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公開番号2024021940
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125158
出願日2022-08-05
発明の名称列車監視システム
出願人株式会社日立国際電気
代理人個人,個人
主分類H04N 7/18 20060101AFI20240208BHJP(電気通信技術)
要約【課題】列車監視システムにおいて、異常事態の発生を迅速かつ確実に認識する。
【解決手段】速度信号は、速度が5km/h以上となるH、速度が5km/h未満となるLの2値として出力される。ドアの状態は、閉状態がL、開状態がHとなる2値として表される開閉信号として、列車側から制御部に出力される。このような速度信号、開閉信号を、列車状態信号として制御部が受信することによって、制御部は、速度状態が変化した時点、ドアの開閉状態が変化した時点を認識することができる。列車の停車時に乗降客がドアの近傍にいる可能性が高い期間を、検知対象物を特に適切に認識すべき期間と設定した場合、ドアが開状態となった時点(B)から、発車の時点(D)までを、このような期間とすることができる。この期間においては、フレームレートを高く、画質を高画質としており、この期間外においては、フレームレートを低く、画質を低画質としている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
列車に設けられたドアの周囲を監視するカメラによる映像を用いて列車の安全管理を行う列車監視システムであって、
前記映像の中における検知対象物を認識する画像認識部と、
前記映像を表示させる表示部と、
前記画像認識部によって前記映像中に前記検知対象物が認識された場合に、前記表示部において、前記検知対象物が認識された旨の警報を表示させる制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記列車の速度、又は前記列車のドアの開閉状態を示す列車状態信号を受信し、当該列車状態信号に応じて、前記カメラにおける前記映像のフレームレート又は画質を制御することを特徴とする列車監視システム。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記列車の速度が低い場合、又は前記ドアが開である場合において、前記フレームレートを高くする、又は前記画質を高くし、
前記列車の速度が高い場合、又は前記ドアが閉である場合において、前記フレームレートを低くする、又は前記画質を低くする、
ことを特徴とする請求項1に記載の列車監視システム。
【請求項3】
前記検知対象物の種類が複数設定され、
前記画像認識部は、認識された前記検知対象物の種類を認識し、
前記制御部は、認識された前記検知対象物の種類に応じて、異なる態様で前記警報を表示させることを特徴とする請求項2に記載の列車監視システム。
【請求項4】
前記検知対象物は、人間、車椅子、ベビーカー、白杖のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の列車監視システム。
【請求項5】
前記画像認識部は、前記検知対象物が認識された場合に、前記映像中における当該検知対象物の移動速度を推定し、
前記制御部は、前記移動速度が高い場合において、前記フレームレートを高くすることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の列車監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、列車の運行上の安全に関わる状況を監視する列車監視システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
列車の運行上の安全を確保するために、カメラを用いた監視システムが用いられている。このカメラとしては、例えば列車が停車するプラットフォームに固定されたカメラを用いる場合と、列車側に固定されたカメラを用いる場合があるが、どちらの場合も、カメラが主に監視すべき領域は、乗降客がいる確率が高いドアの周囲となり、この監視には死角がないような動作が要求される。
【0003】
特許文献1には、列車側に固定されたカメラを用いた列車監視システムが記載されている。ここでは、列車のドア周囲を撮像するカメラが用いられるが、その動作は、ドアの開閉動作に連動して制御される。これによって、監視が重要となる状況では確実に監視が行われると共に、監視が特に重要ではない状況では、必要最小限の動作のみが行われる。これによって、監視を効率的に行うことができると共に、例えばカメラによって得られた映像信号を記憶させる場合には、その記憶容量を小さく留めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-113602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような監視システムを用いた場合においては、得られた映像を乗務員がモニターで視認し、この映像内で発生した異常事態はこの乗務員によって認識された。このように認識すべき異常事態としては、例えば列車が発車しようとしている状況で乗降客が列車(ドア)の極近傍にいる状態等がある。一方、列車の運転においては、効率化のために運転のワンマン化が進んでおり、この場合にはこの作業は実際には一人の乗務員(運転手)によって行われた。
【0006】
このため、このような映像内における異常事態を自動的に認識できるシステムが望まれ、この場合には、近年進歩しているAI技術を用いた画像解析が有効である。これによって、例えば発車しようとしている列車のドアの近傍にいる乗降客等を自動的に認識することができる。しかしながら、この認識を迅速かつ確実に行うことが要求されるため、AI技術を用いた場合でも、このように自動的に認識を行う技術は実用化が困難であった。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、上記課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の列車監視システムは、列車に設けられたドアの周囲を監視するカメラによる映像を用いて列車の安全管理を行う列車監視システムであって、前記映像の中における検知対象物を認識する画像認識部と、前記映像を表示させる表示部と、前記画像認識部によって前記映像中に前記検知対象物が認識された場合に、前記表示部において、前記検知対象物が認識された旨の警報を表示させる制御部と、を具備し、前記制御部は、前記列車の速度、又は前記列車のドアの開閉状態を示す列車状態信号を受信し、当該列車状態信号に応じて、前記カメラにおける前記映像のフレームレート又は画質を制御する。
この際、前記制御部は、前記列車の速度が低い場合、又は前記ドアが開である場合において、前記フレームレートを高くする、又は前記画質を高くし、前記列車の速度が高い場合、又は前記ドアが閉である場合において、前記フレームレートを低くする、又は前記画質を低くしてもよい。
また、前記検知対象物の種類が複数設定され、前記画像認識部は、認識された前記検知対象物の種類を認識し、前記制御部は、認識された前記検知対象物の種類に応じて、異なる態様で前記警報を表示させてもよい。
また、前記検知対象物は、人間、車椅子、ベビーカー、白杖のいずれかであってもよい。
また、前記画像認識部は、前記検知対象物が認識された場合に、前記映像中における当該検知対象物の移動速度を推定し、前記制御部は、前記移動速度が高い場合において、前記フレームレートを高くしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、列車監視システムにおいて、異常事態の発生を迅速かつ確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態に係る列車監視システムの構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態に係る列車監視システムが用いられた列車の構成を示す図である。
本発明の実施の形態に係る列車監視システムにおいて得られる映像の例である。
本発明の実施の形態に係る列車監視システムにおいて得られる映像中における警報の表示の例である。
本発明の実施の形態に係る列車監視システムにおける、イベント単位で検知対象物の検出を行う動作の例である。
本発明の実施の形態に係る列車監視システムにおける、列車の走行状況、ドアの開閉状況の時間経過と、これに応じた映像のフレームレート、画質の変化の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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