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公開番号2024024895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022127859
出願日2022-08-10
発明の名称包装体、及び包装体の製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B65D 81/24 20060101AFI20240216BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】被収容物を収容可能な収容部の外側に設けられたポケット構造を良好に維持できる包装体及び該包装体の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の包装体1の収容部5は、第1方向Xの両端部に位置する一対の第1シール部21と、軟包材10どうしが合掌状に接合され、第1シール部21間に第1方向Xに沿って形成された第2シール部22とを有している。前記包装体のポケット形成部20は、軟包材10における、第2シール部22から延出した延出部15によって形成されており、延出部15の第1方向Xにおける両端部が収容部5の第2面F2に接合された第3シール部23を有している。前記包装体は、第3シール部23における延出部15と収容部5の第2面F2との間にシール性向上層を有しており、第1シール部21と第3シール部23とが一体に形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シート状の軟包材により形成され、液体を保持した被収容物を収容可能な収容部と、該収容部と重なるポケットを形成するポケット形成部とを備えており、
前記収容部は、
前記被収容物の取り出し口及び該取り出し口を開閉する蓋シートを備えた第1面と、
第1面と反対側の面である第2面と、
前記収容部の第1方向の両端部に位置する一対の第1シール部と、
前記軟包材どうしが合掌状に接合され、第1シール部間に第1方向に沿って形成された第2シール部とを有しており、
前記ポケット形成部は、前記軟包材における、前記第2シール部から延出した延出部によって形成されており、前記延出部の第1方向における両端部が前記収容部の第2面に接合された第3シール部を有しており、
前記ポケットは、第1方向と直交する第2方向における第2シール部から離間した位置に開口部を有しており、
第3シール部における前記延出部と前記収容部の第2面との間に、前記軟包材を構成する層とは別の層であるシール性向上層を有しており、ヒートシール加工により第1シール部と第3シール部とが一体に形成されている、包装体。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記シール性向上層は非シート材料である、請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記延出部は、前記合掌状に接合された2枚の前記軟包材の何れか一方のみが延出したものであり、
前記ポケット形成部が、1個のポケットを形成している、請求項1又は2に記載の包装体。
【請求項4】
第2シール部において前記合掌状に接合された2枚の前記軟包材のうち、前記包装体の高さ方向外方側の軟包材を外側軟包材としたとき、
前記外側軟包材は、少なくとも第3シール部に対応する部位が、融点が相対的に高い高融点樹脂層と融点が該高融点樹脂層に比して低い低融点樹脂層とを含む積層構造を有しており、
前記延出部は、前記外側軟包材のみが延出したものであり、
第3シール部の少なくとも一部において、前記外側軟包材の前記低融点樹脂層と、前記収容部の第2面とが、前記シール性向上層が介在した状態で接合されている、請求項3に記載の包装体。
【請求項5】
前記延出部は、合掌状に接合された2枚の前記軟包材それぞれが延出したものであり、
前記ポケット形成部が、2段重ねのポケットを形成している、請求項1又は2に記載の包装体。
【請求項6】
第2シール部において前記合掌状に接合された2枚の前記軟包材のうち、前記包装体の高さ方向内方側の軟包材を内側軟包材としたとき、
前記延出部は、少なくとも前記内側軟包材が延出したものであり、
第3シール部においては、前記収容部の外面を形成する層と同一の層どうしが、前記シール性向上層を介して接合されている、請求項1~3及び5の何れか1項に記載の包装体。
【請求項7】
前記軟包材は、融点が相対的に高い高融点樹脂層と融点が該高融点樹脂層に比して低い低融点樹脂層とを含む積層構造を有しており、
第1シール部及び第2シール部においては、前記低融点樹脂層どうしが接合されており、
第3シール部においては、前記高融点樹脂層どうしが前記シール性向上層を介して接合されている、請求項6に記載の包装体。
【請求項8】
第2シール部が前記収容部の第2方向の何れか一方側の端部に偏倚して位置しており、前記ポケットの開口部が第2方向の他方側の端部に位置している、請求項1~7の何れか1項に記載の包装体。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1項に記載の包装体の製造方法であって、
前記軟包材に前記シール性向上層を塗工形成する工程と、
第2シール部を形成する工程と、
第1シール部及び第3シール部をヒートシール加工により同時に形成する工程とを具備する、包装体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体、及び包装体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
複数のシートが積層した積層体の収容空間を有する包装体として、該包装体から取り出したシートを、該収容空間の外側に設けられたポケットに収容し得る包装体が知られている。例えば、特許文献1には、ティッシュを収容する扁平な袋と、該袋の下面側に配された収納ポケットとを具備するウェットティッシュ包装体が開示されている。この収納ポケットは、袋の上面部の後方に連なっている連出片の三方周縁を、該袋の下面部に接合することで形成されることが開示されている。
【0003】
特許文献2には、使用済みのウェットティッシュを収容する包装体本体と、使用済みのウェットティッシュを収容する収容部とを有するウェットティッシュ包装体が開示されている。前記ウェットティッシュ包装体には、シート部材の両側部どうしが互いに接合された一対のエンドシール部と、該一対のエンドシール部間において包装体本体の長手方向に延びるセンターシール部とが形成されており、前記収容部が、センターシール部から延出して形成された延出部と、包装体本体との間によって構成されることが開示されている。
【0004】
特許文献3には、包装体本体と、使用済みのウェットティッシュを収容する収容部とを備えるウェットティッシュ包装体の製造方法が開示されている。特許文献3の製造方法では、複数のウェットティッシュをシート材で包みこむ工程と、センターシール部及び延出部を形成する工程と、エンドシールを形成するとともに、接着材を用いてエンドシール部と延出部とを接合して前記収容部を形成する工程と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-196303号公報
特開2011-168322号公報
特開2012-206745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~3に記載の各包装体は、シートの積層体の収容空間を有する収容部の外側にポケット形成シートを有し、該ポケット形成シートによって形成されたポケットに使用済みのシートを収容可能である。一方、ポケットに使用済みのシートを収容する際、ポケットの開口が広げられたり、複数の使用済みシートが収容されたりすることで、ポケット形成シートに負荷が掛かり易い。当該負荷が過剰に掛かった場合、ポケット形成シートと収容部との接合が解除されて、包装体のポケット構造が破損する虞がある。
特許文献1~3に開示の技術は、収容部の外側に設けられたポケット構造を維持する点について何ら検討されていない。また特許文献1~3に開示の技術は、該収容部と該ポケット構造とを有する包装体を効率的に製造する点についても何ら検討されていない。
【0007】
本発明は、収容部の外側に設けられたポケット構造を良好に維持し得る、包装体に関する。
また、本発明は、前記包装体を効率的に製造し得る、包装体の製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、シート状の軟包材により形成され、液体を保持した被収容物を収容可能な収容部と、該収容部と重なるポケットを形成するポケット形成部とを備えた包装体に関する。
一実施形態において、前記収容部は、収容物の取り出し口及び該取り出し口を開閉する蓋シートを備えた第1面と、第1面と反対側の面である第2面と、前記収容部の第1方向の両端部に位置する一対の第1シール部と、前記軟包材どうしが合掌状に接合され、第1シール部間に第1方向に沿って形成された第2シール部とを有していることが好ましい。
一実施形態において、前記ポケット形成部は、前記軟包材における、前記第2シール部から延出した延出部によって形成されており、前記延出部の第1方向における両端部が前記収容部の第2面に接合された第3シール部を有していることが好ましい。
一実施形態において、前記ポケットは、第1方向と直交する第2方向における第2シール部から離間した位置に開口部を有していることが好ましい。
一実施形態において、前記包装体は、第3シール部における前記延出部と前記収容部の第2面との間に、前記軟包材を構成する層とは別の層であるシール性向上層を有しており、ヒートシール加工により第1シール部と第3シール部とが一体に形成されていることが好ましい。
【0009】
また本発明は、前記包装体の製造方法に関する。
一実施形態において、前記製造方法は、前記軟包材に前記シール性向上層を塗工形成する工程と、第2シール部を形成する工程と、第1シール部及び第3シール部をヒートシール加工により同時に形成する工程とを具備することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の包装体によれば、被収容物を収容可能な収容部の外側に設けられたポケット構造を良好に維持できる。
また本発明の包装体の製造方法によれば、前記包装体を効率的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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