れる流体の一部を、前記軸方向と直交する径方向に流す横方向流路を有している、請求項1又は2に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項4】
前記横方向流路は、前記縦流路と前記ナノバブル生成攪拌子の外周面に開口する開口部との間を連通する、請求項3に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項5】
前記横方向流路は、前記流路分岐部の近傍に設けられている、請求項3又は4に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項6】
前記軸方向に沿う外周部を有し、該外周部に、該軸方向に沿って延びる複数本の凸条部が形成されており、周方向に隣り合う凸条部間に溝部が形成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項7】
前記縦流路の内面に、前記軸方向に沿って延びる縦リブが設けられている、請求項1~6のいずれか1項に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項8】
中心軸の周囲に、複数の前記縦流路が環状に配列した外側環状配列部と、該外側環状配列部よりも前記中心軸寄りに位置し、複数の前記縦流路が環状に配列した内側環状配列部とを有している、請求項1~7のいずれか1項に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項9】
前記外側環状配列部を構成する前記縦流路と前記内側環状配列部を構成する前記縦流路との間を、中心軸に直交する径方向に連通する内側横方向流路を有している、請求項8に記載のナノバブル生成攪拌子。
【請求項10】
2パーツ以上から構成され、パーツ同士の接合部付近に、前記流路分岐部、請求項3に記載の前記横方向流路、及び請求項9に記載の前記内側横方向流路のいずれか1以上が形成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載のナノバブル生成攪拌子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノバブル生成攪拌子及びそれを用いたナノバブル生成容器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
水等の液体中に、微小な泡を生じさせる技術が知られている。微小な泡として、粒子径が1μm~100μmであるマイクロバブル、及び粒子径が1μm未満のナノバブルが知られている。近年、ナノバブルの研究が進められており、ナノバブルには、マイクロバブルとは異なる性質があることも報告されている。例えば、透明な水中に分散されたマイクロバブルは白濁して見えるのに対して、ナノバブルは、可視光線の波長よりも小さいため光を散乱させず水は透明にしか見えないことが挙げられる。また、液体中に分散させたときに、マイクロバブルは、収浮力によって浮上していき、収縮して消失するのに対して、ナノバブルは、体積が極めて小さく、無視できる程度の浮力のため、ブラウン運動によってランダムに振動し、長期間上昇せずに液体中に保持されるという違いもある。
【0003】
化粧水等の製品にナノバブルを含めるためには、加圧溶解方式、旋回流方式、微細孔方式等によって予めナノバブルを発生させた内容液を容器に充填することが考えられる。しかし、生成した微小バブルがナノバブルであっても、製品の滞留期間が長い等の理由で、消費者が当該製品を使用する迄に、ナノバブルの量が大きく低下し、ナノバブルの効果が十分に得られない可能性がある。例えば、充填直後のナノバブルの量に対して1年経過後の量は半分以下に減少するとの報告がある。
【0004】
他方、消費者が使用する際に、マイクロバブル又はナノバブルを発生させることが可能なナノバブル生成機構付きの容器も知られている。
例えば、特許文献1には、ピストンとピストンガイドと排出口とを有し、液体が、ピストンとピストンガイドとの隙間を通って排出口に届けられる間に、該液体に剪断圧壊を発生させてナノバブルを生成させるようにしたスプレー装置が記載されている。また特許文献2には、容器本体と該容器本体の開口部を覆う蓋体とを備え、更に容器本体内に複数の貫通孔が形成された孔形成体を備えたボトルが記載されている。また特許文献3には、ナノバブル化粧料用外用組成物が開示されており、それを収容する容器の一例として、中空構造の中空体でかつ液体が通過する孔を中空構造の壁面に複数個設けたナノバブル発生攪拌玉を収容した容器が記載されている。
さらにトリガータイプのスプレー容器におけるトリガーを引く力又はシャワーヘッドに加わる水道の水圧を利用し、高速の旋回流を発生させること等によって、ナノバブルを発生させる方法も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-30171号公報
特許第6916959号公報
国際公開第2022/010000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のスプレー装置は、大きなせん断力を加えることが難しく、発生するナノバブルの量が不十分であった。また特許文献1に記載のスプレー装置は、前述した特殊な構成を有しており、そのような特殊な構成を有するスプレー装置を用いない製品に適用できない欠点もあった。また、ピストン及びピストンガイド等を含むバブルの発生機構を、薬剤を収納するボトル容器の開口部に装着される部材に設けているため、該部材のボトル部へのセット性にも影響を与えてしまう課題があった。
特許文献2に記載のボトルは、筒状体である孔形成体に容器本体内に延びるチューブを挿通した状態で、ボトルを振ることによりバブルを発生させるものである。そのため、ボトルに、孔形成体以外のものをセットしなければならず、生産性が低い欠点があった。また特許文献2のボトル及び特許文献3に記載のナノバブル発生攪拌玉は、どの程度のナノバブルを生成させ得るか不明であり、ナノバブルを効率よく高濃度に発生させる観点で劣るものであった。
【0007】
したがって、本発明の課題は、ナノバブルを簡単且つ高濃度に発生させ得るナノバブル生成攪拌子、及びそれを用いた構成の簡易なナノバブル生成容器を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、液体及び気体とともに容器に入れて振ることでナノバブルを生成させる、ナノバブル生成攪拌子に関する。
前記ナノバブル生成攪拌子は、軸方向の一端側及び他端側のそれぞれに開口部を有し、該一端側に位置する一端開口部と該他端側に位置する他端開口部とをつなぐ縦流路を内部に有していることが好ましい。
前記縦流路は、前記一端開口部から前記他端開口部に向かう流路の途中又は前記他端開口部から前記一端開口部に向かう流路の途中に、該流路を複数に分岐させる流路分岐部を有することが好ましい。
【0009】
本発明は、容器と該容器内に収容されるナノバブル生成攪拌子とを備えるナノバブル生成容器に関する。ナノバブル生成攪拌子は、前記のナノバブル生成攪拌子であることが好ましい。ナノバブル生成容器は、前記の容器を、液体、気体及び前記ナノバブル生成攪拌子を収容した状態で振ることによって、液体中にナノバブルを生じさせることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のナノバブル生成攪拌子によれば、液体及び気体とともに容器に入れて振るだけで、ナノバブルを効率的に発生させることができる。
本発明のナノバブル生成容器は、構成が簡易でありながら、ナノバブルを効率的に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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